私は現在40歳、10年前は30歳。妻とパートさんと3人で、細々と小さなハム屋をやっていました。本場ドイツで金メダルをいただいたのもその頃です。私たちがお昼に配達の某弁当を食べていたとき、パートさんの一言に衝撃を受けました。「私、その会社で働いた事があるから食べたくない…。どんな作り方をしているか知っていますか?」自分で作った商品を食べたくないなんて…。私の哲学として、自分が食べたいもの、妻や子どもに食べさせたいものを正直に作って来ました。
10年後は50歳、当たり前です(笑)。我々の会社は、これからも10年後も不器用でも正直な仕事をして、大切な人が喜ぶ姿をまぶたの裏に描きながら歩んでいきたいです。そして今まで頂いた恩を次の世代へ送って行きます。若い人には冒険して頂き、地球の裏で起こっている事を感じてほしいと願います。最後に、最近出会った言葉で締めたいと思います。
「縁ありて花ひらき、恩ありて実をむすぶ」。
株式会社ファイン|片平琢朗
2015.11.04:[リーダーズ]
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