「長井市文教の杜」に保管している古写真のコレクションを紹介します。
長井市には二つの大きな公園があります。その一つ「あやめ公園」の昔を紹介します。あやめ公園といっても、植栽されているものは「花菖蒲」です。江戸の昔、花菖蒲は「花あやめ」と呼ばれていました。それが平仮名の「あやめ公園」となったものですが、全国に同じような命名の公園があります。長井のあやめ公園は、明治43年に開園されています。
長井市となった時期は昭和29年11月15日、以前の長井町となった時期は明治22年です。その間のあやめ公園の写真をシリーズで紹介します。
明治41年のスタンプが残る写真。高台と呼ばれている場所で、当時は「宮公園」と言われていました。この高台の下、北側にあやめ公園が誕生するわけですが、あと2年待つことになります。
明治43年、金田勝見が経営する茶屋近くの5畝ほどに、花菖蒲を植栽しお客さんに花を楽しんでいただいたようです。これがあやめ公園の創始となります。みぎがわに金田屋売店、中央の垂れ幕には土用うなぎの文字が書かれていますね。うなぎを食べながら、あやめを楽しんだのでしょうか。ちなみに、名物となったのが「棒鱈煮」でした。
(トップ写真は、文教の杜コレクション「ガラス瓶」です)