白鷹町山口の羽黒神社の獅子頭制作が始まった
モデルの古い獅子頭の破損修理も仕上げて完了している
古い獅子とは違い、新しい獅子頭は桐材を用いる事にした
古い獅子頭に幾つか気になる箇所があり、前のブログの話題にしたが
少し見えて来た案件がある
白鷹町の赤獅子の脳天には、タマネギ状の宝珠や長井の黒獅子の額にある様な
百毫状の丸いものあるのだが
しかしこちらの獅子頭の脳天にはタテガミが植えているだけで、あるべき大事なものが無い
制作のため、四カ所のタテガミを植えている穴を改めて見てみた
穴は同じ直径であるが、通常の毛穴にしては大きい事に気づく
この直径であれば、百毫状のコブを差し込む穴の直径にちょうど良い
紛失や損壊や明治始めの修験道廃止令の為など、毛穴に変更しなくてはならぬ事態が
起きたのかもしれない・・・・考え過ぎだろうか
また獅子頭の裏にタテガミを通す穴を隠している部分があり気になる
隠していると見たくなるのが人の常
ココだけの話だが、ちょっと覗いてみた
五センチ角の動物の皮を釘で固定している
祭りが終わり獅子幕を獅子幕から外す時、刃物を使わずロウソクの火で焼き切るという
獅子頭の内部はロウソクの跡が多数滴っている
気遣いの割に随分ワイルドな手法で皮を取り付けているものだ
束ねたタテガミの元が燃えない様にとの配慮なのだろうが面白い・・
四角い皮の中には恐らく皮の付いた馬の毛が取り付けられていた
こちらも誠にワイルドだ
・・・さてと、本日もまたワイルドな獅子頭との格闘だ
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