長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。
祝賀会の写真が続きますが、これは昭和35年5月20日に開催された「南長井駅」の竣工落成式の模様。長井南高校の体育館で催されました。長井市制施行10周年式典と同様、見事に男性だけの列席者ですね。今では考えられませんが、当時はこれが当たり前でした。テーブルには折り箱と果物、日本酒のビンが並べられています。万国旗もつき物でした。
南長井駅は、市や商工会・県立長井南高校PTAなどが、秋田鉄道管理局に設置要望していましたが、功を奏し実現の運びとなったものです。長井線では、西宮内駅に次いで2番目の駅員のいない無人駅。長井駅と南長井駅の間は、1100メートルで全国でも短い区間でしたが、開駅で南高校の生徒や小出南部と平野、伊佐沢地区のみなさんにはたいへん便利になりました。総工費は250万円、全額地元の負担でした。
20日当日の清めの式は、午前11時6分長井駅発の列車が南長井駅到着と同時に行われ、花束贈呈も行われました。引き続き、体育館で竣工式が挙行されました。
(トップカラー写真は、文教の杜に保管されているガラス瓶です)