平成18年
8月14日 第22回無学会総会
現役・OB対抗試合・稽古会
9月17日 理事会①
11月25日 興譲館体育文化OB大会
12月 1日 会報第22号発行
12月16日 無学会主催 中学生稽古会①
平成19年
3月 8日 遠征助成金贈呈
4月18日 興譲館体育文化後援会理事会
4月26日 興譲館体育文化後援会総会
5月17日 理事会②
5月26日 県高校総体激励会・大会激励金贈呈
6月28日 理事会③
7月14日 無学会主催 中学生稽古会②
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第22回総会期会務報告
2007.12.23:mugakukai:コメント(0):
「勝つ」ということ
無学会会長 工藤亮介
最近あるところで、試合で勝つための方法を子供達に教えて欲しいと言われ、即座に小学生の子供達に言ったことは、「自分は試合で勝つ方法(テクニック)は知らないから教えられない、ただ試合でよく勝つ子供の稽古は知っている」そしていつも大きな声を出す、全力でぶつかってくる、自分から積極的に懸かるなど、これまで自分が関わってきた子供の中で印象深い子供たちに共通の特長的なことを話した。
剣道の試合で「勝つ」という事象を皮相的に捉えるならば、「審判という第三者の有効打突と判断する回数が、一定時間内あるいはその延長において、相手より先に定められた回数に達すること」となろう。確かにこれは真実であるがあくまでも試合という場を円滑に運営するための便法、取り決めである。
本来、剣道は彼我二人だけの精神、肉体および技術のすべてをぶっつけある闘いであり、時間の制約や第三者が入り込む余地は全くない。「負け」は負けた本人が一番分かっている。「勝ち」が分かるときもあるが往々にしてなぜ勝ったか分からないときがある。(これは相手が分かるはず)よく言われる「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」である。そして本当の勝ちとは、精神、肉体、技術の総合力において相手を圧倒することであると思う。
一方稽古などでは、自分が打たれたのは自分の欠点を指摘されたとして感謝、自分の打突を相手が認めても本当に十分だったのかを確かめ、反省が有ればその人の剣道は「品格」の高いものになるだろう。「打って反省、打たれて感謝」である。
いいところを打たれたら「参りました」、十分でない自分の技に相手が参ったと言っても「まだまだ」と謙譲を示すことも大事か。これが逆だったら、こんな相手とはもう二度としたくないと思うこと必定である。
ところで、「試合の勝ち」と「本当の勝ち」を自分なりに論じたが、相通ずる最終のものは無心、無我だと考えている。つまり、精神、肉体、技術が拮抗するもの同士の対峙で結果的にことを制するのがこれでないかと思う。
例えば三時間立ち切り稽古の終盤、基立のハッと観る者を捉える無心の技、あれである。これは簡単に身につかない。普段の稽古がどれだけ厳しいか、それにどれだけ耐えるかが問われる。言い換えればそういう場に如何に自分をおくことができるか、つまるところ「如何に自分に勝つか」に帰着する。深遠な課題である。
県制覇の連続記録を更新し続ける左沢女子は、本質的には選手が自らの意思で県内のどの高校よりも厳しい稽古に身をおいているのだと思う。
本当の勝ちとは、精神、肉体、技術の総合力で相手を圧倒することと言ったが、自分の年代ではこれに人格なるものが加わるように思える。面を着けたときはもとより、そうでない時でも相手の「格」のようなものに押される感じを受ける場合がある。
剣道の理念「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」に辿り着くのであろうか。これこそが極めて幽遠な生涯をかけての目標であり、「究極の勝ち」につながるものであると思いたい。
これの草稿後「ねんりんぴっく」に、県代表として初めての先鋒で出場する機会があった。結果は甚だ不満足なもので、それは思索と実行為との違い、己の未熟さを改めて思い知るに十分すぎるものであった。そのなかで、曳かれるものの小唄ではないが思索だけでも持ち続けることはそうでないよりも救われるのではないかと、自分を納得させている次第である。
最近あるところで、試合で勝つための方法を子供達に教えて欲しいと言われ、即座に小学生の子供達に言ったことは、「自分は試合で勝つ方法(テクニック)は知らないから教えられない、ただ試合でよく勝つ子供の稽古は知っている」そしていつも大きな声を出す、全力でぶつかってくる、自分から積極的に懸かるなど、これまで自分が関わってきた子供の中で印象深い子供たちに共通の特長的なことを話した。
剣道の試合で「勝つ」という事象を皮相的に捉えるならば、「審判という第三者の有効打突と判断する回数が、一定時間内あるいはその延長において、相手より先に定められた回数に達すること」となろう。確かにこれは真実であるがあくまでも試合という場を円滑に運営するための便法、取り決めである。
本来、剣道は彼我二人だけの精神、肉体および技術のすべてをぶっつけある闘いであり、時間の制約や第三者が入り込む余地は全くない。「負け」は負けた本人が一番分かっている。「勝ち」が分かるときもあるが往々にしてなぜ勝ったか分からないときがある。(これは相手が分かるはず)よく言われる「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」である。そして本当の勝ちとは、精神、肉体、技術の総合力において相手を圧倒することであると思う。
