精のノート
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マダリソの思い出 先生の日
最近、講演などを通してザンビアの学校を思い出し、現地での先生としての仕事と今の仕事との違いを面白く感じている。
今現在、高校の国語の教師として、授業や放課後の小論文指導や古典の補講などを行っている。
でも
現地では小学校4年生と5年生の複合クラスのの先生で、英語・算数・理科・社会・体育・図画工作などを教えていた。歌もよく歌った。
もちろん小学校なのでレクレーションや遊びの要素を多く取り入れた授業や、課外活動なども行い、子供たちと大いに笑い、楽しんだものである。
それでも・・・・それでもやはり教師の仕事の本質は変わらない。
国が違っても教師の仕事の本質は変わらない。
ザンビアとの違いはただ一つ。
先生の日がないことだ。
ザンビアには先生の日というものがある。
ザンビアでは先生の数が足りず、問題になっている。また、そのことで先生たちが80人を超えるクラスを持っていたり、1日3部制で学校をやりくりしたり、大変な思いをしていることもある。また、しばしば先生たちの給料が未払いになることもあり、生活に困ることもある。
それは教育よりも他のことを優先されてしまうからだ。
また、多くの子供たちが学校に通っておらず、その保護者達も教育の重要性を理解しておらず、子供を単なる労働力ととらえ、学校に行かせないといったこともある。
でも先生たちは教育がこの国のカギを握っており、そしてその教育を与える教師という仕事に誇りを持っている。
そこで先生の日には各地域から、各学校から先生たちが集まり、パレードをして、その後集会を持つ。
みんなで集まり、パレードを行うことで、多くの人に教育の重要性をアピールし、自分たちもお互いにがんばって困難に打ち勝とう、教育を子供たちに与えていこうと励ましあうのだ。
表彰式などもあり、先生たちは互いの仕事を称え合い、次の日からの活力にしている。
僕もコミュニティスクールの先生として参加した。会場では一緒に勉強会を行った多くの仲間の先生に会った。
「おれたちと一緒に歩こう!」
と声をかけてもらい、お互いの学校の話をしながらパレードをした。
その瞬間、僕は日本から来た「だれか」ではなく、「同志」となることができた。
僕もこの日、たくさんの仲間と歩いたことを誇りに思う。
2009.12.17:
sei36
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