居酒屋ぎゃろっぷ

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しかし、当たらない。簡単に考えよう。アル共はレニングラ−ドに◎。チェンジオブペース的にAAの馬。(天皇賞もAA馬ゼンノロブロイが勝った。)父トニービン。ハンデ56kgは軽すぎでは?○は上がり馬グラス。長距離のリアルシャダイ産駒らしく2400M以上[3302]。そして、東京[3002]。更に調教良し。▲は超スローで逃げ一発怖いニシノサブライム。ハンデ53kgに勝春。皆が買うと来ない。皆が買わないと来る。勝春とはそういう男。今回は皆が買わない。だから俺が勝ってやる!

前半1000M60.1秒という予想外のスローの展開。1着に母系がスピード系のロブロイ。
2,3着にキレ勝負の牝馬が来たことからも、「底力勝負」とは全く逆の「直線だけの
瞬発力勝負」という全くレベルの低い天皇賞だった。SS産駒が1,2,3着を独占したの
は当然の結果。◎ナリタは流れ不向きの中、後方から追い込んで6着。今後も注目。
そして、今回の上位馬がJC、有馬で人気になってくれればありがたい。タップさえ
帰ってくれば、今回活躍したキレ勝負のSS産駒に出番はない。




今年の秋の天皇賞を解くカギは3つ。ペース、血統、コース、そして、世代格差だ。

まず、ペースと血統について。何度も言うが、SS産駒は淀みないペースに非常に弱い。道中、追走に脚を使ってしまい、最後の直線でおつりがなくなるのだ。逆に、強いのは、いわゆる「底力」系の血のインブリードが入った馬。先週の菊花賞も、バルクが作ったペースに人気SS産駒総崩れ。勝ったのはND3X4のデルタブルースだった。

次に、天皇賞のコース形態。「府中の二千メートルには魔物が棲む」と言われる。1コーナー奥のポケットがスタート地点の為、すぐに2コーナーでペースが上がる。過去の天皇賞で多くのSS産駒が惨敗した理由はここ。府中の二千メートルはSS産駒が得意とする舞台では決してない。

そして、最後に、世代格差。ずばり、現5歳世代が一番強い。今年行われた古馬混合レース(平場、重賞も含む)で圧倒的に勝っているのは現5歳世代。春の天皇賞、宝塚記念でも、現5歳世代の活躍と現4歳世代の情けなさが際立っていたのは記憶に新しい。

さて、今年の天皇賞。ペースはローエンの参戦でスローにはならない。SS産駒にはきついペースになる。くどいようだが、ここで大事なのは底力がある血統。そして、勝ち馬は必ず現5歳世代から出るとみる。

最有力は「府中はトニービン」の格言でおなじみトニービン産駒の◎ナリタセンチュリーと○テルグノシス。過去の勝ち馬にはチトセオー、エアグルーヴ、オフサイドトラップ。昨年3着のテンザンセイザは、何と10番人気。長くいい脚を使うが、加速に時間がかかるトニービン産駒に府中の長い直線はピッタリ。とにかく、府中は走る。

さらに、ナリタセンチュリーにはネアルコの5X5、テルグノシスにはナスルーラの5X5が入っていて底力は申し分ない。それぞれ、前哨戦の京都大賞典1着、毎日王冠1着。理想的ステップ。最強5歳世代。例年なら1、2番人気ではないのか?弱い現4歳世代のSS産駒が人気になってくれるおかげだ。3連単の軸2頭固定で勝負できる。

相手筆頭はNDの4X4が入っているマーべラスサンデー産駒シルクフェイマス。春の天皇賞でも大崩れせず、ハイレベルの宝塚記念で先行し、タップに真っ向勝負を挑んで最後までバテなかったのはこの馬だけ。これもND4X4のおかげだろう。これも現5歳世代。

現5歳世代で他に注目すべきはヒシミラクル。ナスルーラの5X5。バテないサッカーボーイ産駒。元来、叩き良化型で、久々でどこまで、といった感じだが、現役GI3勝馬。底力だけで勝つ可能性はある。調教が実践に結びつくタイプなのでどこまで調子が戻るか?最終追い切りに注目。

結論は「府中はトニービン。」距離と展開で◎ナリタセンチュリー。だが、○テルグノシスも差はない。安定感と展開で▲シルク。底力で一発×ヒシミラクル。今年の主役はズバリ5歳馬だ。

