白鷹町貝生大里神社の依頼を受け獅子頭木地の塩梅を関係者に検分して戴いた
獅子頭を展示している囲炉裏の間にお通しする
茅屋根の頃は囲炉裏に薪を炊き燻して歓迎するのだが、丸い灯油のコンロ型ストーブを
囲炉裏に設置・・・炎が見えると暖かさが違う
モデルのお借りしている八乙女八幡神社様の獅子頭と制作の獅子頭をテーブルに並べる
関係者の方は五名
獅子頭をはじめベテランの方々の鋭い視線が木地の獅子頭に刺さる
五人の視線が右左と往復する音が聞こえそうだ・・・
現在七分ぐらいの仕上がり
獅子頭を持ってじっくり検分だ
モデルの獅子頭の重さは約8キロ 栃で作られている
新しい獅子は桐で現在6キロ
2キロの差は歴然だが、まだまだ軽くなるのだが、余りに軽くなるのも舞いに影響するのでと
仕上がり6キロに落ち着く
現在大里神社で用いられている獅子頭は鮎貝八幡型が寄付され、舞を習った八乙女八幡型とは
大きく異なる それで新調する獅子頭は以前と異なる獅子の型という依頼
さらに八乙女八幡の獅子頭と多少異なるように、顎髭の彫刻表現を加える事に賛同して戴く
細かい所では持ち手の大きさや、提案した耳の軸棒を紐にする事、下顎の幕穴の位置、獅子頭
の色など微調整を打ち合わせ無事終了
来年の例祭前に木地を完成し塗りに入る
再来年の例祭までに完成し一年の養生期間を経てデビューする予定だ
その頃私は還暦を迎える直前の頃だろう・・・光陰矢の如し
いつまで獅子彫りの体力気力を維持出来るか
良き後継者育成で獅子彫りの人生が実を結ぶのだろう
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