精のノート
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マダリソの思い出 ふか〜い話
みなさんはザンビアと日本をつなぐ小さい小さいものを知ってるだろうか?
日本人なら誰でも持っている小さいもの。そしてそれはザンビアから来たもの。
ほら、今もあなたのポケットに入っているかもしれない。
そう・・・・・
それは10円硬貨。
実は日本の10円硬貨は銅で作られている。そしてその銅の多くはザンビアから輸入されたものが使われている。
つまり、この小さな小さな10円がザンビアと日本をつないでいると言える。
ザンビアにはいくつかの州ががあるが、その中にコッパーベルト州と呼ばれる州がある。もちろん銅の産地であり、コッパーベルト州に行くと多くの銅会社を見ることができる。(その多くは中国人やインド人に経営されているのだが)
そのうちの一つ、ザンビア最大の「コンコーラコッパーマイン」を見学する機会に恵まれた。どの銅山でも無料見学はやっているのだが、許可が下りるのがなかなか難しく、多くの日本人のみならず白人の方々も断念している。
しかし、人脈とはいかにいいものか・・・・。
コッパーベルトのある町のスラムで学校つくりをしたのだが、そこのダイレクターが実はこのコンコーラコッパーマインで働く労働者だったのだ。さらに学校運営のメンバーの一人がそういった外部からの視察や見学を受け付ける仕事に就いていたため、他の日本人仲間と共に招待してくれたのだ。
作業服に着替え、安全靴を履き、ヘルメットをかぶると地中深く潜っていく。
レベル2450というところにまで到達した。
その労働環境のすさまじさに驚きつつ、このような安全面に不安があるような環境で働きながらザンビアの経済を支える(ザンビアは銅のモノカルチャー経済である)人々に敬意を抱いた。(実際に事故が多発し、多くの人が亡くなり、怪我をして働けなくなる人も多数いる。したがって、この町には多くの銅山孤児がいる)
実際にドリルを持って地中にある銅を掘るなんて事もさせてもらった。
この周辺の人々が銅山に頼らざるをえない生活を強いられていること、事故が多いこと、それでもこの銅がザンビアの経済を支えていること、そしてこの銅が日本とザンビアをつないでいることなどを考えると、何とも感慨深いコッパーマイン見学だった。
2009.10.22:
sei36
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