最近 同じ様な破損パターンの獅子頭が多い
獅子頭をアゴ前部から落とし、アゴをまっ二つ軸穴の上部を割ってしまう事故だ
獅子頭を落とすという事は余程の事なのだが
長く獅子舞いに従事していると、自分は怪我をしても獅子頭は落とさないという気持ちが
湧いてくるのだが余程を超えた状況だったのだろう
先日朝の6時半に携帯に連絡してきた件なのだが、拝見すると痛々しくてその心境が
伝わってくる
齢二百年と言われるその獅子頭は、修理跡も無く大事に使われてきたようだ
白鷹の鮎貝系の獅子頭なのだが脳天の宝珠や円盤は無いのが珍しい
目にはガラスは無いのだが、ガラスがあったような円形の溝がある
タテガミの軸穴後部に、横越文珠で見られる同種の彫り痕がある事に気づく
軽量化の為か極端にアゴの底を薄く彫り上げている為今回の破損に繋がった可能性がある
軸棒も折れて、まっ二つになった為に持ち手も抜け落ちて
これ以上無い重篤な状態
さて、この獅子の運命や如何に?
それにしても一気に季節は巡る・・緑の鮮やかさが目から身体に染み込んで
エネルギーが充填されるようだ
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