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おまけ

例外的に、過去10年で天皇賞秋を勝ったSS産駒は2頭。しかし、それには理由がある。99年に勝ったスペシャルは武のファインプレイ。前半3F 35.0−上り3F 36.3のハイペース。通過順14-14-12が示すとおり道中一度も脚を使わず、肝を据えて後方追走。直線半ば、SS産駒特有のキレを爆発させた。武ゆえに出来る芸当。今年はアドマイヤグルーヴで参戦だが、母エアグルーヴには、現時点で及ばない。無印。

もう一頭は96年のバブル。しかし、これはSS産駒が勝って当然のレースだった。なぜなら、レースは前半3F 36.3−上り3F34.7の上がりの競馬。通過順03-03-03のバブルは、当時、古馬3強と言われたトップガン、ローレル、マーべラスが後方で駆け引きしてる間に、このスローを利して先行して勝っただけだ。翌年は、トニービン産駒の牝馬エアグルーヴに直線差し返された。やはり、「府中の鬼」には敵わない。


「菊を解くカギ」で述べたように、バルクのペースで問われるのは底力。そして、ナスルーラ5X5のホオキパウェーブが2着、ナスルーラ4X5, ネアルコ5X5のオペラシチ−が3着。しかし、ノーザンダンサーの3X4という強烈な血をもったデルタブルースを痛恨の見落とし!もっと全馬の血を見るべきだった。それにしても、園田の岩田、お見事!バルクも頑張った!本当にお疲れ、五十嵐。そして、夢の続きをこれからも。


秋のG1シリーズも2戦を終了。スプリンターS、秋華賞ともに、1番人気は馬券対象から外れ、3連単はそれぞれ、10万、24万馬券と大波乱。こうなると、JRAの3連単販売促進G1シリーズ陰謀説がちらつく。

年々落ちている競馬人気。その復活を期してJRAが鳴り物入りで導入したのが、この3連単。その存在を知らしめすのに絶好の舞台は、そう!G1以外にはない。現に、スプリンターズSは5→2→8番人気。秋華賞は2→5→10人気。その破壊力のすごさには、皆、驚愕した。

おかげで今や、3連単は売上の半分以上を占める人気馬券。競馬ファンではない人の耳にも入るほどだ。競馬場には3連単を親切に説明してくれる「馬券説明員」の周りに人だかり。まさにJRAが思い描いた通りに事は進んでいる。

しかし、この3連単販促G1シリーズは、実はJRAが競馬人気の復活のために描いた、更に大きなシナリオのただの序章にすぎないというのは思い過ぎだろうか。JRAが求める真の競馬人気の復活。それは、何によってなされるか?そう。それは、いつの時代も変わらない。「ニューヒーロー」の誕生によってだ。

JRAが描いた壮大なプラン。それは端的に言えばこうだ。3連単の導入→秋G1シリーズ→3連単の凄さをPR→一般人が競馬に興味→増えるファン→あがる売上→そこにニューヒーローの誕生→競馬はドラマ→新しいファンは感動→競馬人気復活→もっと上がる売上→JRAホクホク。

今回の菊花賞。3連単で一般人の興味をひき、準備万全のJRAが次に仕掛けるもの。それは、ニューヒーロー誕生を大々的にアピールすること。そして、今年、競馬ファンならずも注目する1頭の地方馬にその夢が託されようとしている。

北の雄コスモバルク。購買価格400万円。マイナー血統。マイナー競馬所属。ネガティブな要素だらけのこの馬は、過酷な輸送、違う環境、過密レーススケジュールなど、JRA中央競馬会が押し付けた全ての官僚主義的な壁をはねのけて、常にクラシックに挑みつづけてきた。皐月賞2着。ダービー8着。これだけでも十分凄い。並の馬なら、とっくの昔にもう潰れているだろう。

そして、今回、クラシック3冠最終戦、菊花賞。彼は、また、様々な障害を乗り越えてやってきた。その泥臭く、ひたむきな姿は、ファンを動かし、そして、今、その中央の官僚をも動かそうとしている。JRAが、中央のプライドを捨てて、一地方馬に競馬人気復活を託そうとしている。

「名馬は人知を超える。」ここまで来たら、結果など、どうでもよいではないか?彼が今まで成し遂げたこと。そして、これから成し遂げること。ただ、それをずっと見ていたい。彼のひたむきに走る姿をずっと見ていたい。決して諦めず、常に挑みつづける姿をずっと見ていたい。ただ、そう思えるだけで幸せではないか?

