もし、自分が友人に悩んでいる気持ちを伝えた時、障害となる12の型で対応されたらどんな気持ちになるでしょう。
例えば『この頃眠れないのよ』と言った時、こんな言い方をされたらどうでしょう。
(命令・指示)
そんなこと言わないでちゃんと寝ないとダメだよ。
(脅迫・注意)
ちゃんと寝ないと仕事にさしつかえるるわよ。困るのはあなたなんだから。
(説教・訓戒)
あれこれ思い悩まなければいいんだよ。気にしてもどうにもならないのだから。(提案・忠告)
どこか具合が悪いではないの。病院に行った方がいいのじゃないの?
(講義・講釈)
眠れないと思い込まなければいいのよ。
(同意・賞賛)
眠れないなら、眠らなければいいんじゃないの。
(非難・批判)
何をバカなこと言ってるの!
(辱める・悪口)
あなたはひとつのことで くよくよ気にしすぎなんだから。
(解釈・分析)
この間のことを気にして、そんなこと言ってるの
(同情・激励)
大丈夫。気にすること無いって。
(尋問・探りをいれる)
いったい何があったの? どうしたの?
(ごまかす・注意をそらす)
そのうち眠れるようになるから、気にしない気にしない
このような言い方をされたら、
反発を感じたり、
理解してもらえないのだと怒りややるせなさを感じ、
その友人には二度と悩みを話したくなくなってしまうのではないでしょうか?
子どもも同じです。
小さい時からこのような接し方をすると、理解してもらえないからと、
親には話さなくなるなど、親に対し防衛的態度になってしまいます。
また、いつも親が解決策を伝えていると、
困ったとき悩みがあるとき、自分で考える力が無いので、
親に頼ろうとする依存型の子どもになりがちです。
では、どんな言い方がいいのでしょうか?
困っている子どもが投げてきた白いボールを白いまま返すことで、子どもが自分で考えることが出来るようになります。
先ほどの事例『この頃眠れないのよ』の場合
『眠れないの』という白いボールを受け取ったと、同じ白いボールを投げ返す言い方です。
白いボールを白いまま返すと、こんな対応になります
く り 返 す :眠れなくて困っているのね
言 い 換 え :ぐっすり眠りたいのね
気持ちをくむ :眠れないと身体に悪いと思って、心配なのね
眠れないほど心配なことがあるのね
このような言葉が返ってくると、ほっとしませんか。