長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。
山形県立長井工業高等学校は、昭和37年4月1日に設立されました。日本経済の発展が著しく、特に工業生産の伸展につれて中堅技術者を求める社会的な情勢に対応したもので、山形県では同時に新庄・長井・酒田に工業高校を新設したものです。とは言え、写真は新設時の校舎で、山形県立長井北高等学校と併設されたものです。門柱にも、左側に「山形県立長井工業高等学校」、右側には「山形県立長井北高等学校」が表記されています。
工業高校は機械科と電気科の2科で、生徒数は機械科49人(定員50人)、電気科47人(定員50人)、定時制の機械科29人(定員30人)でスタートしました。第一回入学式も長井北高等学校で行われ、新校舎が整備される昭和39年3月までは、北校の女生徒にまじって勉強していました。第一回卒業式は昭和40年3月5日で、この式典も元北校(北高等学校は南高等学校と再統合され長井高等学校に)で行われました。当時の卒業生徒数は92名。この校舎も今はなく、現在は置賜総合支庁西庁舎が建設され、残るは周囲に植えられている桜のみとなりました。
(トップ写真は文教の杜コレクションのガラス瓶です)