医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック

医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック
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最近年相応にというか、かなり物忘れや間違いが多くなったのを自覚しています。間違えたり、忘れていたりしたときには、「認知症ですから。」とか、「毎日認知症の人ばかり見てるから、移ったんだ。」と言い訳しています。認知症のせいにすればなんでも済むような気がして、「認知症」というのもまんざらではないなと思っています。
下記の文章も10月に作成していたのを、院長ブログに掲載した気になっていて、掲載していないのに今日気が付きました。せっかく書いたのだからもったいないので、いくらか加筆をして本日掲載します。
暑い夏はあっという間に過ぎて過ごしやすい秋になりました。今年は山形市西部で倒れた稲が多く、まだ刈り取りをしていない田んぼがたくさんあります。「大丈夫なのか。」と他人事ながら心配になりますが、たぶん何とかなるのでしょう。
 稲作だけでなく、その道の専門家でなければ分からないことはたくさんあります、自分の専門でないことは素直に専門家に任せたほうがいいに決まっています。でも、相も変わらずというか、医療の専門家でもないのに自分の勝手な考えを押し付けてくる人は、老若男女を問わずどんどん増えている印象を毎日の診療で感じています。
 正直、医学は難しいです。簡単ではありません。小生は、ある学校の学生に整形外科学の講義をもう何年もしていますが、試験の前に「こことここを出しますよ。」と言っても、毎回何割かの学生は不合格になります。「なんで落ちるんだ。」と真剣に考えましたが、結論は、医学は難しいということです。「説明しろ。」と言われて、説明して、理解してくれる患者さんは、そう多くはいません。医師は、常に新しい知識を得て、最適な治療をし、誤審をしないように日夜勉強しているのです。一般の人はそんなことはわからないでしょう。自分と同じように医師も仕事をして家に帰ってきて酒飲んで寝ていると思っているのでしょう。自分と同じと考えるから、病院の医者以外はみなやぶ医者と思って、人気ラーメン店と同じく、大病院やテレビで紹介された医師のところに大行列を作るのでしょう。
 勝手に病院、医者を格付けして、「名医、名医」と格付けして扇動しているのがマスコミです。現在、若い世代は、テレビを見なくなっているとのことですが、高齢者はすることがないので、テレビばかり見ている人が多いと思います。高齢者は盲目的にテレビの言うことを信じる方が圧倒的に多いので、テレビに扇動され、うそでもテレビの言うことだからと安易にすべて受け入れてしまっているのです。日常の外来でも実にそういう方は実に多いです。
 マスコミは、今年は兵庫県知事のパワハラ問題で大騒ぎでした。公益通報制度に違反して、通報者を処分したとして、ついに知事が失職に追い込まれましたが、だんだん知事の個人的な資質が問題にされ、連日真偽の不明な情報が飛び交い、ついには極悪人のように報道されるようになってしまいました。
 小生は、兵庫県知事のことは全然知らないのですが、公益通報制度に違反したかもしれないというこということが一番の問題なのに、その人間性まで否定するような報道がなされるというのは、いつものことというか、ずっと以前より繰り返されてきたことです。今回は、彼が、退職して不屈の精神で、選挙に再立候補をして見事に返り咲き当選をしました。彼は実に素晴らしい人間なのだと思います。しかし、テレビや週刊誌は、それを苦々しく思っているのでしょう。いまだにパワハラの有無をはっきりしろとぐずぐずと言っています。また、「SNSには嘘も真実も混じっていて、それを見極めるのはとても難しい。」などとほざいていますが、うそばっかり言っているのはお前たちマスゴミだろう。実に醜い。
マスゴミが犯人と憶測して過剰に取材して、その人間を貶める例はいくらでもあり、枚挙にいとまがないくらいですが、一例だけ挙げますと、松本サリン事件で、妻が廃人にされた夫が、マスゴミによって犯人扱いされた事件です。オウム真理教の許しがたい犯罪による犠牲者なのに、マスゴミによっても人生をめちゃくちゃにされました。マスゴミによる個人への人権侵害があれば、莫大な賠償金を支払わせる制度ができないかなと、いつも思っています。
勝手な思い込みをしてそれがさも事実であるかのように報道するマスゴミと同じように、自分の考えを押し付けて来る患者さんに、最近いつも言っているお気に入りの話があります。一つは[自分の車が動かなくなって、エンジンが壊れたと思って、車屋さんに持って行ってみてもらったら、車屋さんが「バッテリー上がりで充電すれば動きますよ。」と言われているのに、「いいや、俺はエンジンが悪いと思うからエンジンを開けてみて修理してくれ。」と言い張っているようなものですよ。] という話です。もう一つは、[将棋のプロは、百手先まで考えるといいます。三手先までしか読めない我々へぼ将棋指しが、プロの対局を見て「ああ、なんだ、あんなだめなところに打って!」と思った手が実は勝負を決める名手だったということがあります。対局の後に「なんであそこに指したのですか。」とプロに聞いて、プロに百手先の話をされても我々へぼ将棋指しにはわからないのと同じですよ。] という話です。医師は、患者さんの性別、状態、薬の作用副作用などいろいろ考えてから、薬を出したり、治療法を決めたりしているので、「簡単に説明しろ!」と言われても、患者さんたちの治療に追われる外来では、短い時間では十分な説明にはなりません。
 最近はそういう方には、すぐに大きな病院を紹介するようにしています。そういう人は、「大きな病院=高度な医療」と信じている傾向がとても高いので、こちらもよけいな疲れをしなくてすみます。昔は「なんで俺の言うことを信じないのだ。」と腹を立てていましたが、今はすぐに大きな病院に紹介状を書くようにしています。小生も年を取ったからかな。


