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長井古写真物語 34 西置賜郡立図書館・物産陳列館

  • 長井古写真物語 34 西置賜郡立図書館・物産陳列館

長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。



 西置賜郡立図書館・物産陳列館は、大正天皇即位御大典記念事業で、西置賜郡営として大正4年11月12日に開館したものです。2階が図書館、1階は物産陳列館でした。場所は宮区新栄町(現中村循環器科医院付近)で洋風二階造り、長井町の名所として、郡の文化の象徴となる建物でした。
 図書館の書籍は、私立置賜郡図書館の蔵書の内、仏門に関するものを除く全部を寄附されました。大正11年の調査書では、図書冊数が2,710、閲覧人員は21,858人(男・117,715、女4,143)とされています。図書は郡制廃止後(大正12年4月)は西置賜郡教育会に引き継がれ、二代目の郡会議事堂だった建物に移されました。

1階部の陳列館は、織物を含む西置賜の物産を一同に陳列していました。

 大正12年4月、郡制廃止によりこの建物は置賜織物同業組合事務所に譲渡され、事務所と織物の陳列館となりました。同業組合の前身は、明治36年9月19日に誕生した西置賜郡紬織物同業組合です。その後明治43年4月に置賜織物同業組合と名前を変え、昭和16年12月まで続いていました。
 そしてこの建物は、昭和32年に中央会館に譲渡され利用されています。


(トップ写真は文教の杜コレクションのガラス瓶です)
 

2014.02.24:n-old:[歴史的建造物]

長井古写真物語 33 山形県立長井中学校

  • 長井古写真物語 33 山形県立長井中学校
長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。



 山形県立長井中学校は大正9年4月創設されました。現在の山形県立長井高等学校です。当時の校舎正面写真。現在までの経緯を紹介します。

男子
県立長井中学校(大正9年)創設
長井第一高等学校(昭和23年)に改名

女子
町立長井実科高等女学校(大正10年)創設
県立長井高等女学校(大正14年)に改名
長井第二高等学校・定時制併設(昭和23年)に改名 

昭和25年に統合され「長井高等学校」に
昭和30年に再び分離「長井南高等学校」「長井北高等学校」に
昭和39年再統合「長井高等学校」に。(北校は昭和37年に生徒募集停止)

県立長井工業高等学校新設(昭和37年)定時制併設

 長井中学校の校舎は大正10年10月15日に新築竣工、落成式も同日執り行われました。授業は10月17日にこの新校舎で始められました。創設が大正9年ですから、新校舎が出来るまでは長井小学校の教室を借りていました。ですから、第一回目の入学式は長井小学校で行われました。そして創立開校式も長井小学校で行われ、教職員7名、生徒96名でした。
 現在の校舎は昭和44年に全面改築に着手、完成は昭和49年7月。旧長井中の講堂は移築されています。写真の校舎手前に写っている松が「建学の松」で生徒達が雪道を運んだと言われているものです。左下方には今でもある土塁。桜の木は今、見事に花を咲かせています。

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2014.02.21:n-old:[歴史的建造物]

長井古写真物語 32 長井警察署

  • 長井古写真物語 32 長井警察署
長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。



 昭和34年3月に栄町から移転、ままの上に新築された長井警察署です。落成式は昭和34年3月29日に執り行われました。
 長井警察署は、明治4年に小出警保局出張所が設けられたことが始めで、その後宮村に出来、そして、この警察署となりました。今(当時)では、長井だけでなく白鷹町と飯豊町まで治安を保つようになっています。機動力はパトロールカー3台、側車1台、バイク16台。建物内部1階には、事務室、署長室、無線室、刑事、捜査、鑑識、調室、写真、接見室、一番奥に留置場がありました。二階には、防犯、警備、少年補導、会議、宿直、書庫がありました。
 入口には、少年相談所や困りごと相談が掲げられ、警察は民衆のものに変わってきた節目かもしれません。

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2014.02.20:n-old:[歴史的建造物]

長井古写真物語 31 公益質屋

  • 長井古写真物語 31 公益質屋
長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。



 今ではもちろんありませんが、公益で質屋を営業していた時代がありました。写真は、昭和31年のもので、倉庫の中の衣服のコーナーを撮影したもの。他に蚊帳やこうもり、鞄などがあり、一つ一つ紙に包まれていました。昭和25年の長井町時代から昭和39年3月31日まで存在していました。
 正式名称は長井市営公益質屋。宮双葉町丸魚筋向いにあり、昭和31年に建築されています。県内では4番目に早い営業で2名の職員が常駐、年間5百万円から6百万円の貸付が行われていました。貸付額は一世帯5,000円までで、利子は月3分と格安だったようです。公益質屋とは、明るく生きる生活設計の上に有効に利用できる当時の福祉サービス機関でありました。

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2014.02.19:n-old:[歴史的建造物]

長井古写真物語30 ふるさとのうたまつり

  • 長井古写真物語30 ふるさとのうたまつり
長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。



 写真は、昭和44年6月23日「NHKふるさとの歌まつり」の収録の一こまです。放送は6月26日で全国放送でした。場所は長井小学校体育館で、満席でした。アナウンサーは絶大な人気を誇る宮田輝。相手はひまわり姉妹です。ゲストには、ひまわり姉妹のほかに、島倉千代子、地元からも多数出演していました。奥に写っているのは、祭文の演台にかかる前幕です。幕には、三代目「計見楽翁」とあります。楽翁は、本名を布施勘太郎、白鷹町中山の祭文師です。
 当日のプログラムは。地図で長井を説明した後、平山の獅子踊り、島倉千代子「ほんきかしら」、置賜土づき唄、ひまわり姉妹「今年もきました渡り鳥」、客席インタビュー、祭文語り、高玉芝居、ひまわり姉妹「花笠踊り」、諏訪神社の荒獅子舞い、島倉千代子「捧げる愛は」、伊佐沢の念佛踊り、ふるさと音頭。盛り沢山のメニューでした。
 市では、前もってPRしようと長井出身者に葉書を送付したり、山交バスを臨時運行したり、自動車駐車場に長井バイパスを用意したりと、準備したようです。長井バイパスに駐車とは、今では考えられませんね。


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2014.02.18:n-old:[歴史的建造物]