伝統工芸の世界は、先人の仕事から謙虚に学ぶ姿勢がなければ前に進むことができません。修復することになった建物や装飾品を見ながら、昔の職人が何を考え、どんな技を駆使しながら作ったのかを想像し、再現に挑みながらひとつひとつの仕事に取り組んでいます。その積み重ねの日々に身を置いていると、過去・現在・未来のことを自然と意識するようになりました。
何十年も昔に作られた製品が時を経て我々に伝えてくれるのは、目の前の仕事に真摯に取り組み続けることこそが、何よりも未来のふるさとを想うことにつながるのだということです。
見てくださる全ての方に感動を与えられる製品作りを目指して、これからも精一杯の努力を続けていきたいと思います。
株式会社アマルメ工芸社|齋藤春樹
2015.11.05:[リーダーズ]
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