梅雨ももう少しで開けようとしています。しかし、休日天気のいい日に何かしようと思っても、何も思い浮かばない。やる気がない。年を取るとはこういうことだと日々思っています。介護老人保健施設、クリニック、介護老人福祉施設の嘱託医、産業医、整形外科講師、学校医等々で、いろんなところに出入りしますが、「何かいいことあった?」と聞いてもほぼ全員が「ありません。」と返答します。輝くように楽しいことは若い時だけで、年々面白いことがなくなっていくのがほとんどの人の人生だと思います。みゆき整形外科での30年近い外来でも、年を取ると男性は、酒に走り、女性は草むしりに走る人がとても多いです。女性の草むしりは田舎ならではと思いますが。
前回の院長私見で、「次回は面白い話をします。」と言いましたが、面白くないことばかりだったので、書くことがなく、ずるずると時間がたってしまいました。コロナもなかなか収まらず、白鷹町でもぽつぽつと患者が発生していますし、聰明会の職員もどこからうつされてくるのか、未だに発症する人もいます。入所者のご家族の方から「いつまで面会制限しているのだ。早く解除しろ(怒)」というお叱りの声が聞こえてきますが、未だにコロナは免疫力の低下した老人に感染すると、亡くなることもあるのでなかなか全面解除というわけにはいきません。しかし、現在、他施設の動向も見ながら面会制限を徐々に解除している所です。
過日東京都知事選がありましたが、いつものごとく主だった候補は、耳に心地よい美辞麗句を公約にしていました。しかし、その中で、「このままでは日本は衰退するばかりだ。地方がいくら頑張っても東京一極集中がとまらない中ではどうしようもない。まず東京の一極集中を止めなければならないので、立候補した。」という候補がいました。全くその通りだと思います。もう20年位前から、少子高齢化、地方の過疎化、東京への一極集中の弊害が言われていましたが、政府、国会議員達は有効な手段を全く打てなかったから、現在があるのです。東京都知事、地方の知事が連帯して、人の流れをコントロールする方策を作れば、それを止めることができると小生も思います。
相も変わらず、他の主要な候補は、「東京をもっとよくする」みたいなことを言っていましたが、今まで行ってきた施策が誤りだったがために、過密な人口、満員電車、土地の高騰、家賃の上昇による子育てスペースの確保の困難、物価の上昇による生活費増加で家族を増やすことが困難な状態がどんどんひどくなるばかりになっているのです。
また、地方もどんどん東京へと人口が流出し、疲弊しています。白鷹町も集団就職のように高校を卒業するとみな東京に向かいます。人手がどんどん減って、産業も衰退するばかりです。地方の衰退が限界に近くなると、食料品、種々の物資を地方から供給されている東京が,物資の供給不足に陥り、瓦解していくのは容易に予測がつきます。都知事選で第2位になった候補はそのことを言っているのです。日本が崩壊していくのを阻止できなくとも、その速さを少しでも抑えるためには、東京一極集中の是正だというのは素晴らしい洞察力です。
この問題は、1年、2年で解決できるものではありません。まず、国民がはっきりとそのことを自覚したうえで、一歩ずつ施策を進めていかなければなりません。解決には何十年、それこそ何百年かかるかもしれません。しかし、今それをやらなければ、日本は滅びるところまで来ていると思います。
目先の事しか見えない多くの国民や、国会議員は「国家百年の計」が思いつきもしないだろうし、その能力がないのです。昔の政治家には「国家百年の計」を図る人が多くいたとのことですが、今や目の見えない人しかいない。「国家百年の計」を図れる政治家を大事に育てるべきです。頭の悪いマスゴミは選挙後も執拗に揚げ足取りのように、言葉尻をとらえたり、「切り取り」をして、その候補者を貶めてつぶそうとしているのが、ありありとわかります。「ここまで腐ってしまったか、マスゴミ。」と思っていますし、もはや国賊と化していると思います。


4月になってようやく暖かくなってきました。山形の桜も今週には先始めるでしょう。お花見気分はいいものですが、日本だけでなく、世界中が大変なことになる瀬戸際にあると最近強く感じています。
地球温暖化が騒がれていますが、そんなウソかほんとかわからないことよりも、切実な問題があります。それは前回も少し述べましたが、世界の人口問題です。
日本の人口減少が叫ばれて久しいですが、世界に目を向けると世界の人口は21世紀に入ってから急激に増加しています。ちなみに小生が生まれた1955年の世界の人口は約25億人でした。2022年の推計では80億人を突破しています。加速度的に増加しているのです。
 地球がどのくらいの人間を養っていけるかとの計算が以前よりあります。はっきりとしたことはわかりませんが、地球が人間の食糧を供給できる限界は、約70億人、最大でも100億人と言われています。もうすぐ限界点に達するか、すでに達しています。
人間が多すぎるとどうなるか。その答えは動物界にあります。動物の世界では個体数が多すぎると生存のために共食いを始めます。自分が生き残るためですが、大きな視点で見ると、種を次世代につなげるための必死の行動なのです。
人間も動物であり、本能的には次世代に種をつなげるための行動をします。人間の場合は殺し合いです。現代に残っている人類の記録の中で、殺し合い、戦争のなかった時代はありません。今後食料を奪い合うための殺し合いがますます激しくなってくると思います。
最近、発展途上国から先進国へ、独裁国家から先進国への移民の流入が止まりません。すでに日本にも移民と呼べるような多くの外国人が生活しており、その弊害が露わになってきています。よりよい生活を求めてというより、生きるために食べるために移動してくるのです。飢餓の話も発展途上国からよく聞かれてきます。世界的に食糧が枯渇してきているので、食料を求めて人間が移動し、移動先で様々なもめごとを起こしています。そこに宗教が絡むと殺し合いに発展しやすいのです。
今、世界では、イスラエルとハマス、ロシアとウクライナなど大量殺戮があちこちでおこなわれています。今後このような大量虐殺が、食料を求めての本能的な殺し合いとなって起こってくる危険性は高いです。日本は、戦後70年以上戦争がなく、平和ボケしているのではないかという話をよく聞きます。実際、多くの日本人が永遠に日本は戦争に巻き込まれないとは思わないが、今ではないでしょうと思っていると思います。誰でも嫌なことは先延ばしにしたいものです。しかし、今やロシア、中国、北朝鮮と言った独裁国家から見れば、日本はいつでも手に入れられるか弱い国に見えているに違いありません。
資源のない日本が工業立国を掲げて世界第2位までの国民総生産国になったのは、すでにはるか昔の事になってしまいました。今では観光立国と言って、他国からの観光客を当てにしてしまっている状態です。人口の減少も続き、15歳以下の人口は47年連続で減り続けています。また、日本を二度と立ち上がれなくするためにアメリカのマッカーサー元帥がわずか8日間で作った戦争放棄、武力放棄をうたった日本国憲法を戦後70年以上たっても一字一句も直さずにあがめている(ちなみにほとんどの国は憲法を何回も改正しています。)。未だに自衛隊を軍隊として認めず、弾薬も他国が攻めてきたら一日も戦えない量しか備蓄していないというそんな体たらくな平和ボケしたか弱い日本を支配するのはたやすいと思われても仕方がないでしょう。
国家100年の計を図るべき国会議員たちが、自分たちの資産を増やすことに汲々とし、国民の生活を守る姿勢を示しえない現状を変えることができるのは、国民しかいません。しかし、このような国会議員たちを生み出したのも国民ですので、現状ではお先真っ暗です。いつも言っていますが、栄枯盛衰は世の常。日本も厳しい時代がすぐそこまで迫ってきていると思います。
今回も暗い話をしてしまいました。桜も咲いてもわずか1週間位で散り始めてしまいますし。
次回は楽しい話をしたいと思います。


