レインボープラン推進協議会

レインボープラン推進協議会
ログイン

~新人☆ケンジのレインボープラン体験記⑤~
 [ 虹の郷発 希望行き 第186号・市報ながい10月1日号 ]

 こんにちは、埼玉県から来た新人市民ケンジです。
去る9月に東京から「人間環境学科」の学生たち40数名が、長井のまちにやって来ました。人間の環境、つまり「人と暮らしを支える自然環境」や「人が形成し保ってきたまち環境」について、成り立ちや人々がどのように関わり保ってきたか、自然と人間双方にとってより良い環境にするにはどのような取り組みが必要か、といったことを考える学問だそうです。
 学生たちが3泊4日の地域実習で取り組んだテーマは「水・土・大気・循環」。豊かでおいしい長井の水には、大昔に山々がグググッと途方もない時間をかけて出来たところから始まり、利水システムが整っていない時代の水をめぐる争い、先人たちが神様に人柱を捧げてまで完成させた農業用水路など、人と自然のストーリーがあることを学びました。そのうえで現代の、ダムと水源地の役割や河川を活かしたまちづくり、まちの生活や文化に関わる水、水と土に根差した循環型農業、水を涵養する森林など、水のまち長井の様々な姿を、体験活動をとおして学習しました。農業体験では、水と土を保全する目的もあるレインボープランに取り組んでいる農家さんの指導で、除草剤を使用しない畑の草取りや大豆の選別を体験しましたが、参加した学生は作業の大変さに驚いていました。
 長井市には毎年こうして学生たちがまちづくりを勉強しに来ます。このことは、市民の私たちにとってもよい刺激になっていると思います。学生たちに伝えようとするなかで、今まで気付かなかったものに気づいたり、学生たちが長井の魅力を教えてくれることもあるでしょう。私も学生たちに負けないように勉強して長井をもっと好きになっていきたいと思います。


農家から農業用水の歴史と課題を学ぶ


~新人☆ケンジのレインボープラン体験記④~
 [ 虹の郷発 希望行き 第185号・市報ながい 9月1日号 ]

こんにちは、埼玉県から来た新人市民ケンジです。
 8月21~23日の3日間、私はレインボープランのまち長井を学ぶ体験学習に来られた日本カトリック総長管区長会のシスターの方々の付き添いをしました。遠くは長崎県や広島県から来られたシスターたちといっしょに、私もいろいろな学習に参加したのですが、その中で、レインボープランをこの地に生み出した中心人物の一人からお話を聞く機会がありました。
お話を聞いて印象に残ったのは、レインボープランという長井市独自のシステムではなく、その根っこにある、地域を想う人の姿でした。立場も職業も違う大勢の市民が、地域と子どもたちの未来への思いのもとで力を合わせ、様々な困難を克服しながら、健康な土と食の安心に守られた地域を目指してレインボープランを創ってきた。その取り組みは、市民の皆さんはふだんあまり意識していないけれども、価値あるものだと思います。
今回の体験学習のように、日本中また海外の方々からも長井市の取り組みが注目されると知り、私は新参の長井市民でおこがましいながら、市民として誇りを感じています。「地域を想う人」「行動を起こす人々」「力を合わせられる人々」、そのモデルとしてレインボープランを見るというのも面白いですよね。レインボープランを生んだ長井には地域を想い行動する方々が大勢いると思います。もしその力がまた一つの束になったなら次は何を成すのでしょうか。私も地域を想う一人でありたい。


農業体験をするカトリックのシスターたち。「長井市の食べ物はおいしい」と話していました。




~新人☆ケンジのレインボープラン体験記③~
 [ 虹の郷発 希望行き 第184号・市報ながい 8月1日号 ]

 こんにちは、埼玉県から来た新人市民ケンジです。
先日、レインボープランコンポストセンターの視察に長野県からお客さんがやってくるというので、私も同行して参りました。レインボープランって何なんだ?と思っていたので、とても興味深く見学しました。今回はそのことについてレポートします。
 ああ…、やはり生ごみは臭い。コンポストセンターの生ごみの投入口へ近づくと、とってもキツい臭いがしました。ところが、次の工程に進んでいくにつれて臭いが消えていくではありませんか。お、だんだん堆肥っぽくなってきたぞ。山積みに盛られた発酵中の堆肥が並んでいます。何気なくその山に手を突っ込んでみると、中はとても温かです。ガイドさんによると、その温かさは目に見えない微生物たちのエネルギーということらしい。「こうやって分解してくれる子たちがいるから、また土ができるんだなぁ」と、不思議な気持ちになりつつ、さらに先へ進んでいくと…、とうとう堆肥の完成品が現われました!土色で水気がなく、あの生ごみの臭いもしません。
 視察に来ていたのは長野県にある廃棄物処理の会社で、その方々の話では、このセンターにはカラスが寄ってきていない、しっかりと堆肥化されている証だ、ということでした。
 植物が生まれ、私たちはその恵を受ける。その残さが堆肥として生まれかわり、次の植物がその恵を受ける。また植物が育ち、私たちは恵を受ける。永遠に続く生命の循環。私たちの命を支える循環。そのサイクルをレインボープランは手伝っているのか。燃やせばすむ生ごみをわざわざ堆肥にするなんて、面倒くさいと思ってしまうようなことを誰に押しつけるでもなく実行する長井市の人たち。大切なことを見つけ大切にできる長井市の人たち。私もそんな人になりたい! 


