毎日の生活の中で、子どもの行動がどうも心配だと思うことはたくさんあると思います。
例えば「親の言うことを聞かない。」 「遊んでばかりいる。」 「挨拶が出来ない。」 「ゲームばかりしている。」等、
数え上げればきりがないですね。
その都度親は、『どうしてわかってもらえないの!』と、「早く!」 「ダメ!」 「いけません!」この言葉を言ってしまいます。
親の気持ちをわかってもらいたい一心です。
一度録音して聞いてみると、言うことを聞きたくなくなってしまう子どもの気持ちが、理解できるかも知れません。
親業では、親が子どもの行動で困っているとき、
子どもが親の気持ちを理解し行動を変えることが出来るような言葉かけを、
「わたしメッセージ」として学びます。
「あなたメッセージ」が相手の言動を言うのに対して、
「わたしメッセージ」は私がどう考える、という言い方で親の気持ちを子どもに伝えようとするものです。
子どもの自尊心を傷つけず、
親子の関係も損なわず、
子どもが心を動かしやすい、
そして行動を自ら変えやすいものです。
くどくどと子どもにいうことは決して効果的ではありません。
ある中学校の意識調査で、
親に暴力をふるいたいくらいイヤだったことはなにかという質問に対して
「くどくどと何回も同じことを言われたとき。」
という結果が出ています。
多くの親は子どもを導こうという気持ちで、必要なことは 「言って聞かせること」が大事であると思っています。
しかし、何度も同じことを繰り返すことは効果があるとは言えません。
「何度同じことを言えばいいの」
「どうして親の言うことがわからないの」
と声を張り上げ、怒鳴っても子どもには 「馬の耳に念仏」状態。
耳を貸さない子どもに親の言ったことは伝わらず、逆に親がイライラしてストレスがたまってしまいます。
親が力めば力むほど、親子の関係は損なわれていきます。
一般的に指示・命令・押しつけの多い家庭は、自分で考える力、 表現力の乏しい子どもに育つと言われます。