今年になってから、例年とは全く異なり、雪がほとんど降らず、はじめは喜んでいました。しかし、最近は、このままで大丈夫だろうかといった漠然とした不安を感じるようになってきていました。さすがに2月20日過ぎともなると山形にも雪が降り、一面の雪景色で一安心?している所です。
昨年まで鳴りを潜めていたインフルエンザもさすがに今シーズンは流行が始まり、ここ置賜地方ではすでに終息に向かいつつあります。しかし、未だにだらだらとコロナに感染する人が続いています。
今日は当番医として、朝から休日診療所に詰めていますが、始まる前から、ドライブスルーのように発熱者が休日診療所の前に車列を作っています。始まってまだ30分も立たないうちに、コロナ陽性の患者さんが2名いました。
小生は医師になって40年以上になりますが、コロナ以降、ウィルスの世界も変わってきているようです。コロナはいつまでも続いているし、インフルエンザも冬以外の流行が見られるようになりました。
振り返ってみると、宇宙誕生以来宇宙はどんどん変化していますし、地球も例外ではありません。地球に生命が誕生してからも、様々な生命体が誕生しては滅びていきました。万物流転は宇宙全体の真理なのでしょう。
そういう意味では、現在絶滅危惧種と言われている6,5000種余りの生物も歴史の中では、いくら人類が環境を変えたとはいえ、滅びて新しい種が生まれてくるのは、宇宙不変の法則の一つなのでしょう。隕石によるものでも、自然災害によるものでも、気候変動によるものでも、人類によるものでも原因はどうあれ、万物流転の法則に従っているだけと考えれば、生物の絶滅を救うとか、昔からの景観を守るとか、風習を大切にするというのは、大きな流れからすれば無益なことに思えます。ちなみに現在地球上で知られている生物は175万種に上るのだそうです。
人類も太古から見て、周りの環境を変え、自分たちの暮らしを変化させてきました。また、人間同士の殺し合いもいつの時代にもありました。人間の英知で戦争をなくすなんて言うのは、人類が80億人に迫ろうとしている現代ではとうてい無理なことに思えます。地球が養える人間の数は75億人位と言われていますので、食糧問題を中心に殺し合いが起きてもおかしくない数に達していると思います。
日本人も特に最近どんどん変わってきたと思います。小生は産業医もしておりますが、その研修会で、労働災害の内容がどんどん変わってきているという話を聞きました。働きすぎによる脳卒中、心筋梗塞がどんどん減少し、反対にメンタルヘルスの障害がどんどん増えているとのことです。小生が成人した時代より、労働時間、職場環境は格段に改善されていると思います。それなのにメンタルヘルスの障害が増えているのは、日本人が精神的に弱くなってしまったからと思います。なぜかと思い当たるのは、教育です。絶対に子供を叱ったり、叩いてはだめだという教育の仕方で、ちょっとしたストレスにも耐えられない人間をたくさん育ててしまったのだと思います。また、きちんとしつけがされない、道徳教育がおろそかにされた教育で育った人間は、自分勝手な考えで、自分が良ければいいと、オレオレ詐欺に走ったり、子供のしつけと称して子供に虐待をしたりするのでしょう。実際オレオレ詐欺や若者による強盗は格段に増加しましたし、明らかになった子どもの虐待件数もこの10年以上毎年過去最高件数を更新しており、最新のものでは年間22万件にもなっています。これは氷山の一角で子どもの虐待の実数はこの何倍にも達すると思われます。
日本をこんな風にしてしまった日教組、文部科学省の責任は重大と思います。現在、教員の過重労働で精神疾患を病む数がものすごく多いです。教員がそんなに一生懸命頑張っているのに、ろくでもない人間が増えているのは、教育の仕方が間違ったからに他ならないと小生は思っています。
外来をしていても、自分勝手な人がものすごく増えました。万物流転、栄枯盛衰は必然の宇宙で、日本も衰退局面に入っているのでしょう。致し方なし。


本日、今年初めてのまとまった雪が聰明会にも降り注ぎました。今も降り続いています。そして今年初めての除雪を業者の方々にしてもらいました。今年は暖冬でよかったと思っていましたが、ついに雪が降り続く季節になったようです。あと2カ月半は我慢の季節です。
我慢と言えば、1月1日に起きた能登半島地震の救援、復旧がなかなか進んでいないようです。陸路は半島伝いにしかいけないし、海岸が隆起して港が使用できなくなったという事も聞きますし、今の時期は日本海では寒風が吹きすさんで、降雪もあり、空からの救援も十分ではないと思います。小生は何もすることができませんが、小生が税金を払っている日本国政府にはもっと緊張感をもって十分な対策をしてもらいたいと思います。
しかし、現在、政府はそれどころではないような感じです。自民党のパーティ券問題で、自分達の火の粉を振り払うのに懸命でそちらには本腰を入れられないと言った所でしょうか。一方の野党も何もできずにいます。泡沫R党のY議員や野党第1党のS議員が被災地に行ってパフォーマンスしてかえって邪魔をしているだけです。東日本大震災の時に被災地に行って邪魔をしただけの総理大臣を彷彿とさせます。
日本が太平洋戦争に負けて、民主主義国家に生まれ変わってから、国会議員になるのは金もうけの輩ばかりになったのではないかと思えてなりません。国会議員になれば一人当たり年間5,000万円以上の収入があるとのことです。これじゃあ、金の亡者が群がって、2世、3世議員がどんどん増えるのは当たり前です。さらに国会議員には新幹線グリーン車無料などの特権がたくさんあります。これらはすべて官僚が国会議員を手懐けるために立案した結果だと思います。よほどの聖人君子でなければ、「俺は偉いんだ」という特権意識が芽生えるのは当然です。戦後の日本を振り返ってみると民主主義とは格差を助長する宿命があるのではないかと思ってしまいます。
歴史を見ればわかるように、そういった人間は、国民を低く見て、ひどい輩は国民を屁とも思わなくなります。江戸幕府が庶民の事などどうでもよく、いかに幕府に金が入るかを考えていたように、明治時代に乃木将軍が、中国の203高地をロシア軍から奪取するために突撃に次ぐ突撃で、3日間で15,000名からの日本兵の死と引き換えに203高地を奪取したように、また、太平洋戦争でも日本の司令官は部下の死と引き換えに占領地を広げていきました。小生の亡き義父も中国で何度も突撃を命ぜられ、必死の思いで突撃したという話を生前していました。現代に目を向ければ、ロシアのプーチンは、すでにロシア軍兵士が約30万人死傷したとされているのに一向に戦争をやめようとしない。偉くなった気になっている人間はいつの時代も国民は使い捨てと思っているのです。
今日の日本の国会議員達も同様な輩としか思えません。本日、能登に派遣されている自衛隊員の装備が古く、自前で準備している者も多いというニュースがありました。国会議員たちよ!自分たちの給料をせめて一人100万円でもいいから自衛隊に寄付しろ!
国会議員は約700人いるので、総額7億円を能登で救援活動にあたっている自衛隊員の装備の充実に充てていただきたいと思います。金の亡者たちには無理かな。
能登の被災者の方々が一刻も早く復興できますように、お祈り申し上げます。


