医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック
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したたかに
今日11月23日は勤労感謝の日です。小生も勤労に感謝しつつ?、本日は長井市の休日診療所の当番医として勤務中です。今朝山形から山を越えての出勤でしたが、道路の両側は真っ白で雪でした。ついに冬の到来かと思い、がっかりでしたが、北国に暮らす者は毎年、この過酷な時期を繰り返さなければならないとあきらめの境地で車を運転してきました。
寒くなると風邪やインフルエンザなど病気にかかりやすくなります。皆さんも健康に注意してお過ごしいただきたいと思います。白鷹あゆみの園も例年の如く、入所者の皆さんの冬の健康管理に対応しています。当施設は、全室個室で、全部で8つのユニットに分かれています。この構造は、インフルエンザなどの感染症の拡大予防にはとても都合がよいのです。感染症になった方を個室対応でお世話し、その方のいるユニットへの外部からの出入りを一時的に禁止すれば、感染の拡大を防ぐことができます。
時代の先取りをした白鷹あゆみの園でしたが、あゆみの園建設中にできた法律により廊下の幅や個室の大きさが基準に合わず、ユニットケア方式とは県は認めてくれませんでした。料金の一番安い従来型個室とされています。残念!
白鷹あゆみの園は平成16年、みゆき整形外科クリニックは平成9年に建設されました。もう築10年、20年以上経過しているのでいろいろな箇所の修理が必要になり、経費が増大しています。経営者である私は「ひいひい」言っている状態です。クリニックのMRIも老朽化し、腰椎部の検査ができなくなりました。古い製品なので部品交換はもうできず、買い換えないといけませんが、買い替えには最低7000万円以上かかるので踏ん切りがつきません。来年消費税が10%に上がったらもう無理でしょう。
皆さんはほとんどご存じないと思いますが、医療機関は患者さんから、患者さんが払うべき消費税をいただいてはいけない決まりになっているのです。患者さんが支払うべき消費税は医療機関が負担しているのです。消費税が3%から8%になったときも医療機関が受け取る診療報酬を国は1%も増やしてくれませんでした。今回消費税が10%になったら潰れる医療機関は患者の少ない地方を中心に増大し、地方の医療はますます崩壊に向かう事でしょう。厚生労働省、国は何を考えているのかさっぱりわかりません。ま、うがった見方をすれば、政治屋、官僚が住んでいる東京が良ければ地方はどうなってもいいから、地方は地方で、自分達で何とかしろと言う事なんでしょう。
私も、重税にあえぎながらも生き残って土地を守ってきた江戸時代の百姓のように、したたかに、この地域の医療を守るささやかなお手伝いを「ずたずたぼろぼろ」(この言葉はすっかり私の得意フレーズになってしまいました。)になるまで地域の先生方とともにやっていこうと思っています。なんせ毎日患者さんから「先生にいなくなられると困るー。」と言われていますので。
2018.11.24:
miyuki-cl
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