精のノート

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先日、国際協力実体験プログラムに参加した。
そこで、カンボジアでの算数教育に力を入れているNGOの話を聞くことができた。

すると、あれ、あれ、あれ、
どこかで聞いたような見たような感じにびっくり!!!

それは僕がザンビアで活動していたときと同じような悩みや問題だったのです。
そして、あの時の苦労や出来事を思い出し、ちょっとザンビアが恋しくなりました。

僕も当然、活動中はここには書ききれないほどの悩みや課題を抱えていたのだが、そのうちの一つが算数の授業だ。

子供たちは算数が苦手。
小学校5年生や6年生であっても九九を暗算できなかったり、2桁、3桁の繰り上がりのある足し算や引き算ができなかったり。
分数も2分の1より10分の1のほうが大きいと思っていたり。

それで、これらを何とかしようと取り組んだのですが、何せ、教科書もろくになく、副教材はもちろん、日本でならいくらでもあるような楽しい道具もない。
あるのは何もないという事実だけ。
そんなことを同僚と言っていたっけ。

それでも
「ここには人がある。そしてアイディアがある。」
と、工夫してみた。
ものの変わりに人を実際に使い、子供たちを色分けしたり、
グループわけをしたりして、そのこどもたちが行ったいり来たりしながら足し算や引き算をさせ、計算の仕方をまさに体験させたり、
あるいは紙をちぎってカードを作り、それらを並べながら計算方法を学習したり。

こどもたちは本当に楽しそうに学習してくれた。
学習を定着させようとドリルをつくり、それを持たせて宿題にしたり、ドリルマラソンを行って、競わせてみたり。
それでも保護者から家に帰ったら家の手伝いをするのに決まっているんだから宿題なんかさせられないと苦情を言われたこともあったっけ。

そんなこんながあっても嬉しいのはできなかった問題がやっとできるようになって丸をつけてもらい、嬉しそうにニコニコしている子供の顔を見た時。

ああ、この笑顔のためにもう少し頑張ろうと思えた。
少しは算数が楽しいと思ってもらえただろうか???
それが気にかかるところだ。

写真は紙をちぎって作ったカードを使って10を作る授業


2010.12.22:sei36:count(1,565):[メモ/コンテンツ]
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