今までの活動紹介
「森と暮らしの実習隊・応援隊」として中津川伝統のスゲ笠づくりから生まれたスゲ・クラフト・プロジェクトも今年で4年目。
真夏に2回の応援隊活動で刈り取ったスゲも順調に乾燥し、十分にストックできました。 10月25日は 事務所のある荻地区のお母さんグループ「荻婦人会」の皆さんが、スゲ織り細工教室を開催されました。 コースターやランチョンマットなど作品の大きさに応じ、幅と長さが自由に設定できるのがこのスゲ織り細工の特徴ですが、皆さん、素敵な書を飾った見本に惹かれて大きな「色紙掛」に挑戦することに。講師慌てて縦糸釘を織り機に追加。 ![]() 準備した15台の織り機に向かって皆さん一斉にスタート。 ![]() 幅も長さも大きいため、時間内では完成せず、昼食会を挟んで午後からも継続となりました。和気あいあいとおしゃべりしながら、皆さん納得の作品が完成したようです。 ![]() 作品は、11月3日の吉野地区大文化祭(荻小学校)に全て展示されるとのこと。 それぞれの色づかいに個性が現れた見事な色紙掛がご覧いただけます。 おまけ 昼食時の芋煮パーティーには講師を務めた私たちも招待いただきました。 お母さん達自慢の手作りの品もテーブルに並び、豪華な昼食会。 ![]() |
津波被災の福島から鹿狼アルプホルン倶楽部の10名を招いて、中津川のコテージでの交流会、小屋分校での練習会、源流の森でのミニコンサートが無事終了しました。
これまで遠征演奏だけだった当NPOの「美しいやまがたアルプホルンクラブ」が、震災被災者支援基金と「中津川森と暮らしの学校」への飯豊町からの助成金を活用して初めて主催した行事でした。 スイス国旗のTシャツでのお姉さんは、遠く山口県から指導に来てくれた講師の蔵田亜由美さんです。6日には1週間の岩手、宮城被災地慰問演奏ツアーに向かいました。 それぞれ手作りのアルプホルン ![]() 合同練習 ![]() 模範演奏 ![]() 鹿狼アルプホルンクラブ ![]() 特別出演 : ヨーデル 佐藤憲男(仙台) スタッフ全員での記念撮影 今後ともご支援よろしくお願いします。 フレンチホルン&アルプホルン奏者 蔵田亜由美 さん ホームページ |
自分で作った「たこじい式かんじき」を履いて森の中での雪中宝探しを楽しんだ山形での家族の冒険プロジェクト。HONDAのWEBサイトに詳しく掲載されています。
家族の冒険プロジェクト 各地から参加された家族の皆さん、それに吉本の田村亮さん(ロンドンブーツ1号2号)とツネさん(2004)のコメントからあの日の感動の様子が伺えます。 サポートした当センターとしても忘れられないイベントになりました。 来シーズンも楽しい冬の森での自然体験や雪遊びプログラムを是非企画したいと思います。 予 告 春はやっぱり 「大森林祭」 今年も開催します!! 乞うご期待。 開催日 5月7日(日) 会 場 南陽市 吉野森林交流センター ※詳細は4月初旬にアップ予定 |
Hondaの「家族の冒険プロジェクト」と、吉本パパ芸人達による「PaPa PARK」プロジェクトのコラボで運営されている「進め!家族の学校」が飯豊少年自然の家にやってきました。
![]() 織田理事長の“たこじい式かんじき”を作って雪中トレッキング。題して「雪山の学校 in 山形」。 あっという間に募集が締め切られるこの人気のイベントに応募当選したのは、関東や隣県各地から10組の親子37人。 ![]() 悪戦苦闘して1時間半かけて作ったかんじきを履いて午後には雪山を楽しんでいました。 当センターは、半年前からかんじき材料の確保などの準備を進め、当日はロンドンブーツ1号2号の田村亮さん、2007のツネさんのアシストに10名がスタッフに入り、運営をサポートしました。 ニュースレター「美しいやまがた」1月30日号 |
5月22日、明治神宮会館で開催された全国赤十字大会で、IFRC(国際赤十字赤新月社連盟)創設100周年を記念したスイス民族音楽コンサートが開かれ、"美しいやまがたアルプホルンクラブ(AHC)"からも2人が出演しました。
アルプホルンを担いで朝一番の新幹線で上京し、日本赤十字社名誉総裁の皇后雅子さまはじめ女性皇族方の出席で厳戒態勢の明治神宮会館に10時すぎに到着。 式典終了後の12時45分からのコンサートで全国各地から駆けつけた9団体のアルプホルニスト80数名が、赤十字関係者2000人の聴衆を前に美しいハーモニーを大迫力で奏でました。 ![]() ![]() ![]() ステージに登壇された在日スイス大使館のパロ大使からは、日本の赤十字活動とともに、このスイス音楽を通じた文化交流への感謝のメッセージを頂きました。 ![]() ヨーデル歌手伊藤恵子さん、東京ようでる合唱団の歌に合わせて全員で旗を振りながらフィナーレ ![]() 終演後は大使館公邸でのお茶会に招いて頂き、楽しいいひとときを過ごさせていただきました。 左から安曇野AHCのお2人、パロ大使、Yappiとoku、大使館広報部長 ビールで乾杯(那須AHCのK氏とyappi) ![]() 大使館公邸の中庭にて パロ大使夫妻と共に全員で 【共演したAHC】 鹿狼AHC(福島) 那須AHC(栃木) 玉川AHC(神奈川) 丹沢AHC(神奈川) 安曇野AHC(長野) 高山AHC(長野) 諏訪AHC(長野) アルプホルン・エコー(長野) 美しいやまがたAHC(山形) |