あけましておめでとうございます。昨年は幸いにして、クリニック、介護老人保年施設共に大きな事故もなく運営することができました。これもひとえに皆様のおかげと心から感謝申し上げます。
理事長の小生としては、今年もクリニック院長、介護老人保健施設白鷹あゆみの園施設長、介護老人福祉施設マイスカイ中山嘱託医、山形医療技術専門学校整形外科講師、感動ハウス産業医、東根小学校学校医、国民健康保健介護給付費審査会委員、白鷹町介護認定審査員、長井市休日診療所当番医として忙しい毎日が続くことでしょう。すでに前期高齢者となり、あちこちほころびの出た体に鞭打ち、今年もクリニックでは患者さんへの丁寧な説明に心がけ、介護老人保健施設白鷹あゆみの園では入所者の皆様をガラスの商品を扱うように大切にお世話したいと思います。入所者の皆様を商品に例えて申し訳ありません。その位慎重に大事にお世話するという事です。よろしくお願いいたします。
昨年末は、山形県ではほとんど雪が降りませんでした。山形県のスキー場にも雪はあまりありませんでした。除雪に1回あたり何万円もかかる当医療法人にとっては大助かりです。しかし、例年3月いっぱいは必ず雪が降ります。雪がないと商売あがったりの組織もあれば、大助かりの組織もあります。商売あがったりの方々には誠に申し訳ありませんが、今年は、できるだけ雪が降らないよう願うばかりです。
雪に限らず、物事どんなことにも関らず相反する場合が必ずあります。どちらが正しいとか判断しづらいことがたくさんあるのです。世界的に見ても西側諸国と中露の対立、イスラエルとハマスの戦争、ロシアとウクライナの戦争(これに関しては日本人のほとんどはロシア、特にプーチンが悪いと思っているでしょう。小生もそう思います。)など、どちらにも自分たちの考える正しいと思う主張があるのです。日本でも保守政党と左翼政党の対立があります。医療の面に関しても、保存的に治療するのか、手術的に治療するのか、シップ欲しいという患者さんにシップを出すだけの満足のいく医療か、それとも患者さんの財布を考慮しない医学的に証拠に基づいた医療をするのか、判断が分かれることはたくさんあります。当医療法人では、患者さんの意見に基づいた医療介護を今年も心掛けていきたいと思います。
でも、なかなか判断の難しいことが多いのですよ、人間を扱う仕事は。「小さな親切、余計なお世話」なんてことがたくさんあります。人の心理は千差万別。臨機応変にとらえて個々に対処していくしかないのでしょう。今年もよろしくお願いします。


秋も深まってきて、ここ白鷹では毎朝最上川から発生する霧に覆われます。小生は山形市から毎日出勤していますが、山形から出勤する時には素晴らしい秋晴れでも、峠の白鷹トンネルを超えると眼下に雲海と間違うような霧が沈んでいます。その中に入っていくように車で下っていきますが、まるで「風の谷のナウシカ」の腐海に沈んでいくような気持になります。ひどい時には午前11時頃まで霧に覆われています。これもその土地その土地の風情といえばそうなのでしょうが、霧の出ている時にはどうも朝からテンションが下がります。ここは北国なので12月から3月いっぱいは天気の悪い日が多いので、ますます日照時間が少なくなり、ほんとに損だと思います。
 毎日国道348号線を片道26kmかけて通っていますが、白鷹山を乗り越えて通勤するので、四季の変化をはっきりと感じ取れます。しかし、白鷹に通い続けてこちらも数字的には距離と同じ26年になりますが、正直、飽きた。秋には全国的に「紅葉狩り」とかで皆さん「きれい、きれい」と大騒ぎしますが、小生にとっては散りゆく自分の死期の近さを感じさせる景色にしか見えません。施設で毎年何人もの「看取り」をしているせいかもしれませんが、秋は特に「諸行無常」、「人生の無常」をしみじみ感じます。ですから、せっかくの休みに「紅葉狩り」なんて気にはさらさらなりません。
「紅葉狩り」に行く気にはなりませんが、休日で天気のいい時には、所有しているオフロードバイクで山道を走ったりしています。今年はブナの実が大凶作で、熊の出没が頻繁で人が襲われることも頻発しております。山道に行くと、どこに行ってもクマ出没注意の看板があり、絶対に熊がいるという気持ちにさせられて、途中で止まる気にもなりませんし、山奥に入っていく気にもなりません。来年はブナの実が豊作になるのを祈るばかりです。
熊駆除にクレームをつける人々がいます。秋田県知事はそんな電話がいっぱい来て、「その時はすぐに切る。」と言っていますが、当然だと思います。熊に遭遇すれば、自分は熊を殺す気も傷つける気もないのに、熊の気持ちはどうあれ、熊は人を襲ってきて場合によっては函館の人のように殺されることもあるのです。「熊の出没する町に住んでから、駆除するなと言ってみろ。」という人がいましたが、その通りだと思います。絶滅させるわけではないので駆除するのは当然です。牛、豚、鶏は大量殺戮してよいのに、熊はだめというのは論理的に矛盾しています。最近は植物にも感情があるという事が分かってきました。切られるときには異常な電位が記憶されるとのことです。では、かわいそうだから食物も食べないという事になるのかという事です。論理的でない感情的な人間が声高に騒げる日本に失望の念を禁じえません。
人類誕生以来、生きるために人間は,いろんなものを殺してきました。進歩した文明をもつようになった現在も戦争は繰り返されています。有史以来人類の歴史は殺戮の歴史です。「人類の英知で戦争をなくそう。」などと夢物語を言っている人たちがいますが、こんなにも進歩した世の中になっても殺し合いは続いているし、新しい大量破壊兵器もどんどん開発されています。1発で広島に落とされた原爆の500倍もの破壊力がある核兵器もすでにアメリカのみならず、あの恐ろしいロシアもいくつも保有しています。さらに中国、北朝鮮等核兵器を持っている国はたくさんあります。一瞬で人類を滅ぼすことができるのです。一人のきちがい指導者によって人類滅亡はいつでもできる時代になっています。「熊殺すな。」なんて能天気なことを言っている場合じゃないのですよ。
今の国会議員は、2世、3世の議員が多く、おぼっちゃま、お嬢さまだらけで、お花畑みたいな「現実離れした」というよりも「臭いものには蓋」的な態度に終始しているように見えます。尖閣列島が中国に取られようとしているのに、ほとんど取り上げられてはいないことを見ても強くそう思います。そんな人たちには期待できないので、ちっぽけな小生としては、せめて過ぎ行く季節をめでるしかないのかと思っています。天気が悪いと紅葉もただ汚いだけなのですけどね。