一方稽古などでは、自分が打たれたのは自分の欠点を指摘されたとして感謝、自分の打突を相手が認めても本当に十分だったのかを確かめ、反省が有ればその人の剣道は「品格」の高いものになるだろう。「打って反省、打たれて感謝」である。
いいところを打たれたら「参りました」、十分でない自分の技に相手が参ったと言っても「まだまだ」と謙譲を示すことも大事か。これが逆だったら、こんな相手とはもう二度としたくないと思うこと必定である。
ところで、「試合の勝ち」と「本当の勝ち」を自分なりに論じたが、相通ずる最終のものは無心、無我だと考えている。つまり、精神、肉体、技術が拮抗するもの同士の対峙で結果的にことを制するのがこれでないかと思う。
例えば三時間立ち切り稽古の終盤、基立のハッと観る者を捉える無心の技、あれである。これは簡単に身につかない。普段の稽古がどれだけ厳しいか、それにどれだけ耐えるかが問われる。言い換えればそういう場に如何に自分をおくことができるか、つまるところ「如何に自分に勝つか」に帰着する。深遠な課題である。
県制覇の連続記録を更新し続ける左沢女子は、本質的には選手が自らの意思で県内のどの高校よりも厳しい稽古に身をおいているのだと思う。
本当の勝ちとは、精神、肉体、技術の総合力で相手を圧倒することと言ったが、自分の年代ではこれに人格なるものが加わるように思える。面を着けたときはもとより、そうでない時でも相手の「格」のようなものに押される感じを受ける場合がある。
剣道の理念「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」に辿り着くのであろうか。これこそが極めて幽遠な生涯をかけての目標であり、「究極の勝ち」につながるものであると思いたい。
これの草稿後「ねんりんぴっく」に、県代表として初めての先鋒で出場する機会があった。結果は甚だ不満足なもので、それは思索と実行為との違い、己の未熟さを改めて思い知るに十分すぎるものであった。そのなかで、曳かれるものの小唄ではないが思索だけでも持ち続けることはそうでないよりも救われるのではないかと、自分を納得させている次第である。
2007.02.26:mugakukai:コメント(0):
剣道部無学会総会報告
2006年8月14日、特別事業、現役対OB対抗試合、合同稽古会、そして第22回無学会総会と懇親会が行われた。
特別事業は、市内の剣道部の中学生を対象に、日頃興譲館剣道部で行っている練習を一緒に体験させることで、興譲館剣道部の意気を知らしめ、一人でも多くの部員を獲得しようと行われた。参加者は十数名と少なかったが、後藤健太郎(2年)の迫力ある号令にひるむことなく、ストレッチから入り、素振り、面をつけてからの切り返し、地稽古と興譲館生にとけこんで一緒に汗を流していた。
現役対OBの対抗試合では、現役の力があるのか最初から混戦状態で、追いつ追われつの接戦となり、結果は本数でOBチームの勝ち、もしここでOBチームが負けていたなら試合に出たOB全員の懸かり稽古が見れたと思う。
合同稽古会では、OBが元に立ったがOBの数が多いためOB同志や、OB対現役で剣道場いっぱいに良い汗を流していた。
総会は東京第一ホテルで行われ、工藤会長の挨拶の後議事に入り、諸議題が全員慎重審議の後了承された。
懇親会は、工藤会長、土田保護者会長の挨拶があり、出席者中最年長の今井昭二(昭和20年卒)氏の乾杯で幕が開いた。若いOB、OGの参加が多くあちこちのテーブルに若い集まりができ、会場は華やいだ空気に包まれていた。また、OB、OGになったばかりの若い会員達の古いOBに対する気遣いは大変うれしくありがたかったが、次回からはあまり気を遣わないで参加して欲しいものです。
特別事業は、市内の剣道部の中学生を対象に、日頃興譲館剣道部で行っている練習を一緒に体験させることで、興譲館剣道部の意気を知らしめ、一人でも多くの部員を獲得しようと行われた。参加者は十数名と少なかったが、後藤健太郎(2年)の迫力ある号令にひるむことなく、ストレッチから入り、素振り、面をつけてからの切り返し、地稽古と興譲館生にとけこんで一緒に汗を流していた。
現役対OBの対抗試合では、現役の力があるのか最初から混戦状態で、追いつ追われつの接戦となり、結果は本数でOBチームの勝ち、もしここでOBチームが負けていたなら試合に出たOB全員の懸かり稽古が見れたと思う。
合同稽古会では、OBが元に立ったがOBの数が多いためOB同志や、OB対現役で剣道場いっぱいに良い汗を流していた。
総会は東京第一ホテルで行われ、工藤会長の挨拶の後議事に入り、諸議題が全員慎重審議の後了承された。
懇親会は、工藤会長、土田保護者会長の挨拶があり、出席者中最年長の今井昭二(昭和20年卒)氏の乾杯で幕が開いた。若いOB、OGの参加が多くあちこちのテーブルに若い集まりができ、会場は華やいだ空気に包まれていた。また、OB、OGになったばかりの若い会員達の古いOBに対する気遣いは大変うれしくありがたかったが、次回からはあまり気を遣わないで参加して欲しいものです。
2007.01.08:mugakukai:コメント(0):