ちかごろアマゾンプライムでアニメを見るのが楽しみです。その2です。
TVアニメ「チ。ー地球の運動について」を楽しんで観ました。
「チ。」は哲学でもあり倫理でもあり、天文学でもあり物理、宗教、科学、力学、数学、人間力などいろいろ考えさせられます。
今から遡ること400年と少し。日本では関ヶ原あたりで「エイ!」「やー!」やっていた頃のことです。
ヨーロッパでは星空や海を見ていたら、どうやらこの世界は天が動いているのではなく、地が動いているようだ・・・。そんな考えがだんだん増してきた時代です。
宗教と科学が密接だった時代は、聖書に書いてあることがすべてで、地面が動いていると考えるのはもってのほかでした。
「それでも地球は動く」とガリレオ・ガリレイが言ったらしいですね。
ホントかな~と思って関係書籍を読んでみました。
田中一郎著「ガリレオ裁判ーー400年後の真実」
非常に興味深い事柄が書いてあります。
裁判に至る前後の資料がすべて残っているわけではないし、ローマカトリック教会が絶対という時代背景も考慮しなければなりません。
結論から言うと、ガリレオ・ガリレイはそんなセリフは一言も発していません。むしろ聖書に寄せてどうやったら目の前の事柄が解釈できるのかを懸命に考え抜いていた人でした。
ガリレオ・ガリレイが死んで1世紀位経ったころに「ガリレオ・ガリレイは『それでも地球は動く』と裁判で言って死んでいった」と。デマです。いまの言葉でいうところのフェイクニュースです。
判決は自宅軟禁で外出の自由はなかったけれど、処刑されていません。軟禁状態にありながら化学の研究は続けていました。
なんでも鵜呑みにしちゃあ、いけないねぇ。