異常気象だった夏もようやく終わりを告げようとしています。ようやく朝夕涼しくなってきました。バイクが趣味の小生もさすがの今夏はバイクに乗る気がしませんでした。30℃以上の風を全身に受けて走っていると脱水でかなり疲れます。若い頃はそれでも水分補給しながら一日中バイクに乗っていられましたが、前期高齢者となった今ではもう無理です。
前期高齢者になっている小生ですが、年間300日近く医療という労働をしているせいで、加速度的にあちこちガタが来ています。年を取るとはこういうことだという事を日々実感させられる毎日です。小生は整形外科医ですが、自分の体に整形外科的疾患がどんどん増えてきました。まず変形性頸椎症と思われる頸部痛が一週間に一度以上出現します。それと右肘最大屈曲時の内側部痛、レントゲンは撮っていませんが、たぶん変形性肘関節症でしょう。また、毎朝の早朝の左手のしびれ、これは手根管症候群と思われます。さらに早朝には右手がパンパンに張れ、握りにくくなり、右中指、環指は握って伸ばそうとすると引っかかって伸びなく、無理に伸ばすとばね様に痛みを伴って伸ばせるといういわゆるばね指になっています。両母指の付け根のCM関節も変形性関節症らしく、特に右がぞうきんを握ると痛い。これらの手の疾患のために好きなバイクに乗っていると、まず左手がしびれ、両肘が痛くなり、母指のCM関節が、ずきんと痛みます。今年山の中を走れるオフロードバイクを購入しましたが、このバイクに乗るとすぐに左手がしびれて感覚が鈍くなります。
そして、右中指にはもう20年位飼っているいる神経鞘腫と思われるごろんとした丸い1×0.5cm位の腫瘍があります。さらに以前からある腰椎椎間板ヘルニアで、腰痛、左臀部痛、左下肢痛、左母指のしびれがしょっちゅう出現します。次に若い時柔道で左足を軸にして右足を跳ね上げ相手を投げ飛ばしていたせいであろう左股関節痛、たぶん変形性股関節症でしょう。それと両膝内側部痛、これも多分変形性膝関節症でしょう。しかし、膝痛は一時痩せなくてはだめだと思い10kg痩せたので、だいぶ良くなりました。5kgもどってしまいましたが・・・。さらに現在右母趾内生爪の化膿がもう1か月以上治癒していません。
次々に自身の体に整形外科的疾患を増やしていっていますが、良いこともあります。外来で、患者さんが深刻な顔をしてやってきますが、「俺もその病気になってるよ。」というと、安心されるのか素直に小生の説明を聞いて、喜んで帰っていきます。また、あちこち痛いという患者さんには、「俺のほうが痛い箇所が多いな。」というと、これまた安心されるのか、素直にこちらの話を聞いてくれます。人間は、自分と同じ境遇にある人や、自分より悪い状態の人を見ると安心するという心理がよくわかります。
一生懸命働けば、誰でもいずれは体中に不都合がくるし、医者としてそういう患者さんを今までたくさん見てきました。我々のご先祖様達もほとんどの人々がそうやって、ボロボロになって死ぬまで働いてきたのです。小生の所属する医師会の諸先輩も皆死ぬまで働いていました。小生もご先祖様、諸先輩同様、矢尽き、刀折れるまで戦う、ではなくて働く所存でいます。
ちなみに、小生には整形外科疾患以外では、前立腺肥大症、高血圧症、今年はそれに長年の酒の飲みすぎによる不整脈が加わりました。内科の主治医は、3泊4日の入院によるカテーテル手術(アブレーション)を薦めてくれましたが、それが嫌で一生、抗不整脈薬と抗凝固薬を飲むこととしました。酒辞めると治る可能性もあるとの話なので、酒をやめてもう3か月一滴も飲んでいません。そのおかげかしょっちゅう痛かった左頭部痛の回数が減ってきたように思います。
 人間は50歳を過ぎれば、余生です。60歳を過ぎれば病気との戦いです。今戦争をしているロシアとウクライナ人の平均寿命は戦争前から64歳ですよ。「年は取りたくない。」なんて小生の前で話する患者さん、「こんなに生きれてありがたい。」と思ってください。そうすれば、その痛みも大分和らぎますよ。小生もロシア人より長生きできて、あー、ありがたい。


