ひゃくえむ。監督の岩井澤健治さんもとにかく素晴らしい

  • ひゃくえむ。監督の岩井澤健治さんもとにかく素晴らしい

魚豊さん原作の「チ。ー地球の運動について」を楽しんだ後に見たかったのがアニメ映画の「ひゃくえむ。」です。

短期上映すると知ってから心待ちにして2回観てきました。オススメしてくれた友に感謝!

25年9月に封切りののち、リピート上映が続いたり新しくグッズ販売されたり、根強い人気のようです。おかげで私も観られました。

ストーリーの良さを踏まえつつの感想です。

監督の岩井澤健治さんがとにかく素晴らしいです。

ロトスコープの技術をつかってつくる画面は生々しく臨場感が随所に溢れていて、とくにトガシと小宮の再会レースのシーンは、ポツポツ雨からの土砂降りへシーン。ゴールしてモノクロと拍手のような錯覚の雨音が10年後までつづく長回し。実写以上の長回しは「アニメだよね?」と疑ってしまうほどです。主人公たちが映ってない場面では、音で見ている人の想像力をかきたてます。

タイトルの「ひゃくえむ。」は陸上競技の100m走のことを指します。必然的に外での場面が多いんだけど、ドラマチックな雲や、迫力の青一色の空など、
トガシが意志を決める瞬間の青空は意志を感じました。

そしてロトスコープの緻密さと、なりふり構わない走りきってやるぞのガサガサ&ザワザワしたシーンとの対極の描き込みも素晴らしい。

もちろん音もいい。「ここは(音楽が)ほしい」と思うシーンに私の思うピッタリのタイミングで音楽も流れるし。ギターの弦を弾く音、金管楽器の緊張感、「らしさ。」髭ダンの歌も響くねー。

近ごろ覚えた声優も何人かでていて、榎木さん(虎杖)、内田さん(伏黒)、津田さん(ななななななみん)知ることが増えてくると、世界が広がりますねー。

 

日本のアニメは主役の年齢設定が高校生になっていることが多く、その後を描くことがあまりないように思いますけど「ひゃくえむ。」では社会人になっての環境や心境や体力の変化なども描いていて、リピーターが増殖している要因にもなっていると思います。

ゴールを敢えて描かない、見ている人の想像力に任せる終わり方も、共感が持てました。なんだったら3回目も観たい勢いですが延長上映することなく終わってしまった。。。



原作の魚豊さんは「チ。」を21歳のときに描いて、「ひゃくえむ。」はたしか27歳のときに描いたと記憶しています。あふれる才能すばらしいなぁ。

2026.03.14:なおコン:[スタッフ眼ヂカラ養成ブログ]