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原価公開のQ&A
Q&A
Q・なぜ原価公開をはじめたのですか?
A・当社も今までは坪単価で価格を表示していましたが、原価を表示しなかったために価格を下げる努力をしても逆に不安に感じられるお客様も多かったのです。
この業界では高く見積もり金額を設定しておき、その後に大きな値引きをして契約を迫るというやり方も結構ありました。その結果、見積もりそのものが信じられないという現状になっていたのです。
「原価公開」に踏み切ったのは注文住宅の見積もり内容の情報公開をすることでお互いの信頼関係をきづくことと、見えない部分を見ていただくことで不要なものを省き、必要なものを適正な価格で使うことが出来るようになるからなのです。
Q・数社で見積もりを出してもらい比較すると同じような内容でもかなり違いがあるのは?
A・ポイントはいくつかあります。
一番目は会社により下請け、孫請けといった会社に施工させることでそれぞれの会社が利益を取るからのコストがかかってくる場合と中間のマージンの不要な会社があります。
二番目には仕入額の違いです。やはり大量の発注ができる会社は仕入れ単価が安く出来ますが、だからそのまま安くしないで利益を載せて見積もりを作る場合もありますから、会社の考え方でどうなるのか不明です。
三番目はお客様の気が付かない部分でコストを下げている。
よく言えば合理化、悪く言えば手抜きです。
それ以外にも別途費用などを確認して、どうしてその金額なのかをきちんと理解しておくことが大切なのではないでしょうか。
Q・原価を知るメリットは?
A・原価を表示した何ページにも及ぶ詳細な内容をお互いに確認することで、住宅の内容が明らかになり、不要な部分などは省いたり、さらに必要な部分があれば加えたりしてしっかりと打ち合わせができるようになります。
そのうえ、私たちの必要な経費を最初からお伝えすることで、意味のないかけ引きなど必要なくなるのです。
Q・そんなに安くなるのでしょうか?
A・一例を言うと、当社で使っているシステムキッチンですと、カタログの定価の4割ぐらいで仕入れることができます。
それ以外にも取り付け費や経費を加えても5割で十分な利益が出せるのに会社によっては定価で見積もりに入れている場合もあります。
こういう積み重ねが大きな価格の差になっていくのです。
Q・製品は決められたものしか使えないのですか?
A・どこの会社の製品でも仕入れることは可能です。
ただ扱うメーカーや商品によって得意不得意はあります。
だとしても、原価で仕入れられればかなり価格は抑えられると思います。
会社によっては施主の持ち込みなど禁止している場合も多いのですが、当社では自由に気に入ったものを使っていただきます。
Q・設計はほんとうに自由ですか?
A・自由設計とうたっていてもあらかじめ設計基準や基本仕様が決められている場合がほとんどです。
建築をあまり知らない営業マンでも「簡単に早く売る」ことが出来るように、設計のルールを決めていますからそれ以外はオプションとしてお金が加算されるようになっています。
会社側だけに都合の良いルールで設計するなどということは「自由設計」とは言えないと思います。
2009.02.27:
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