彼のおかげで、自分が競馬に対して忘れていたものを取り戻せたような気がする。

一見、混戦に見える今年の菊花賞。しかし、過去のビデオとデータを徹底
検証した結果、菊は宝塚記念に似ていることが判明。カギはやはり、SS産駒と
ラップ。勝ちを急ぎ、坂の下りのはじまり、つまり、残り800Mから11秒台の
ラップに突入したSS産駒は直線止まる。

99年は前半3F 39.1−上り3F 34.2。最後の4F以外全て12秒後半−13秒前半
という超スロー。逃げ馬不在が生み出した典型的上がりのレース。レースは
早めに仕掛けたトップロードがオペラオーの末脚を完封。これが
残り800Mでのラップを11秒台に上げ、結果、当然、SS産駒惨敗。

00年は前半3F 36.1−上り3F 36.1。レースは残り800Mでラップが11秒に突入。
SS産駒苦戦の展開のはずが、中段内ラチ沿い追走のSS産駒エアシャカールが
直線内突き、トウホウシデンの猛追しのぐ。しかし、これは武の好プレー。
彼が仕掛けたのは残り600M。対照的に、残り800Mで仕掛けた1番人気のSS産駒
アグネスフライトは5着惨敗。他のSS産駒も惨敗。2着3着はBT。

01年は前半3F 37.3−上り3F 35.3。逃げたマイネルデスポットが2着に残る程の
超スロー。勝ったのは中段からSS産駒特有の斬れを発揮したマンハッタンカフェ。
これはSS産駒が勝って当然。なぜなら、ラップが11秒台に突入したのは、残り
600M。後ろにいた1番人気のトニービン産駒ジャングルにはきつい展開だった。

02年は前半3F 34.6−上り3F 35.4。勘違いしたローエン君の逃げで、何と、
最初の1200Mが12.9-10.7-11.0-11.7-12.0-12.4。その後の1200Mは
13.6-13.7-13.5-13.2-13.2-12.6と超乱ペース。これでSS産駒惨敗確定。
自分のペースで後方を進んだステイヤー、ヒシミラクルとファストタテヤマが
直線ズドン。

03年は前半3F 35.8−上り3F 35.8。1,2番人気のSS産駒ネオ、ゼンノの切れを
残り800Mで早めに仕掛けたダンスインザダーク産駒ザッツが封じる。アンカツは
知っていたのだろうか?SS産駒の斬れは600Mまでということを。SS産駒リンカーンが
2着だが、通過順位の08-08-12-11をみれば、横ノリが仕掛けを遅らせたのは明らか。
他のSS産駒は当然惨敗。

さて、今年の菊花賞。コスモバルクの参戦で、坂の下りからのペースアップは
確定的。SS産駒にはきつい展開になる。 まるで今年の宝塚記念時に述べたことと
同じだ。タップのレースぶりのように、バルクのレースぶりは
SS産駒が最も苦手とするもの。

現に、バルク自身、百日草特別でハイアーゲームを。ラジ短でミスティックエイジ、
ハイアーゲーム、ブラックタイドを。弥生賞でハイアーゲーム、グレイトジャーニーを。
皐月賞でもスズカマンボ、ハーツクライを、ことごとく破っている。ダービーのように
暴走しなければ、バルクがつくるペースはSS産駒には「天敵」なのだ。

では、バルクが勝つのか?道中、13秒台を2回刻めれば勝つだろう。しかし、あの
ダービーの暴走のイメージが頭から離れない。故に、当日のイレこみチェックは
最重要。秋華賞のダンスの件もあるし。落ち着いていればOKだ。ペースメーカーの
コスモステージが抽選で出てきたら更に良し?

そして、バルクのペースで問われるのは底力。ND4X5のスズカマンボがSS産駒筆頭か?
アンアツも怖い。かなり注目しているのはナスルーラ4X5, ネアルコ5X5のオペラシチ−
とナスルーラ5X5のホオキパウェーブ。この2頭は根っからのステイヤーとみる。
ペース次第で台頭あり。