引き算するのが怖いのはなぜ?

 どうして@足し算ラブ@は、なかなか引き算できないのでしょうか。

 なにもしなくてもいいんだから、すごく簡単そうですよね
 なにもしなくても、認められる。
 しなければしないほど、勝手に周りがちやほやしてくるというのに。

 なぜ出来ないかというと、@足し算ラブ@は、引き算していくのが怖いからです。
 すごく怖いんです。
 だって、これまでの人生で、ずっと、
 「あれをしたら、愛される」
 「これをしたら認めてもらえる」と
 思って生きてきたのですから。

 今までずっと「○○をしたら、愛される」というように、
 条件付きの 人生を歩いてきたから、
 その条件を失ってしまうのは、すごく勇気が必要です。

 条件付きだから、周りの人に愛されている。
 条件がなくなれば、周りの人に嫌われる。
 ・・・・だって私だから・・・。
 心の奥では、そう思っているのです。
 だから、@足し算ラブ@は、いつも欠乏感でいっぱいです。


 料理が出来ないから、愛されない。
 手順を忘れてしまったから、認められない。
 言い方がきついから、話しかけてもらえない。
 
 認めれない理由なら、いくらでも出てきます。
 だから、
 料理が出来るようにならなけらば、
 手順は完璧に覚えなけらば、
 いいコミュニケーションをしなけらば、
 ガンバらなけらば・・・・って、
 あれもこれも出来る私をめざすことになってしまいます。
 足し算をせずにはいられなくなるんですね。

 しかしこれには際限がありません。
 だって、料理ができるようになったのに、まだ認められていない!って思ったら・・・・?
「料理だけじゃダメなんだ。じゃあ、掃除も洗濯も完璧にしなきゃ!」と
 もっともっと頑張るからです。
 
 聞いているだけで疲れてきますよね。
 それでも、@足し算ラブ@は、いつまでもどこまでも、あれもこれもと頑張ります。
 なんにもしない@引き算ラブ@と真逆です。

 これまで足し算で生きてきた人が引き算するのは、
 タケノコの皮を無理矢理一枚ずつ剥ぎ取って行くような物です。
 あれもこれも先回りして足して、分厚い皮を被って、張りぼて状態で、
 それでももっとどんどん足して、どうにか生きてきたのに、
 それをはがしていくのはしんどいこと。
 恥ずかしいことです。

 でも、剥がしていったら最後には、”本当の私”が顔を出します。
 その姿は、絶対に人には見られたくない 、自分も見たくない姿かもしれません。

 でもそんな分厚い皮は、剥ぎ取った方が楽だとは思いませんか?
2019.08.10:おやコミ研究所:[親業会員情報]