精のノート

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ザンビアではミニバス同様多くのタクシーが走っている。

きちんと登録された正式のタクシーの通称青タク(ボディが青に塗られている)
勝手に商売をしている非公式の白タク(別に白に塗られているわけではなく、普通の乗用車をタクシーとしている)

ご存じの通りザンビアは決して治安が良いとは言えない。
「夜日が暮れたら絶対に外出するな、外出するなら必ずタクシーを使え、間違っても夜道を歩くようなことはするな」
と言われる。

だから夜レストランに行く時は必ずタクシーを使っていた。そうでなくとも重い荷物を持っている時やちょっと歩くのやミニバスに乗ることが面倒くさい時はタクシーを使う。

でもザンビアのタクシーにはメーターがない!
全て交渉によって料金が決まる。だからもちろん高いドライバーには絶対に乗らない。
さらに・・・・

タクシーが強盗になる場合だってある。

だから信頼できるドライバーに頼まなければならない。

そこで・・・・

日本人の隊員はかならずお抱えの(なじみの)ドライバーを持っている。
一度乗ってみて親切だったり人が良かった人の携帯番号を聞いて、自分のお抱えのドライバーにする。
そうすると安いし安心だしすぐ来てくれるし・・・・。

僕も信頼できるとっても親切で人の良いドライバーの友だちがいる。

その名はポンゴ。

家の近くで働いており、一度声を掛けて乗ったらとっても親切で気さくで陽気な人柄にすっかり惚れ込み、たびたびお願いするようになった。
するとやはり仲良くなる。一緒にサッカーを見に行ったりビールを飲みに行ったり。もはや僕らは「マイブラザー」
いつも彼が客待ちをしている道端で顔を合わせては「ヘイマイブラザー、調子はどうだい?」と会話が始まる。

いつでもどんなときでも彼はすぐに駆けつけてくれた。自分が行けない時は彼の友人をよこしてくれた。なによりいつも僕を気遣ってくれた。
マラリアにかかって死にそうになった時も格安で病院まで往復してくれ、さらにスーパーで買い物までしてくれた。
両親が遊びに来た時、僕が仕事で相手ができない日があったが、そんなときも英語の全くできない両親を乗せ、博物館に連れて行き、さらに一生懸命説明をしてくれたそうだ。両親が土産物を買いたかった時もそんな様子を感じたポンゴは値段交渉をして安く買ってくれるなど、両親を喜ばそうと気を配ってくれた。
おかげで両親は大満足の一日を過ごせたらしい。
タウンで探していた店が見つからない時もわざわざタウンまで来てくれ、見つけてくれた。

日本からアサヒビールを送ってもらった時も彼にあげようとタクシーを頼んだ時に渡すと、もう待ちきれずにその場で開けて飲み始めてしまった。そんなおちゃめな一面も持っているポンゴ。

帰国前も荷物を送ったり配属先に残すものを運んだりと大変だったが彼がいつも運んでくれた。

だから僕は彼にとても感謝していて帰国前に彼に感謝の言葉を述べると
「セイ、お前は俺とおれの友人達にビジネスをたくさんくれた。だから俺たちはお前に感謝している。なによりお前は俺たちの良き友人だった。お前と過ごした時間は最高にハッピーだったよ。俺と俺の友人達の最高の友だちでいてくれたことに感謝している」と彼が言ってくれた。

もう、涙が止まらなかった。

ポンゴ、まだ俺たちはブラザーだよな!!!
いつの日かまたあのバーでマンUの試合を観ながらたっぷりビールを飲もうじゃないか!!!

写真中、真ん中がポンゴ。
イベントで遠出した時にかなり安く往復してくれた。





2009.10.07:sei36:count(1,800):[メモ/コンテンツ]
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