精のノート

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ある日、いつものようにフットサル仲間とプレーをするためにフットサル場に足を運んだ。

すると、いつもとは明らかに違う雰囲気が漂っていた。

アップをしながら見ると、とてもハイレベル。
ボールスピード、判断、プレッシャー、テクニック、どれをとってもものすごいものがあった。

それもそのはず、この日、プレーしていたのはいつものサッカー仲間に加え、フランスリーグでプレーしていたザンビア代表のアシスタントコーチに、なんと代表監督という二人のフランス人、ザンビアリーグでプレーする現役プロ選手などがプレーしていたからだ。

彼らはプレーを楽しみながら、かつ、勝敗にこだわってやっていた。
だから、一緒にプレーする時はとても緊張したことを覚えている。

でもこの日、とても僕の目を惹いたのはあるザンビア人だった。
そうそうたるメンバーの中で、ひときわ優雅に、そして華麗にプレーしている選手に僕の目は釘付けになった。
決して若くはないはずなのに、間合いの取り方やボールタッチ、ポジションの取り方、コーチングなど、どれもがやばいくらいにすごかった。
そしてその名を聞いて納得した。

その名はカルーシャ・ブワーリャ。

ザンビアでは伝説のサッカープレーヤーで、その時はザンビアサッカー協会の会長をしていた選手だ。

彼は昔、オランダのPSVという名門チームで、あのロマーリオと2トップを組んで得点を量産し、その後ドイツなどでもプレーした程のプレーヤーだ。
長くザンビア代表のキャプテンも務め、ソウル五輪にザンビア代表を導き、アフリカネーションズカップでもベスト4に導くなどの結果を残し、その存在が伝説となっている。

そんな彼と一緒に(たまたまこの日は同じチームになった)プレーできたことは僕にとってはこの上ない思い出になった。
その後も何度か一緒にプレーする機会に恵まれ、顔見知りとなり、なんと、ホテルで偶然会った時は彼の方から
「ハイ、マイフレンド」
といいながらハグをしてくれた。

もう僕は感激して倒れそうになった。
そして、あれだけの地位と名誉を築きながら全く気取るところがなく、気さくで対等に相手をしてくれるその謙虚さに改めてすごい人だなあと感心した。

日本では得ることのできないとても幸福な経験をさせてもらった。

残念なことは遠慮と畏れおおいのとで写真を一緒に撮らなかったことだ。

この写真はサッカー仲間。
イギリス人の友人はマンUのコーチをしていた人物。


2010.10.26:sei36:count(1,532):[メモ/コンテンツ]
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