医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック

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最近はつゆらしい天気が続き、また蒸し暑く、お年寄りには熱中症が危険な季節がやってきました。毎日の外来でも、患者さんに「水を飲むように。」と話しています。水だけ飲みすぎると、塩分が不足してこれまた「低調性脱水」という状態になるので、塩分補給も必要です。このことを外来で高齢の患者さんに説明してもどれだけの人が理解しているか疑わしいところですが。
 以前も院長私見で述べたと思いますが、老若男女を問わず、最近は自分で考えて、自分の病気を決めつけてくる人がますますたくさん増えました。「この痛みはこの病気だ。」「ここが痛いからこの病気だ。」「この病気の症状はこれだ。」等々・・。肩が痛くなる病気には、五十肩だけでなく、腱板断裂、変形性関節症、石灰性腱炎、使い過ぎ等いろいろあります。腰の痛くなる病気も癌の転移、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、すべり症、腰部脊柱管狭窄症等いろいろあるのです。それぞれ治療法は異なってきます。腰椎椎間板ヘルニアの症状だって、腰だけ痛い時もあれば、お尻が痛い時もある。太腿、下腿,足まで鉛を突っ込まれたように痛い時もある。足がしびれるだけの時もある。実に様々なのです。医師は医学的所見に基づいて、診断し、治療するのです。患者さん達のように「たぶんこうだろう」だけでは、治療しないのです。
 医学的所見がこうだからと、患者さんに説明しても、そもそも解剖を知らないし、神経はどういうものでどんな働きをし、障害を受けるとどういう態度をとるのかという事を全く知らないので、十分には理解できない方がほとんどだと思います。外来で一生懸命説明しながら、徒労感を感じています。今では「じゃあ、あなたの言うとおりにするから、よくなければ私のいう事を聞いてくださいね。」と、患者さんのいう事をしてやって命にかかわらないのであれば、そういうように話して、心で泣いています。
 小生は昔から囲碁、将棋が好きでしたが、今はほとんどしませんので、3手先まで読むのがやっとになってしまいました。今を時めく藤井壮太の将棋をみてもさっぱりわかりません。タイトル戦などをインターネットで見ていても、「あー、そんなところに打って!敗着だよ。」と、思っていてもあとでそれが、勝負を決める名手だったということが彼の将棋にはよくあります。小生のようなへぼ将棋指しが、局後藤井壮太に「なんであそこに打ったのだ?」と聞いても彼らプロ棋士は百手以上先を読んでいるという話ですので、3手先しかわからない小生にはさっぱりわかりません。医療の世界もそれと同じです。医師は自分の医学的知識と経験で、治療しているので、一般の人が話を聞いても一回で理解できないのは当たり前です。専門家のいう事を信じてもらうしかないのです。
 医学の世界から目を転じても、自分の勝手な考えを優先して、専門家のいう事を信じない人が多くいます。福島原発の処理水を汚染水と言って、相変わらず難癖をつけてくる韓国野党と一緒になって、放水反対を唱える福島瑞穂や、阿部何某とかいう立憲民主党の国会議員。国際原子力機関(IEAE)が基準を満たしていると明言しているにもかかわらず、科学的根拠を全く示さず、汚染水と言い張るのには、あきれる以上に怒りがこみ上げてきます。日本人のくせに日本を貶めるようなことばかりしている。反対ならば対案を出すのが筋だが、いつもそんなものはない。まったくの感情で動いている。そんな人間が国会議員になれるのは、そんな人間を支持する同様の自分勝手な人間が一定数以上たくさんいるという事です。国の政治、法律を作る機関にそんな感情中心の人間はふさわしくないと思います。
福島の漁民は風評被害を恐れて放出に反対しているのであって、風評を立てるのは福島瑞穂や阿部何某という国会議員、それらを支持する理性的でない国民達です。我々理性的な国民は、理性的でない国民の暴走をうまくコントロールして抑えなければなりませんが、今のところうまくいっているとは思われません。その大きな原因の一つは、マスメディアが人々の感情をあおるアジテーターになっているからです。諸悪の根源はマスコミです。結局はそこに行きつきます。
「テレビでこう言ってる。」いい加減それやめてもらえませんか、患者さん。

2023.07.16:miyuki-cl:count(3,533):[メモ/コンテンツ]
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