「里山文化と暮らし・景観を考えるフォーラム」の開催を翌日に控えた6月6日の
中津川森と暮らしの学校は、掲示や配布資料作りにスタッフも大忙しでした。 ![]() ![]() ![]() 雪室の点検。今年はまだ満杯に残ってます。交流会での飲み物はここから取り出します。 ![]() ![]() |
山形県男女共同参画センターの今年の「チェリアフェスティバル」は10月1日から10日まで開催され、10月2日(日)の講演会オープニングセレモニーには当支援センターのアルプホルンクラブが出演しました。
![]() 会場の生涯学習センター「遊学館」の2階ホールは、普段の野外公園などでのパフォーマンスと違って、ステージ上から正面の聴衆に向かって緊張の演奏でしたが、いつもの持ち曲に初披露の曲も加えた構成で、柔らかなハーモニーをホールいっぱいに響かせました。 ![]() スクリーンにチロル地方の山々やアルプ高原の映像を映しながら、曲の合間に当クラブの手作りホルンの製作や演奏活動も紹介させて頂きました。 ![]() この度は、出演の機会をチェリアフェス実行委員会に繋いでくださった山形市市民活動支援センターの有川さんはじめ、チェリア山形の事務局の皆様にお世話になりました。 セレモニー出演の様子は、山形市市民活動支援センターWebサイトに「取材レポート」として掲載頂きました。 感染症拡大でこのように発表機会がなかなか持てない中、大変貴重な機会を頂きました。 |
auブランドでお馴染みの総合通信サービスのKDDI株式会社では、社員が行ったボランティアなどの社会貢献活動に応じてポイントを付与し、貯まったポイントを金額に換算して社員が推薦する慈善活動団体などに寄付する「KDDI+αプロジェクト」を2008年度から続けておられます。
この春、2022年度の寄付先として美しいやまがた森林活動支援センターを選定いただいたとの連絡をいただき、7月26日、KDDI株式会社より阿部博則東北総支社長が当事務所にお越しになり、寄付金贈呈式を行なっていただきました。 当日は、当支援センターの鈴木秀伸理事長代行、横戸美栄理事が同席し、法人設立の経緯や今の活動の様子などを説明した後、阿部東北総支社長より「企業活動通して地域の方々と共に持続可能な未来づくりを進めたい」と、織田理事長に目録が手渡されました。 織田理事長からは、荒廃が進む日本の森林の現状から「林業を生業として山村に住み続けるためには所得補償が必要」との持論を披露し、お礼の言葉とともに森林活動を次の世代につなげたいとの決意を述べました。 ![]() 翌日、山形新聞に贈呈式の模様が掲載され、会員や支援者の方々から賞賛や激励のメッセージが寄せられました。贈られた浄財を活かした実りある活動に弾みがつく出来事になりました。 ![]() KDDIオフィシャルサイト 地域共創 (Te to Te) KDDI株式会社 |
「循環型社会構築に取り組み地球環境保全に貢献する」を企業理念の一つに掲げて2007年から続く日本通運グループの森林育成活動(日通の森)は、山形県内での企業の森づくりの先駆けです。
2023年6月17日(土)、18日(日)には、「NXグループの森」と名称を変えて4年ぶりに開催されました。 これまで日本通運(株)本社、グループの社員とそのご家族が飯豊町中津川の森を訪れて、地元関係者とともに植樹した森の下刈りなど保育作業を続けながら、地区との交流も深めてきました。長年活動をサポートしてきた“たこじい&トトローン”の両名に代わって、今年は当センターから鈴木秀伸理事長代行が指導に参加しました。家族参加の小学生低学年の10人は、下刈り作業の時間、キノコ植菌や様々な森のアクティビティーで夏の森を楽しんでもらったとの報告がありました。今から冬季活動に向けての企画も練るとのこと。小学生リピーターとの再会はあるでしょうか。 NIPPON EXPRESSホールディングス ニュースリリース2023年 ※NXグループ : 2022年1月、日本通運をはじめとする300社余りのグループ企業を統括する持株会社NIPPON EXPRESSホールディングス(株)が誕生し、それに伴いグループ名を「NXグループ」と改称。 |
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岩井 巽(TATSUMI)君 おめでとう!!
