おさむ茶マイルーム

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 最近ビジネス系「東横イン」がマスコミを賑わしておりますが、日曜日に映画界をにぎわしている「THE 有頂天ホテル」を見てきました。三谷幸喜が満を持して取り組んだと評される作品の舞台は「ホテル」、時は、大晦日の夜10時過ぎから年越しまで起こる2時間のリアルタイムストーリー。主な登場人物だけでも23人、実にめまぐるしく場面が変わり、出演者が織りなす9つのエピソードが絡み合い、もつれ合い、クライマックスの年越しカウントダウンパーティーへ向かって怒涛のごとく展開していきます。過去作品に比べると、今回は迷路のようなホテルに、いくつもの部屋……と、ちょっとばかりスケールが大きい。部屋、宿泊客、従業員の数だけドラマが存在するといった具合だ。
 三谷作品常連俳優を筆頭に、主役級の豪華キャストが次々と登場する、いわば幕の内弁当的な面白さなのだ。全く関係なさそうな人同士が意外なところでシンクロするので、目を離す暇も、飽きる事もなく、ジェットコースター感覚で楽しめる本作。新たな三谷ファンも増えるに違いない。
それにしても日本映画史上かつてないオールスターキャスト、主役クラスのスターだけでも十数人。その他にも、現在の日本映画界を担う俳優たちが、これでもかこれでもかと登場します。三十人近くに及ぶ登場人物は、すべてが主人公、かつてない豪華キャスト作品が誕生します。

 その中心になるのは「ホテルアバンティ」の副支配人を演じる役所広司。大晦日、ホテルで起こったあらゆるトラブルを、彼は孤軍奮闘して解決していきます。次から次へと彼を襲う難題の数々。やがて彼自身にも人生最大のピンチが……。
 もう一人、物語のキーパーソンとも言うべきなのが、心に傷を持つ客室係の松たか子、代議士の愛人だった彼女は、二人の関係がマスコミにばれた後、男に捨てられ、今は密かにこのホテルで働いています。そこへ汚職事件に関わってマスコミから追われる、元彼の代議士がやってきます。大晦日の夜の運命の再会。やがてホテルに集まったすべての人々の人生をも大きく変えていくことになっていきます。
 愛がある映画・観終わって幸せになる映画、ここにはあらゆる愛があります。かつての夫婦、かつての愛人、幼馴染、それぞれのかたちは違うものの、共通することは・・・相手を想う気持ち。
それが元で小さなウソや事件は起こりますが、最後には愛の力で助けられます。人生の崖っぷちに立った男達。女の力で救われ、解決へと向います。笑の中にも愛のあふれる映画です。


2006.02.08:osamu:count(2,238):[メモ/▼映画&読書感想文]
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