「軽くて臭いもしないですね」と、みなさん感心していました。


~新人☆ケンジのレインボープラン体験記②~
 [虹の郷発 希望行き 第183号・市報ながい7月1日号]

ケンジです。埼玉県出身で昨年から長井市の住民になった24歳です。新人市民の私が体験したレインボープランをレポートしていきます。
 今年の5月から私は、西根地区にあるレインボープランの市民農園を1区画借りることにしました。畑の広さは100㎡ほどです。そこでは、春にレインボー堆肥を投入し、耕してから貸してくれるので、農業初心者の私には大変助かります。
 さっそくジャガイモを140株ほど植え、次にミニトマト、ピーマン、なんばん、ナス、オクラなど、色々と植えてみました。これで夏野菜の準備はバッチリ。後はどうやって手入れをすればいいか勉強あるのみです。
 そんなある日、一本のトマトが風で折れてしまいました。植えたらすぐに支柱を立てるべきだったんですね…。トマトはたくましい植物で、折れても再び土に刺しておけば茎から根が生え、また育っていくと聞いたので、ダメもとで土に挿しておきましたが、だいぶ弱っていたので回復するのか心配です。
 その後は支柱もしっかりと立て、折れずに残ったトマトや、他の野菜たちも順調に育っています。ジャガイモは、芽が小さく弱々しいものもあり、もうダメかなと諦めていたのですが、見回っていると、諦めていたものがピンと葉を広げていたり、枯れて弱っていたものが息を吹き返しイキイキしていたりということがありました。植物の生命力はすごいと思いました。折れてしまったトマトももう少し復活を信じて見守ってみようと思います。
 ところで、私は今回もレインボープランの姿を目にすることができませんでした。畑にぴょこぴょこと出てくる雑草たち、葉っぱのベッドですやすや眠る虫たちにもその答えのヒントが隠れているのだろうか。まだまだレインボープランの旅は続く・・・・。


▲ トマトの実がなりました!


~新人☆ケンジのレインボープラン体験記①~
 [虹の郷発 希望行き 第182号・市報ながい 6月1日号 ]

はじめまして、ケンジです。埼玉県出身で昨年から長井市の住民になった24歳です。新人市民の私が体験したレインボープランをレポートしていきます。

5月20日、私は人生初の田植えを体験しました。この田んぼでは、震災を機に長井市へ移住した鈴木酒造㈱の主催で、福島からの避難者やレインボープラン市民農場はじめ長井市の人々が協力して酒米「さわのはな」を作っています。毎年大勢が田植えに参加しているそうで、今回も市内や全国各地から、大人子ども約40名が集まりました。
当日は天気に恵まれ、一面の青空。元気いっぱいの子どもたちは田植え前から大はしゃぎしていました。当然、若い私も!カエルやバッタを追いかけたり、花飾りを作ったり、何にもないと言われそうな田舎で、子どもたちは持ち前の賢さで楽しみを見つけていました。
 この田んぼにはレインボープランの堆肥を使っているそうですが、そのことで何がいいのか私にはまだ分かりません。これから勉強していきたいと思います。
田んぼに素足をつっこむとムニュムニュとした感触で、一瞬気持ち悪いけど、段々それが気持ちよく感じられてきました。田んぼに投げ込まれた苗のかたまりを拾って植えるのですが、苗が足りなくなると他の箇所や田んぼの外にいる人から投げ渡してもらって作業をしました。大人も子どもも時々、わざと泥がビチャッと跳ねるように投げ、そのたびに笑い声や悲鳴が聞こえていました。地元の高校生2人もカエルにおびえながらも楽しそうにやっていました。大人と子どもが一緒に笑い合っている姿というのは、なんだか心が温まります。
この田んぼでとれた米で「甦る(よみがえる)」という酒を作るそうです。秋の稲刈りも参加して、米作りから関わったお酒を早く味わってみたいものです。

子どもたちも大はりきり!


●レインボープランたい肥を使ってみませんか?●

よい作物を作るには、土づくりが基本ですね。レインボープランたい肥を使って、通気性や水はけ水持ち、肥持ちのよい土を作りませんか?
たい肥は、使い続けることで土中の微生物の働きが活性化し、土の団粒化(=ふかふか)を促し、野菜の生育や私たちの体に必要なビタミンやミネラル分を豊かにします。
畑への施用量の目安は、は種・定植の2週間くらい前までに、1aあたり100~200kg(1坪あたり約3~6kg)です。施用後はたい肥がなじみやすいよう、よく耕運してください。肥効は肥料のように高くはありませんので、作物に合った肥料を併用することをおすすめします。
レインボープランたい肥は長井市民のどなたでも購入できます。10kg袋(241円)は、JAグリーンセンター(中道)でお求めください。量り売り(2625円/t)は、JAおきたまあやめ支店購買(84-2126) にお申し込みのうえ、お手持ちの軽トラックなどでコンポストセンターへ受け取りに行ってください。


地域資源を有効活用して作られたレインボーたい肥

●季節のレシピ●
「凍み大根と金時豆の煮もの」
干し物は雪国の知恵があみ出したもので、乾燥して栄養が凝縮した凍み大根は、戻して煮つけや和え物にしたり幅広く楽しめます。
この料理は、そんな凍み大根と、アントシアニン(抗酸化力) を含む赤い豆、発酵食品の味噌と栄養価豊富な一品です。ちょっとミスマッチのようですが、食物繊維とビタミンたっぷり、大人も子どもも楽しめる甘みのある煮物です。
★作り方★
①凍み大根をぬるま湯で戻し、2~3㌢の長さに切ります
②金時豆はゆでて柔らかくし、①の凍み大根を加え、砂糖を適量加えます。
③味付けは、塩と少量の味噌を隠し味に使い、弱火で30分ほどコトコト煮込みます。