医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック
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秋に想う
秋も深まってきて、ここ白鷹では毎朝最上川から発生する霧に覆われます。小生は山形市から毎日出勤していますが、山形から出勤する時には素晴らしい秋晴れでも、峠の白鷹トンネルを超えると眼下に雲海と間違うような霧が沈んでいます。その中に入っていくように車で下っていきますが、まるで「風の谷のナウシカ」の腐海に沈んでいくような気持になります。ひどい時には午前11時頃まで霧に覆われています。これもその土地その土地の風情といえばそうなのでしょうが、霧の出ている時にはどうも朝からテンションが下がります。ここは北国なので12月から3月いっぱいは天気の悪い日が多いので、ますます日照時間が少なくなり、ほんとに損だと思います。
毎日国道348号線を片道26kmかけて通っていますが、白鷹山を乗り越えて通勤するので、四季の変化をはっきりと感じ取れます。しかし、白鷹に通い続けてこちらも数字的には距離と同じ26年になりますが、正直、飽きた。秋には全国的に「紅葉狩り」とかで皆さん「きれい、きれい」と大騒ぎしますが、小生にとっては散りゆく自分の死期の近さを感じさせる景色にしか見えません。施設で毎年何人もの「看取り」をしているせいかもしれませんが、秋は特に「諸行無常」、「人生の無常」をしみじみ感じます。ですから、せっかくの休みに「紅葉狩り」なんて気にはさらさらなりません。
「紅葉狩り」に行く気にはなりませんが、休日で天気のいい時には、所有しているオフロードバイクで山道を走ったりしています。今年はブナの実が大凶作で、熊の出没が頻繁で人が襲われることも頻発しております。山道に行くと、どこに行ってもクマ出没注意の看板があり、絶対に熊がいるという気持ちにさせられて、途中で止まる気にもなりませんし、山奥に入っていく気にもなりません。来年はブナの実が豊作になるのを祈るばかりです。
熊駆除にクレームをつける人々がいます。秋田県知事はそんな電話がいっぱい来て、「その時はすぐに切る。」と言っていますが、当然だと思います。熊に遭遇すれば、自分は熊を殺す気も傷つける気もないのに、熊の気持ちはどうあれ、熊は人を襲ってきて場合によっては函館の人のように殺されることもあるのです。「熊の出没する町に住んでから、駆除するなと言ってみろ。」という人がいましたが、その通りだと思います。絶滅させるわけではないので駆除するのは当然です。牛、豚、鶏は大量殺戮してよいのに、熊はだめというのは論理的に矛盾しています。最近は植物にも感情があるという事が分かってきました。切られるときには異常な電位が記憶されるとのことです。では、かわいそうだから食物も食べないという事になるのかという事です。論理的でない感情的な人間が声高に騒げる日本に失望の念を禁じえません。
人類誕生以来、生きるために人間は,いろんなものを殺してきました。進歩した文明をもつようになった現在も戦争は繰り返されています。有史以来人類の歴史は殺戮の歴史です。「人類の英知で戦争をなくそう。」などと夢物語を言っている人たちがいますが、こんなにも進歩した世の中になっても殺し合いは続いているし、新しい大量破壊兵器もどんどん開発されています。1発で広島に落とされた原爆の500倍もの破壊力がある核兵器もすでにアメリカのみならず、あの恐ろしいロシアもいくつも保有しています。さらに中国、北朝鮮等核兵器を持っている国はたくさんあります。一瞬で人類を滅ぼすことができるのです。一人のきちがい指導者によって人類滅亡はいつでもできる時代になっています。「熊殺すな。」なんて能天気なことを言っている場合じゃないのですよ。
今の国会議員は、2世、3世の議員が多く、おぼっちゃま、お嬢さまだらけで、お花畑みたいな「現実離れした」というよりも「臭いものには蓋」的な態度に終始しているように見えます。尖閣列島が中国に取られようとしているのに、ほとんど取り上げられてはいないことを見ても強くそう思います。そんな人たちには期待できないので、ちっぽけな小生としては、せめて過ぎ行く季節をめでるしかないのかと思っています。天気が悪いと紅葉もただ汚いだけなのですけどね。
2023.11.08:
miyuki-cl
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