精のノート

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協力隊の活動の基本は「現地の人と共に」という言葉に集約される。
つまり、草の根レベルで現地の中に入り込み、現地の人々と同じものを食べ、同じ言葉を話し、生活を共にする。
そうすることで異文化を吸収し、現地の人との相互理解が可能となり、活動がスムーズになる。

だから・・・・

僕もザンビア人になろうと努力をした。

結果・・・・・・頭もザンビア人化した。

ザンビア人は髪を編み込む。特に女性は身だしなみの一つとして髪を編み込むのだが、その種類、編み方は実に豊富でどれもが個性的。そして最高に似合っている。
町には髪を編むためのエクステがたくさん見られる。サロンも多い。

男の人も編み込む人もいて、実にかっこいい。
ドレッドにドレッドロック、ムクレまでそれぞれのスタイルに合わせて編み込んでいる。
髪を編んでいる男は「ラスタ」と呼ばれ、挨拶の仕方も他の人とは違っている。


僕も何回か髪を編み込んだ。
本当はドレッドロックにしたかったのだがドレッドロックは僕のような日本人はすぐにとれてしまうためオススメできないとのことでムクレに編んだ。

サロンへ行きムクレにしてほしいと告げる。

サロンのおばちゃん、もしくはお姉さんは僕の髪を触り、何かを確認するとコットンを準備し、コットンと一緒に髪を編み込む。

1時間が過ぎ、2時間が過ぎ・・・・
寝たい、しかし寝れない。
痛いのである。髪を引っ張りギッチリと編み込んでいくのでとっても痛いのである。まず寝られるもんじゃあない。

でもそこはおしゃべり好きのザンビア人。
ずっとしゃべりっぱなしで時間が過ぎていく。

3時間後、僕はすっかりザンビア人となってサロンを出た。
料金はサロンにもよるが僕が行っていたローカルサロンは25000クワチャ、日本円で500円ほど。
(ちなみにドレッドにした時は6時間、150000クワチャかかった)
町を歩くと人々から「Wow!Look nice!!!」と声を掛けられ、ラスタからは彼ら独特の挨拶をされる。

まんざらでもない自己満足にひたっているも次はかゆみとの戦いが始まる。
そうこの髪にすると容易に髪を洗えないのだ。

多くの日本人はせっかく編んでも早い人で3日、長くても2週間ほどでこの痛みとかゆみに耐えられずしてほどいてしまう。
ザンビア人は3ヶ月ほど編んでいるというのに。

僕はチャレンジしてみた。限界を超えてみようと。
するとどうだろう。
1週間を過ぎると痛みが消え、2週間も経つとにおいにも慣れ、3週間で何も感じなくなった。
しかし、体は正直。皮膚がただれてきたため、これ以上は無理とのドクターストップがかかり(そんなわけはないが)3週間でほどいた。

しかし、髪を編むと本当に多くの女性に声を掛けられるようになり、町で人種差別的な言葉を受けなくなり、知らない人から「ロナウジーニョ」と言われるようになった。

髪の毛一つでずいぶん変わるもんである。

2009.10.13:sei36:count(1,414):[メモ/コンテンツ]
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