精のノート
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マダリソの思い出 バツつけ????
今学校では定期テストが行われ、先生方は採点に忙しくしている。
いわゆる丸つけを行っているのである。
ザンビアでももちろんターム毎にテストが行われ、同じように採点をする。
日本と同じように丸つけを・・・・
が・・・・・
なんとザンビアでは丸をつけない。
丸をつけずにはねるのである。日本でバツを意味するあのハネを記すのである。
普段の授業でも練習問題なんかを与えるとバシバシとハネていく。
そして間違ったところには何も書かない。
最初は本当にこれにとまどった。
採点をしていても「あれ?あれオレ何してんだ?今の当たってるよ!いやいや当たりだからこれでいいんだ!」
などと混乱した。
子供たちはこの丸つならぬチェッキングの時間が待ち遠しいらしく、授業でも問題を解き終わると嬉しそうに「ティーチャー!!!」と言ってノートを持ってくる。
そして線を引かれた(はねられた)数を数えて喜んでいる。
何もついていない間違った部分を無視して・・・・
最初、間違ったところに何も書かないのは後でそこをもう一度やりなさいという意味なのかと思って、なんかとてもいい心配りだなあと思っていた。
しかし間違ったところをやり直すなんてことはまるでなかった。
そこでその思いを子供たちに伝え、何度でもやり直してできるようになろうと言った。
最初はほとんどの子が一度やったら終わりだった。
そこで、やり直してみて正解だった子に花丸をつけてあげて
「日本では素晴らしい答えにはこうやってるんだよ!これはVery Goodの意味だよ!」
というとみんなその花丸ほしさに取り組み始めた。
それを見てはしゃいでいる。笑みがこぼれる。
理由はどうであれあきらめないでトライし、出来なかったところが出来るようになる。それで十分だ。
だんだんと最初から花丸をつけてと要求する子供もでてきた。
今も思い出す。
あの得意げな顔でもらった花丸を手でなぞってみたりして喜んでいる子供たちの笑顔を。
2009.12.01:
sei36
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