最近はつゆらしい天気が続き、また蒸し暑く、お年寄りには熱中症が危険な季節がやってきました。毎日の外来でも、患者さんに「水を飲むように。」と話しています。水だけ飲みすぎると、塩分が不足してこれまた「低調性脱水」という状態になるので、塩分補給も必要です。このことを外来で高齢の患者さんに説明してもどれだけの人が理解しているか疑わしいところですが。
 以前も院長私見で述べたと思いますが、老若男女を問わず、最近は自分で考えて、自分の病気を決めつけてくる人がますますたくさん増えました。「この痛みはこの病気だ。」「ここが痛いからこの病気だ。」「この病気の症状はこれだ。」等々・・。肩が痛くなる病気には、五十肩だけでなく、腱板断裂、変形性関節症、石灰性腱炎、使い過ぎ等いろいろあります。腰の痛くなる病気も癌の転移、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、すべり症、腰部脊柱管狭窄症等いろいろあるのです。それぞれ治療法は異なってきます。腰椎椎間板ヘルニアの症状だって、腰だけ痛い時もあれば、お尻が痛い時もある。太腿、下腿,足まで鉛を突っ込まれたように痛い時もある。足がしびれるだけの時もある。実に様々なのです。医師は医学的所見に基づいて、診断し、治療するのです。患者さん達のように「たぶんこうだろう」だけでは、治療しないのです。
 医学的所見がこうだからと、患者さんに説明しても、そもそも解剖を知らないし、神経はどういうものでどんな働きをし、障害を受けるとどういう態度をとるのかという事を全く知らないので、十分には理解できない方がほとんどだと思います。外来で一生懸命説明しながら、徒労感を感じています。今では「じゃあ、あなたの言うとおりにするから、よくなければ私のいう事を聞いてくださいね。」と、患者さんのいう事をしてやって命にかかわらないのであれば、そういうように話して、心で泣いています。
 小生は昔から囲碁、将棋が好きでしたが、今はほとんどしませんので、3手先まで読むのがやっとになってしまいました。今を時めく藤井壮太の将棋をみてもさっぱりわかりません。タイトル戦などをインターネットで見ていても、「あー、そんなところに打って!敗着だよ。」と、思っていてもあとでそれが、勝負を決める名手だったということが彼の将棋にはよくあります。小生のようなへぼ将棋指しが、局後藤井壮太に「なんであそこに打ったのだ?」と聞いても彼らプロ棋士は百手以上先を読んでいるという話ですので、3手先しかわからない小生にはさっぱりわかりません。医療の世界もそれと同じです。医師は自分の医学的知識と経験で、治療しているので、一般の人が話を聞いても一回で理解できないのは当たり前です。専門家のいう事を信じてもらうしかないのです。
 医学の世界から目を転じても、自分の勝手な考えを優先して、専門家のいう事を信じない人が多くいます。福島原発の処理水を汚染水と言って、相変わらず難癖をつけてくる韓国野党と一緒になって、放水反対を唱える福島瑞穂や、阿部何某とかいう立憲民主党の国会議員。国際原子力機関(IEAE)が基準を満たしていると明言しているにもかかわらず、科学的根拠を全く示さず、汚染水と言い張るのには、あきれる以上に怒りがこみ上げてきます。日本人のくせに日本を貶めるようなことばかりしている。反対ならば対案を出すのが筋だが、いつもそんなものはない。まったくの感情で動いている。そんな人間が国会議員になれるのは、そんな人間を支持する同様の自分勝手な人間が一定数以上たくさんいるという事です。国の政治、法律を作る機関にそんな感情中心の人間はふさわしくないと思います。
福島の漁民は風評被害を恐れて放出に反対しているのであって、風評を立てるのは福島瑞穂や阿部何某という国会議員、それらを支持する理性的でない国民達です。我々理性的な国民は、理性的でない国民の暴走をうまくコントロールして抑えなければなりませんが、今のところうまくいっているとは思われません。その大きな原因の一つは、マスメディアが人々の感情をあおるアジテーターになっているからです。諸悪の根源はマスコミです。結局はそこに行きつきます。
「テレビでこう言ってる。」いい加減それやめてもらえませんか、患者さん。


5月の連休に孫に風邪をうつされた妻から小生も感染しました。もう10日近くたつのに、昨日は咳がひどくて眠れませんでした。コロナの抗原検査を2回していずれも陰性でしたので、外来診察中に咳が出ると、患者さんに「コロナではありません。」といちいち言い訳をしています。白鷹の地にきて26年、自分の病気で休んだことは一度もありませんでしたが、年を取ってくると、いつその記録が途絶えてもおかしくない気がしています。
 当みゆき整形外科にはMRI装置があります。MRI検査は磁石の強さを変えて、同じ部位の画像をいくつか撮るのですが、脊椎のMRI検査のある条件下では、若い人の椎間板の中は白く映り、年を取ると黒く映るようになります。外来で脊椎MRI検査の説明をする時に、「若い人の手と年寄りの手を比べるとどちらが若い人の手かすぐにわかるでしょ。それと同じで黒くなるのは仕方がないのですよ。」と言って自分の両手を患者さんに見せた時に、「俺の手は年寄りの手だなー。」と、つくづく感じるようになってきました。
 小生は、年を取ると外見や、身体機能が次第に落ちていくのを患者さん達からいやというほど見せつけられているので、当たり前と思っているのですが、「年を取ったからそうなりやすいのですよ。」と言うと、異常にがっかりして、ショックを受ける方と、「そんなはずはない。」と何の根拠もなく自分はまだまだできると思って、医師の意見を否定する方がいます。大方の人は、小生のいう事を素直に聞いてくれるのですが、今述べたような方々は、両方とも年々増えてきているように思います。
 文部科学省の調査で体力は、20歳と比較すると60歳で男性は4割、女性は3割5分低下します。体を鍛えていてもそれはあまり変わりません。また、「筋肉はいくつになっても付く!」などとテレビが言っているのを見て信じている人が結構多いですが、40歳の人の筋肉量を100とすると80歳で4割低下することが分かっています。特に60歳代から低下のスピードが増加します。60歳以上の人が「筋肉をつける!」と頑張っても40歳代、50歳代の筋肉量にまでは増えないのです。また心臓が脈を打つ速さの能力の最大数は出生直後が最大で、その後直線的に低下します。つまり年とともに心臓は高回転で体に血液を循環させることができなくなってくるのです。年寄りが運動をして、脈が100を超えると狭心症や、心筋梗塞になる危険性が増加します。無駄な努力をして、かえって変形性関節症になったり、そのせいで心臓の病気になったのではないかという人を外来でよく見かけます。
 「年相応の生き方をする」。心穏やかに人生を過ごすのにはこれが一番という思いを、整形外科外来を行い、介護老人保健施設での入所者の方々を世話させていただいている小生は、感じています。
 小生は昨年末山道を走れる排気量250ccのオフロードバイクを注文しました。しかし、未だに納車されません。いつ来るかわらないとのこと。「年相応の生き方をしろ。」という神様の無言の指導でしょうか。


