精のノート

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今ハイチでは大地震が起き、死傷者が多数出て、政府が非常事態宣言をだすなど大変なことになっている。
未だ救助されていない人も多く、救援が遅れ、また、混乱した住民の不安やストレス、やり場のない怒りが治安の悪化を招き、それがさらに救援活動を遅らせてしまっている。
WFPの職員やNGO職員は住民の暴動を恐れ、物資を届けられなくなっており、フランス人医師はインフラの破壊、物資の不足で医療活動ができないことへいらだちを覚えていた。

そんな状況でもなんとかしたいと多くの国、団体が頑張っている。
日本もその国の一つであり、先日日本の国際緊急援助隊医療チームがハイチに到着した。多くの医師や看護士が現地で救助にあたっている。

そしてそういった救援チームを後方支援するのがジャイカの国際緊急援助隊事務局だ。
今朝NHK「おはよう日本」という番組でハイチでの救助活動が取り上げられ、何気なく見ていると、日本の救助隊の後方支援が特集されていた。
そして後方支援の本部であるジャイカ国際緊急援助隊事務局から生中継されているのを見ているとそこによく知った顔があった。

その顔は疲れ切った表情で目も開けているのがつらそうな顔つきではあったが見た瞬間、すぐにそれとわかる顔であった。

そうそこで後方支援を仕事として働いていたのはザンビアで僕をアニキと慕ってくれていた若者だった。

彼は新人研修としてザンビアに半年間派遣され、そこで僕と出会い、会ったその日からお互いのサッカー好きが奏効して仲良くなった。
時間があれば一緒に飯を食い、酒を飲み、そしてサッカーをしてきた。
今時の若者という表現ができるかどうか、またしていいのかどうかわからないが、男気があり情に厚く、謙虚でさわやかないい青年である。

自分に弟がいないこともあり、また、彼がアニキのように慕ってくれたこともあり、ザンビア滞在中は僕も本当の弟ができたようでとても嬉しかったのを覚えている。

その彼が今、国際協力の一線で活躍している。
聞くところによると毎日夜中の2時3時まで仕事に追われることは当たり前、徹夜も覚悟で日々を送っているという。
当然現地時間に合わせなくてはならないこともあり、そうしなければ迅速な対応ができないこともあるだろう。眠いなどとは言っていられない。
それでも直接支援できないとはいえ、後方支援が現地の人々のためになると信じ、この状況から逃げずに仕事に向かう彼の姿勢には大いに学ぶところがある。

私たちも今やっていること、できることはきっと誰かが後方支援してくれているからだと感謝の気持ちを持ちたいものである。

今朝彼からもらったメールに、
「精さん、僕の顔そんなにひどかったですか?へろへろな僕をまだまだ甘いなと笑ってください」
とあった。

僕にお前を笑う資格はないよ。
むしろお前ほど頑張っていない自分を笑いたいくらいだ。
今度ゆっくりいろんな苦労話を聞かせてほしい。
きっとお前の仕事を喜んでくれている人が遠い異国にいるはずだ。
もう少しの辛抱だ。頑張れと声をかけたい。


写真は「弟?」
2010.01.20:sei36:count(1,383):[メモ/コンテンツ]
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