まちなみ、それはここ長井の歴史を表すもの。その時その時の時間が封じ込められている。大正3年は、長井にとって大きな飛躍の年になる。長井軽便鉄道が長井まで開通、長井駅が開業した。合わせて電気が初めて長井に。
この一枚の絵葉書も長井駅開通時のもの。写りこんでいないが、奥に長井駅。両側には連担したまちなみが見て取れる。現在の中村循環器科医院に所に長井小学校があったが、その西側の区域のように見える。目線も高い。このころになると、茅葺屋根だけではなく、トタン屋根も確認できるがそう多くはない。この人だかり、近郷から集まったとされているが、当時の息吹も感じ取れる一枚である。
(資料:文教の杜・長井市史・長井年表)