医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック

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今年のノーベル賞が発表になりました。また日本人が受賞しましたが、彼は会見でなぜアメリカに来たのか、アメリカ国籍を取得したのかを問われ、「日本では周囲との同調が求められるのに対し、アメリカでは周りを気にせずやりたいことができるから。」と答えていました。一部の新聞で、日本はアメリカに比べて、他と同調することが求められ、自由な研究ができないからだと決めつけていました。欄外に、「だから日本はだめなのだ」という意図を感じました。
 日本はアメリカと比較して圧倒的に研究費が少ないのが事実です。また、より短期に結果を求められるので、じっくり研究生活するには窮屈な環境でしょう。
昨今日本からの頭脳流出が叫ばれていますが、たくさんお金がもらえてじっくり研究ができればそちらがいいに決まっています。
しかし、そのお金はどこから出てくるのでしょう。企業からですか?国からですか?企業からなら職員は企業の方針に従うのは当たり前で、窮屈ならその会社をやめてよそに行けばいいのです。国が出すのですか?それは税金ですよね。日本はそんなに潤沢な国なのでしょうか。どこかの野党と同じで、この記者は湯水の如く国のお金は出てくると思っているのでしょう。一方で、マスコミは国の借金が一千兆円になると騒いでいるくせに。
 同調することは悪ですか?日本では昔から大きな災害、感染症が繰り返し起こり、何千何万という人々が犠牲になってきました。日本人はそれらを団結して、協力し合って乗り越えてきたのです。日本人の遺伝子には「同調精神」が組み込まれているのです。私が生まれてからもいろいろな災害がありましたが、日本人は規律正しく行動し、そのたびに世界から称賛を受けてきました。東日本大震災の時に炊き出しや援助物資を争いもなく、きちんと並んで順番を待つ日本人の姿は世界に感動すら与えました。他国では我先にと援助物資を奪い合う映像が流されています。「同調」は、力の弱い者にとって美徳でもあるのです。
今回ノーベル賞をもらった日本人は、自分は他人とうまく付き合えない人間だと自虐的に述べたのでしょう。ただそれだけのことです。以前ノーベル賞をもらった中山教授も「自分は整形外科を3年で逃げ出した男だ」と言っていました。そういう意味ではノーベル賞をもらう人間は自分のダメなところを認められる正直者が多いのでしょう。
 また、ノーベル賞をもらうような人々は重箱の隅をつつくような研究をして、たまたま大穴を当てただけです。宝くじを買って一等賞金を当てた人と何ら変わりはありません。よかったねとは思いますが、私からすれば、大した人間ではない。過去も現在も数えきれないほどの人間が、重箱の隅をつつくような仕事をして、社会を盛り立ててきているのです。私もその一人です。まじめに仕事をしている人々はみんなそうです。たまたま大穴を当てた人間が全人格的に素晴らしいかのような錯覚に基づいてほめそやし、その人の言がすべて正しいとするのは、昨今のマスコミの常套手段とはいえ、社会をミスリードする危険性が高いと思いますし、これまでいかに多くのミスリードをマスコミがしてきたかを思うと、またかとあきれるとともに暗い気持ちになります。

2021.10.07:miyuki-cl:count(3,454):[メモ/コンテンツ]
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