古写真から情報を読み取ります。長井の昔を楽しんでください。「長井市文教の杜」に保管している古写真のコレクションを紹介します。
長井といえば「あやめ」です。あやめは、長井市の花にもなっていますが、市章もあやめがデザインされています。デザイナーは長井市出身の長沼孝三氏。昭和38年10月17日に決定されました。今年は長井市制60周年にあたります。昭和29年11月15日に一町五カ村が合併、長井市が誕生します。しかし、当時は市章がなく、9年後にようやく作られました。当時、市章となったデザイン画のほかにも候補がありました。どのような経緯で今の市章となったかはわかりませんが、これまで見つかったデザイン画を紹介します。
市章に決定したデザイン画
以下選にもれたデザイン画です。
最後のデザイン画には注意書きがあります。右側には
スぺニングを▸ 上向きに 末広がりの 力強く羽バタク鳥を形どり 長井市の発展性を表現す。
右側には
ポイントは▸ 「な」をデザインし、 幾何学的にして 常に正しい市政、たゆまぬ進歩 円満な市政
長沼氏の制作意図が書き込まれたものと思います。
これでようやく市章が決定し、市旗や徽章等に使用されました。