日本における酒の歴史を紐解くと、科学的な根拠はよくわかっていなくても、決まった作業=儀式で造ることができる神秘的な飲み物で、大自然に感謝する神事のお供え物として欠かせないものであったことがわかります。
微生物の存在が知られていない昔であっても、試行錯誤の末に現代とほぼ変わらない酒造理論の基礎が存在していました。それらはすべて、先人たちが大自然に敬意を表し、誠実に試行錯誤を積み重ねて築き上げてきたものです。
周りのモノへの感謝、誠実で丁寧な仕事を土台に、必要な革新を継続していくことで、真の伝統が生まれます。その心を未来永劫伝えていける蔵元組織を築上げたいですね。
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