昭和23年、黒沼畜産は博労(牛馬の目利きで牛馬を売買する商人)としてスタートしました。時代の変化に合わせ、博労、食肉卸、食肉小売と業態は変われど、現在まで「お肉」を中心に据えた商売を行っています。
私は黒沼畜産入社後、(はじめは面白いことをしたいの一心で)黒沼畜産で行っていた焼肉店をリニューアルする形で、仲間と共同経営の『王様の焼肉』を始めました。肉屋の私だけでなく、様々な経験のある二人の仲間と経営することで、接客サービスや居心地、集客の仕方など、お互いの得意分野を生かしながら、「焼肉がおいしいだけじゃない、お客様にとって魅力ある店とは何か」をテーマにお店づくりに取り組んでいます。
黒沼畜産も世代交代が進み、王様の焼肉同様、同世代~若い世代の仲間が増えました。互いを尊敬し、共に考え、仕事のことをホンネで語れる組織づくりを進め、これからも「お肉」を通じて、お客様の幸せと働く私たちの幸せを創造し続けていきたいと考えています。
黒沼畜産株式会社|黒沼 望
株式会社ジョインセレモニー|武田靖子
山形を大事に想うこと=山形に住むみんなを大切に想うこと、そして一人一人を尊重することだと思う。人は一人では生きてはいけない。どれだけの支えがあって今日があるのか。今の自分があるのは、父母、祖父母、曽祖父母…と代々受け継がれてきた命のおかげ。できれば命のバトンを次世代につなぎ、子どもたちが希望を持てる場所をつくっていく。それがその地域(ふるさと)に住む者の役割ではないだろうか。
私が生業としている冠婚葬祭とは、豊かな人間関係を構築するために先人達の祈りや知恵が詰まって創りあげられたもの。暮らしに培われてきた『結』の精神がベースになっている。
結婚式は新しい家族が誕生する日。自分よりもパートナー、子ども、家族、地域そして社会の幸せへと視点が変わっていく節目とも言える。人とのつながりや信頼関係が財産だと思う。大切なものが多い方が幸せ。大切なもののためにがんばれる方が幸せ。このふるさとは大切なもので溢れている。それに気づける機会や場を今後も創っていきたい。
東北警備保障株式会社|武田誠一郎
10年後は2025年。時代の流れがグローバル化に向かっている現在、10年後を語るのは難しいことだと思われがちですが、実際には目指すべきものがはっきりしていれば、10年はあっという間の時間だと考えています。10年前、地元に戻ってきたときと今とを比較してみると、目に見える変化は少ないのですが、私の目に見えているものは変化しています。
若い人たちが自分たちの足で歩こうとしています。これが10年後には花が咲いているのではないでしょうか。物質的に満たされた時代が終わり、成熟した社会の日本モデルが山形から発信できているのではないでしょうか。私もその一助になれるよう、楽しみながら頑張っていきます!
有限会社西屋旅館|遠藤友紀雄
生まれた場所で育ち、生まれた場所で学び、生まれた場所で働き、生まれた場所で出会い、生まれた場所で子供たちがまた生まれ、育っていく。温泉地とはその営みの中で、沢山の人々を受け入れ、大自然の「力」を受け取ってもらう場所。先祖が見つけ、守ってきた温泉。未来へと続く、「命の連鎖」を企画しなくてはならないと今思っています。
春夏秋冬、季節は環(わ)「循環」。種から芽が出、花が咲き、育ち、葉を伸ばし、色が変わり、葉が落ち、白い雪に包まれる。
1年とは違うようでいて同じ、同じようでいて違う「繰り返し」。温泉を巡り、今までどれほどの人々が出会い、どれほどの人々が別れてきたのだろうか。どこから来て、どこへ行ってしまったのだろうか。それは大自然の「循環」、人々の「循環」ではないでしょうか。様々なところを旅する、様々な人々。受け入れて、送り出す、「循環」を大事に、この山の中でずっと生きていきたい、と思っています。
株式会社トップ不動産開発|池野 広
自分がふるさとに思う事はたくさんありますが、菅原文太さんの演じた『トラック野郎・望郷一番星』での名セリフ「ふるさとは、遠きにありて想うもの」こんな言葉が印象的です。自分自身、まだ20代の頃に日本全国を北へ南へ、同じように長距離トラックで一人旅した経験で、ふるさとへの想いが募ったものですから。
自分達がいつも心がける最大のテーマは「住まいの達人」です。どの世界でも達人の定義とは、物事の道理を見通し、常に努力を怠らない人を指すと思います。ふるさと山形で、人と人の繋がりを大切にして行く仕事の考え方は、昔も今も未来も変わりません。
自分たちが、生きているうちは「住まいの達人」には到底なれません。ですから、努力は一生だと。自分たちは、達人でなく達人を目指し続ける個人・集団でありたいと考えています。そして、お客様や関わる人、皆様から「『達人』だね」と、認めてもらえる不動産業を心がけて行きます。