精のノート

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最近、とても冷え込む。
昨日の朝は今期最低気温をマークした。

そんな朝は顔を洗うのも辛い・・・・

はずが

日本では蛇口をひねるとお湯が出る。
温かいどころか熱いお湯が出てとてもありがたい。

ふと寒い乾季に朝水で寒い思いをして顔を洗い、息が白くなるほど寒い夜に水で体を洗い、髪を洗ってひもじい思いをしたことを思い出し、
「あれはきつかったなあ」
などと自然と笑みがこぼれてきた。

今では笑えるが、当時は本当に辛くて、寒い夜は水浴びの前に筋トレをやり、
体を温めるとともに、気合いを入れてから体を洗ったものだ。

それでも

それでも我が家は蛇口から水が出るだけましだった。
村に住む友人の所に泊まりに行くと、水浴びの前にまずは水くみをしなければならなかった。
その水もその辺を掘って雨水などをためて利用している簡易井戸。
中では蛙が泳ぎ、水面ではアメンボがスイスイと動いている。

その水を汲み、何度も運び、やっとの思いで桶に水をためて水浴びをする。
しかし、水が水だけに洗えば洗うほど体が汚くなるような気が・・・・。

でも、

でもこの水は貴重な水なのだ。
彼らにとっては飲み水であり、体を洗う水であり、生活に必要な水なのだ。

大変な思いをしてやっとの事で利用できる水。
そんなことを経験して初めて「安全できれいな水」がいかに大切か知った。

そして蛇口をひねると当たり前のように水やお湯が出てくる日本での生活。
当たり前っていったい何なのか、
その当たり前の影で謙虚に幸せを感じ、感謝する心をどこかに置いてきてしまったようでちょっと怖くなったりもした。

写真は井戸から水をくむ友人
2010.01.19:sei36:count(1,651):[メモ/コンテンツ]
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