山形も大分春らしくなってきました。今年は思ったより降雪が少なく、除雪費が大幅に浮きました。電気料金高騰による出費に対しては焼け石に水ですが、それでもありがたいことです。スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換もいつもの年より2週間早くしようかと思っています。
除雪業者の方にとって今年は収入が少なくてがっかりしていることでしょう。「利益相反」は社会の色々なところで見られ、世の常なのでしょう。とにかく医療法人社団聰明会にとっては、今年はやれやれとほっと一息といったところです。
新型コロナウィルス感染症の流行も再び小康状態になってきました。3月13日からはマスク装着も個人判断となりました。不織布マスクは約30%感染を防ぐと言われていますので、そのことにより多少感染が増えることはあるでしょう。しかし、5月の連休明けからは、新型コロナウィルス感染症は2類相当から5類へとほとんどの制限がなくなります。以前の院長私見にも書きましたが、遅すぎるくらいの時期の感染症分類の変更です。
新型コロナウィルスは2020年当初の死亡率が6%でした。しかし、その年の後半にはそれが4.7%となり、2021年前半に変異株のアルファ株の流行時には1.16%となり、その年の後半のデルタ株流行時には、0.66%となり、翌年2022年前半のオミクロン株の流行時は、0.19%になりました。2022年後半からは死亡率は0.03%まで低下しています。1万人感染して3人が死ぬというレベルでは、普通の風邪と同じと考えるべきでしょう。
しかし、亡くなる確率が高いのは、やはり抵抗力の弱いお年寄りです。今後も医療機関や、施設ではマスク装着が必須でしょう。また、ある程度の面会制限は、継続が必要となるでしょう。介護老人保健施設白鷹あゆみの園におきましても国の指針や、周囲の施設の状況を見ながら、面会再開を探っていくこととなりますことを、ご理解いただきたいと思います。


今年も始まって2週間が過ぎました。昨年は毎日雪が降り積もり、1月の除雪費だけで100万円以上かかりました。今年は中旬の暖冬もあり、まだそこまでは費用が掛かっていませんが、代わりに12月の電気料が一昨年の12月と比べて200万円高くなりました。コロナだけでなく、頭の痛いことばかりが続きます。
 2016年の電気小売り事業の自由化を受けて、新電力と呼ばれる小売業者が電気事業に多数新規参入してきました。そこで当医療法人も電気料が安い新電力の会社と契約しましたが、昨年その会社が事業縮小という事で撤退してしまったので、仕方なくそれまで契約していた東北電力と再契約しました。そのため今年度の電気料は年間1200万円負担が増えると見込んで覚悟していましたが、現時点ではそれをはるかに上回る負担増となっています。職員に室内温度をもう1℃下げろとは言えますが、入所者の生活する場はそうはいきません。暖房費以外の経費を削れるだけ削って対処しなければなりません。
こうなったのは、世界的な石油、天然ガスの高騰によるものですが、もともと日本はエネルギー資源のない国ですので、本来なら国は、国家の第一にエネルギーの安定供給を上げなければなりません。むろん資源のない日本はこれからどうすればいいかという議論は以前からありました。50年も前の話になりますが、当時の中曽根首相が原子力発電を日本のエネルギー供給の重要な柱とすることを決定しました。
 しかし、2011年の東日本大震災による原発事後以来、マスコミ、左翼は原発反対の大キャンペーンを張り、それ以来日本の原発はほとんどが稼働停止に追い込まれました。日本の原発は世界でも一番安全基準が厳密です。日本の原発事故を心配するのなら、韓国、中国の原発を心配すべきです。特に中国はすべてにおいて日本より野放図な感じが否めません。毎年黄砂が日本を襲うように、韓国、中国で原発事故が起これば、放射能汚染物質は間違いなく日本に降り注ぎます。いつも大気は西から東へと移動しているのですから。北朝鮮の核爆弾の管理も信用ができません。事故が起これば、間違いなく日本に影響が生じるのです。
原子力事故の可能性は西の国々のほうが間違いなく高いのですから、その対策をまず考えるべきでしょう。原発を目の敵にして、原発事故対策、エネルギー対策、国土の防衛、すべて他人任せにしているような今の日本は、知能の足りない能天気な人間の集まりとしか思えません。特に、年棒(国民の税金)2400万円以上ももらってその地位に胡坐をかいているようにしか見えない国会議員の面々・・・。
結局は自分たちの首を絞める結果になるというのを理解しようとしないで目をつぶっているような日本の現状を何とかしなければなりません。特に北国では、冬のエネルギーは死活問題なのです。
風力発電、太陽光発電も言われていますが、安定供給という点で問題がありますし、その製造に中国のきな臭い影も言われています。世界中で原子力発電がおこなわれている今、日本だけがだめだというのは通用しません。我々はもう囲炉裏やろうそく中心の生活に戻るわけにはいかないのです。原子力発電を行うべきです。
大都会のごみをこっそり田舎に捨てたり、田舎にばかり原発を作るのはやめて、地産地消で東京にも原発を作りましょう。


新年あけましておめでとうございます。今年も医療法人聰明会をよろしくお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
 昨年は、いろいろなことがありましたが、なんといっても昨年もコロナコロナで開けて暮れた一年でした。すでに3年もたつのに未だに猛威を振るっています。かつて何年にもわたって猛威を振るったウィルスは聞いたことがありません。そういう意味では異常なウイルスです。今年こそは終息の明るい光が差し込むのを祈るばかりです。
 2月にロシアがウクライナを侵略して始まった戦争も驚きでした。プーチンは大統領になったときから顔に狡猾さがにじみ出ていると思ったのは私だけではなかったでしょう。その後政敵が何人も次々に亡くなったのはプーチンによる暗殺であったと信じている人がほとんどでしょう。そしてロシアでは誰もプーチンに逆らえる人間がいなくなり、独裁国家になりました。権力が一人の人間に集中すると領土を広げたくなるのは歴史上何度も繰り替えされており、事実です。プーチンもしかり、金正恩しかり、習近平しかりです。今年はウクライナがロシアを打ち負かし、プーチンを失脚させ、民主主義諸国の団結力を独裁者たちに示す年にしていただきたいと思います。
日本の周りには独裁者ばかりです。いつ日本に牙をむいてきてもおかしくない現状です。少しずつ日本の国民も自分の国は自分で守らなければならないという事を理解してきている人が増えているようですが、韓国、中国のプロパガンダのすさまじさで、まだまだ洗脳されていたり、彼らの手先になって日本を骨抜きにしてしまおうとしている人間が多くいますし、そうしたマスコミもかなりあります。
 今年は、「平和ボケ」をやめて、「自分の国は自分たちで守る。」という気持ちを国民の間で高めていっていただきたいと、政治家には期待します。そうできるのは政治家しかないと思います。
そういった意味では、安倍前首相の暗殺は日本にとって大きな損失だったと思います。その国葬にまで文句をつける輩がいるというのには、日本人は変わってしまったという思いを強くしますし、安倍首相を暗殺した「人間の屑」を称える者までいるのには暗澹たる思いを禁じえません。銃の密造は大罪です。さらに暗殺までするとは万死に値します。そんな奴に対して、論点をすり替えて減刑嘆願までする。この犯罪者は絶対に許してはいけません。
「人間は死に近づけば近づくほど他人に対して善行を施さなければ、来世では虫けらに生まれてくる。」と言ったのは誰か、忘れてしまいましたが、私は患者さんには曹洞宗の開祖、道元禅師がおっしゃられた言葉だと話しています。私の菩提寺は曹洞宗なのでそう言っていますが、どうだったか忘れてしまいました。世の中は善もあれば悪もある。せめて確実に年を取っている自分は今年も善行を積み重ねたいと思っています。
医療法人社団聰明会も社会貢献をすることによって、生活の糧を得ている組織です。今年も聰明会の理念にあるように、地域に暮らす人々の生活の質が少しでも豊かになる様尽くしてまいりますので、改めて医療法人社団聰明会を今年もよろしくお願い申し上げます。


