生まれた場所で育ち、生まれた場所で学び、生まれた場所で働き、生まれた場所で出会い、生まれた場所で子供たちがまた生まれ、育っていく。温泉地とはその営みの中で、沢山の人々を受け入れ、大自然の「力」を受け取ってもらう場所。先祖が見つけ、守ってきた温泉。未来へと続く、「命の連鎖」を企画しなくてはならないと今思っています。
春夏秋冬、季節は環(わ)「循環」。種から芽が出、花が咲き、育ち、葉を伸ばし、色が変わり、葉が落ち、白い雪に包まれる。
1年とは違うようでいて同じ、同じようでいて違う「繰り返し」。温泉を巡り、今までどれほどの人々が出会い、どれほどの人々が別れてきたのだろうか。どこから来て、どこへ行ってしまったのだろうか。それは大自然の「循環」、人々の「循環」ではないでしょうか。様々なところを旅する、様々な人々。受け入れて、送り出す、「循環」を大事に、この山の中でずっと生きていきたい、と思っています。
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