社会の課題を汲み取りながらニーズと結びつけるモノをデザインする東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科4年の岩井巽さんが卒業研究で取り組んだ『「菅笠」の技を活かしたモノづくり』が、卒業制作優秀賞に輝きました。 ![]() ![]() 彼は、「中津川森と暮らしの学校/森と暮らしの実習隊」のミッションの一つのSuge Project(中津川の手仕事 菅笠文化 の伝承)に参加し、真夏のスゲ刈りから冬の菅笠作りまで体験したことから、スゲを生かしたモノづくりを卒業研究のテーマに据えました。 この冬は中津川に通い、泊まり込んで菅笠縫いの技を取り入れた製品づくりに取り組んでいました。 テーマの動機付け、伝統の技や自然素材のスゲ、タケと格闘してきたプロセスから生み出した様々な作品、そして説得力のあるプレゼンテーションが高い評価を得たのでしょう。指導された酒井聡先生のコメントがそれを物語っています。 私たちのSuge Projectのこれからの取り組みにも弾みがつく嬉しいニュースです。 おめでとう!! 岩井 巽 君。これからも伝統の技と作り手の想いを活かすデザイナーとして活躍されることを願っています。 |
山村地域の活性化につなげたいと、広葉樹林の調査研究、シンポジューム、ワークショップなど幅広い活動を展開されている「広葉樹を暮らしに活かす山形の会」(広葉樹の会)が、
立木から木製品までになるまでの過程を知って欲しいと開催している「木になるツアー」が、今回は飯豊町中津川のブナ伐採現場からスタートということで、当支援センターからも5名が参加しました。 11月16日(木)林業現場の視察 ア.広葉樹伐採の厳しさが判る飯豊町遅谷のブナ林伐採現場にて ![]() ![]() イ.地域の森林資源で地域貢献を進め、広葉樹の取引拡大も模索する飯豊町の製材所 (有)渡部製材所 ![]() ![]() チップ、オガ粉を燃料にした乾燥機 11月17日(金)AM 製品加工の視察 ア.伝統家具製造から三次元加工機械を取り入れた新しい木製品加工に経営転換を図った木工所 (株)ウッド・マイスター イ.選び抜いた広葉樹原木から無二の無垢材家具を生みだす 家具工房モク ![]() ![]() 11月17日(金)PM テーマセッション「紅葉樹を地域再生に活かす」 講演ア.広葉樹の会共同代表の清和研二東北大学名誉教授による大口径広葉樹の森の天然更新を取り入れた森林の価値と経営計画について 講演イ.新しいい国産材の流通活用手法「タニチシステム」を確立し、地場産材を調達し公共建築物への供給までをプロデュースするパワープレイス(株)谷知大輔氏の取り組み 鼎談「山形でサプライチェーンをつくるには」 ![]() 左からモデレーター広葉樹の会共同代表・佐藤恒治氏、中津川エフエフ・加藤雅史氏、渡部製材所・渡部雄市氏、アトリエ欅・町田至氏 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 このまま効率化、省力化でコスト削減を後押しする林業施策だけでは、先の見えない森林資源の保全、再生は難しそうです。森づくりや林業、木工業の関係者は、どう立ち向っていくのでしょうか。川上から川下までの現場の苦悩や努力を覗き見て考えた二日間でした。 先の見えない現状を変えるには、地域森林資源の価値が正当に評価され、新たな消費者需要を喚起して、国産材の地材地消を進める安定したサプライチェーンの確立が急がれます。 来年から私達が収める森林環境税が、現行事業体への支援に留まらず、こうした地域に沿った先進的な取組みに投資されることを期待しています。《y.k》 |
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10月17日、18日開催の秋季イベントは、本社はじめ各地の支店から役員、社員20数名が現地に入り、植栽地の生育調査や道路補修などと併せて植栽ゾーンと歩道の刈払い作業が行われました。28日には、南陽市の林務担当職員、宮内財産区管理会役員、南陽鷹の会のメンバなど関係団体も加わっての活動となり、美しいやまがた森林活動支援センターも2名が参加ました。
エリア入口の二本杉前には「草木の森」案内板も設置されています。
ここから羽山権現堂へ続く旧参道を徒歩で15分登ると餅杉広場。
草木塔の建つ餅杉広場での開会セレモニー
当支援センターの2名が参加した作業班は、餅杉広場から羽山権現堂へ通じる旧参道の刈払いを担当しました。
技術講習では例年、植栽地の保全や植栽木の保育に役立つタイムリーな技術紹介が行われていますが、今年は、害獣に忌避効果が確認されているという唐辛子から抽出した高濃度カプサイシンの定着剤の効果について、開発を担当した事業本部長の田中賢治氏より説明があり、実際の散布方法も見学しました。イノシシ等による植栽地の食害対策は重要なテーマで、農地にも被害が拡大している中で、参加者と様々な質疑応答が行われました。
最後は恒例の芋煮鍋での昼食会で交流し、終了となりました。当支援センター事業にも様々応援いただいている国土防災技術さんの充実した地域貢献活動の取組みに敬意を表します。