またぞろコロナが第8波などと感染拡大が叫ばれています。いったいいつまで続くのかと、小生を含め皆さんつくづく嫌気がさしていると思います。
 先般国会で参議院の川田龍平議員が興味深い発言をしていました。世界で一番ワクチンを接種しているのは日本で、今までにコロナワクチンを1億人に対して3億回接種したとのこと。しかし、いま世界で一番コロナが猛威を振るっているのも日本だという事です。また、全国47都道府県で接種率が高い上位5県と下位5県を比較すると見事に負の相関、つまり接種率の高い県にコロナ感染者が多く、接種率の低い県にコロナ感染者が低いという結果でした。
 そこで、ワクチン接種なんて意味があるのか?という疑問が当然わいてくると思います。いろんな条件が重なってこの結果になっているとは思いますが、ワクチン接種しても感染している人がいるという事、ワクチン接種の効果?が3カ月しかないこと、現在のコロナ感染症の死亡率は0.16%位という事柄からすると、もう普通の風邪といっていいくらいです。
 なにをいつまで大騒ぎしているのかと言いたい。日本は過剰反応社会だという本がありましたが、まさにその通りです。テレビによく出てくる尾身会長率いる分科会なるものの構成員の専門家と称する面々は責任を取るのを恐れているのでしょう。テレビで勝手に叩かれたらたまったものではないとでも思っているのでしょう。マスコミは勝手な憶測ででたらめを言って、誰かを悪役にして叩くのを目的としているとしか思えないと、ほとんどの医者は思っています。だから、馬鹿の一つ覚えみたいにいつまでもマスク、手洗い、3密回避を言い続けているのです。
 感染症は人を死に至らしめる強毒性のものから、それほど危険性のないものまで国によって5種類に分類されています。現在、新型コロナウィルスは入院勧告、就業制限が必要とされる2類に分類されています。早く何の制限もない5類にしろと言いたい。
風邪症状を引き起こすコロナウィルスは以前から日本に4種類存在していましたが、5種類目になるだけでしょう。そもそもウィルスは変異を繰り返して弱毒化して、感染力が強くなる傾向があります。つまり死に至らしめるほど悪くはないけど、広まりやすいという事です。もう新型コロナウィルスは弱毒性の感染力の強いウィルスになっているのです。
しかるに5回目のワクチン接種が行われようとしています。もう国費の無駄使いでしょう。いくら税金をつぎ込んだんだ!このままでは財務省に増税の口実をまた一つ差し上げるだけでしょう。製薬会社だけが大儲けしている。
介護施設は疲弊しています。もう面会制限を解きたい。入所者を家族に会わせてあげたい。でも、勝手にそうすると、入所者がコロナに罹患して何を言われるかわかったものじゃないので、たまったものじゃありません。早く5類にしろー!もう接種やめろー!注射打ちたい人だけ有料でうたせろー!


 世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し、共通の調査票で各国国民の意識を調べ、比較する「世界価値観調査」というものが1981年からあるのをご存じの方は少ないと思います。その中で「あなたはもしもの事が起こった場合に国のために戦いますか?」という設問があります。「戦う」と答えた人の割合が最も高かったのはベトナムで96%の人が「戦う」と答えています。ブービー賞はバルト海三国の中のリトアニアで32%でした。日本はどうかと言えばダントツ最下位13%でした。これは驚くべき数字です。仮想敵国とされている北朝鮮の調査は当然のことながらありませんが、中国は88%でした。ちなみに現在戦争をしているロシアは68%、ウクライナは56%でした。ウクライナ人は、祖国防衛のために現時点ではほとんどの人が国のために戦うと思っているはずです。現にその意識の違いもあって、ロシア軍に反撃し追い詰めています。日本の最下位の数字は、私を絶望の淵に追い詰めるのには十分な数字でした。
 どんどん人口が減っている日本、弱腰外交と指摘される「遺憾砲」しか打てない日本の外交、憲法に自衛隊を明記できない日本、コロナ対策で旧態依然の政策しか打ち出せず、3年たっても毎日何万人ものコロナ感染患者を出している日本、旧態依然の官僚機構、日本を貶めるような情報を垂れ流し続けている日本のマスコミ・・・。こんな日本はまちがいなく衰退するか某国の属国になります。私は高齢でもうどうしようもないが、子供や孫が、極端な場合、ウィグル人のようになるのを悲しく思うしかないのでしょう。栄枯盛衰は世の常です。いつまでも食べ物に困らない、生活は楽しい、戦争は他人事と思っている間に日本はどんどん他国に追い抜かれて没落し始めています。落ちるところまで落ちるしかないのでしょう。「平時にあって有事を忘れず」で、日本列島にたどり着いて3万年間生き抜いてきた日本人が、大東亜戦争に負けてから、アメリカ合衆国のGHQの「日本が二度と立ち上がることがないように」という施策により腑抜けにされてしまい、日本人としてのアイデンティティや誇りを捨て去るような教育をされてきた結果がこのざまです。「戦争を知らない子供達」なんて文字通り腑抜けた歌を歌ってきた戦後の世代(団塊の世代=現在の70歳から80歳代)から今迄、アメリカに守られた平和を甘受し、栄華を誇ってきた日本はもうおしまいです。この時代に生まれて平和を甘受できた小生は幸せ者だったのでしょう。でもそれもそろそろ終わりです。「栄枯盛衰は世の常」は不変の真実です。ただただ次の世代のふんばりに期待するばかりです。


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