長井市中央地区公民館

▼☆中央地区史跡案内板(53)〜長沼牛翁の墓

随筆「牛のよだれ」の著者(長井市指定文化財)

 長沼牛翁は宝暦11年宮村の豪商長沼惣右衛門の長男に生まれた。幼名を
源太郎という。
少年の時から医学に心を傾け、壮年の頃家業を弟に譲り江戸に出て医学の
外諸般の学を修め西国を歴遊して特に音楽の道を極めた。
異境にあること29年。文化6年故郷に帰り撞木橋のほとりに居を構え医業に
励み、その住居を丁橋庵(ていきょうあん)と名づけて多くの文人と交わ
った。天保5年丁橋庵で没した。74歳。
 牛翁は諸国遍歴中から絶えず見聞した所を随筆に認め、帰国後も書き続
けたので、その量は莫大なものだったというが、随筆の題名を「牛のよだ
れ」と名付けたのである。現存するのは本編60巻(うち4巻欠)続編10巻
(うち2巻欠)。牛翁は比類ない随筆家としてその名は永久に伝わることで
あろう。

昭和59年度設置設置。平成18年度修復。(遍照寺境内)

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