2回前のブログで、生成AIを利用して商品紹介の動画をつくってみました。
今回はやってみての感想です。
壱岐タウン・・・この物語はシナリオ・イラストとも生成AIで作成しました。
<作成手順>
1.実在する商品を用意して商品画像と仕様などを、AIに読み込ませる。
2.生成AIにシナリオ作成、キャラクター作成とキャラの性格付けなどを依頼。
3.出来上がったシナリオにあわせて、商品情報と登場人物の画像をAIに再度読み込ませてシーンを描く。
4.背景や登場人物などを微調整し、完成。
上記のように書き出してみるととても簡単に思えるかもしれませんが、出来上がるまでにAIの荒さに振り回されました。
以下は生成AIの苦手なことです(一部)。
- キャラの書き分けができない
- 複数のキャラが混ざった新しいキャラが出来上がってしまう
- 向かい合う構図ができない
- 奥行きを理解しない
- 表情の描き分けができない
- 手足の向きがあいまい
- 不要と指示したのにも関わらず、文字が描かれる
- 指示していない商品を登場させる
- 登場するヒト、クマ、商品の関係性が理解できない
などなど、などがあげられます。
AIは複数の指示に対応できません。一つ一つ指示を出してクリアしてかなければなりません。
シーンごとに小分けしたのだけれど、出来上がった画像はこちらの意図とはほど遠いものでした。
人がクマと対峙した切羽詰まった緊張感を望んでいるのに、表情にもしぐさにも表せません。
驚いた表情ができても、クマから逃げるような姿勢でなかったり、スプレーを構える姿勢に緊張感がなかったりします。
妥協に妥協を重ねた結果、作りました。生成したものの不採用になった画像は50枚弱。
無料プランならアウトですね。
AIだけで完成させるのではなく、最後はかならず人の手で完成させる意識も必要です。
生成AIを的確に使うには、どのようなシーンでどのようにふるまってほしいかなどの前提条件を一致させることが重要です。
意思疎通ができていない相手に、多くを望むのは無理。人間関係と同じですね。
AIに限らず、使う道具の得意不得意を理解するのが重要と考えます。
それにしても、登場人物が多すぎた。。。