精のノート
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マダリソの思い出 お気に入り
ザンビアには娯楽が少ないし日本のような遊園地やテーマパークなど遊びに行くようなところもない。
でもザンビアでの生活は楽しかった。
それはいろんなものがないから生活がシンプルになり、のんびりとスローライフを楽しめるからという理由がある。
しかし、それ以上に日本では味わえないような面白さを楽しめる場所、アフリカ文化を楽しめる場所があるからだ。
その一つがローカルマーケットで僕のお気に入りの場所である。
部落ごとにローカルマーケットがあり、ルサカしないでもいたるところに無数のマーケットが存在している。
そこにはシマ・レストランがあったり、おばちゃんが野菜や肉を売っていたり、バーがあって昼間から酔っぱらいが地元産のビールを飲んでいたり・・・・・。
そう言うところでは日本にはない面白いものを発見したり、ごみごみとした空間であるが故にそこに生きる人間の生活を直に感じられたり、なによりそこに生きる人々と会話を楽しむことができる。
野菜を売っているおばちゃんから値切って値切って安く野菜を買ったり、その辺で作って売っているフリッター(揚げパンみたいなもの)を買って食べたり気分がいい時はバーでビールをザンビア人と共に楽しんだり。
そんなことをしながらそこで働く人々達とちょっとした会話を楽しむ。
まさに自分が今、ザンビアの中に溶け込んでいるなあと感じる瞬間でもある。
だからそんなローカルマーケットを見つけるとだいたい立ち寄り、暇をつぶしていたものだ。
そんなローカルマーケットの中でも特にお気に入りなのがルコンバにあるマーケット。ルアプラ州や北部州につながる幹線道路沿いにある小さな小さなマーケットなのだがその明るく温かい雰囲気と山羊の肉と地鶏を食べることができることがお気に入りの理由。
ルサカからバスで4時間ほどかかるのでそんなに言ったことはないが、それでも瑠アプラ州に行く時は必ず立ち寄ったし、同期の任地でもあったので彼の家に遊びに行った時はそこで山羊の肉をつまみながらビールを飲んだものだった。
山羊は近くで裁かれ、その場で小さく切られ炭で焼いてくれる。
レバーもソーセージも売っており、それらに塩をぶっかけてほおばるのがザンビア流だ。
まあ衛生面を考えると暑い日中にただ肉が屋外の掘っ建て小屋の前につるされているだけなので心配と言えば心配なのだが(新隊員はやはりこの状況に相当驚く)まあザンビア人だって食ってるんだからと割り切れば何てことはない。
ここでビールの瓶を手にやぎの肉をつまみながらザンビア人と談笑し、夕日が地平線に消えていくのを見るのはなんとも言葉にできない贅沢な時間だった。
写真はルコンバマーケットでのもの。
本物のやぎの頭です。
2009.11.07:
sei36
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