医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック

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あけましておめでとうございます。本年もお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
白鷹あゆみの園では、4月より20床の認知症専門棟を開設します。認知症高齢者の方の症状が少しでも軽快し、できれば在宅復帰ができるように最大限リハビリテーションなどの協力をしていきたいと思います。
医療法人社団聰明会理事長である私は、そのほかに山形県医師会理事、山形県医師信用組合理事、長井市西置賜郡医師会理事として、毎週の山形医療技術専門学校での整形外科の講義、毎月の国民年金障害認定審査、国保連介護給付費検討委員会、医師会等の諸会議、隔月の留置施設視察、市民公開講座などの司会等々でしょっちゅう組織を抜けて、いわば社会貢献としてそれらの仕事をこなしてきました。挙句の果てには、「うちの理事長はしょっちゅう外来を休んで遊びに行っている。」と職員から陰口をたたかれるほどです。
そうしているうちに、恥ずかしながら最近、設立13年目の当医療法人組織のほころびが目立つようになってきました。当たり前です。会社の社長の主な仕事は、会社組織の維持管理です。その社長がしょっちゅう会社を抜け出して別の事をしていたのでは、まちがいなくがたがきます。今年は医療法人設立当初のようにできるだけ組織に関わり、組織の修繕を図っていきたいと思っています。
具体的にはみゆき通所リハビリテーション、あゆみ通所リハビリテーション利用者に初めからかかわり、また、入所者の健康状態も施設長の先生に任せきりにせず、リハビリテーションの面での評価に関わっていき、利用者の在宅復帰を目指したいと思います。それを通して組織の問題点、ゆるみを強制していきたいと思っています。
昨年、当医療法人では通所リハビリテーション利用者数の減少が顕著でした。同じことをやっていたらいつまでも利用者は来るだろうという気のゆるみをケアマネージャーさん達に見透かされたからにほかなりません。通所リハビリテーション本来の目的に立ち返り、デイサービスではできない差のつくサービスを行っていきたいと思いますので、ケアマネージャーさん、よろしくお願い申し上げます。
通所利用者減少のもう一つの理由として、この地方では家族挙げて働きに出るご家庭がとても多いので、自宅で介護する余力がないことがあげられます。施設に預けておけば安心だし、手間もかからずに済むからです。しかしながら、今、国は在宅介護に本腰を入れて取り組んでいます。自宅で高齢障害者を介護することを基本にしているのです。白鷹町の方でも、特に地域包括支援センターでもう少し強力に町民の方々に国の施策のアピールをする必要があると思います。白鷹町地域包括支援センターの職員は、一生懸命働いていて、体を壊さないかこちらが心配になるほどです。その努力のいくらかを「在宅介護が基本なのだ。」という事を町民に周知徹底させることに向けていただきたいと思います。
様々な在宅サービスを使って、できるだけ長くご自宅で生活する。私も還暦を過ぎて、体の衰えを自覚するようになるにつれ、自宅がいいなあと思うようになってきました。いくら施設が快適とはいえ、やはり自宅が一番なのです。今までの経験から施設に喜んで入所されてくる方は極めて少数です。多くの方は、多かれ少なかれ仕方がないとあきらめて入所してくるのです。皆さん、自分で振り返ってみてどうですか。自分がされたくない、いやなことを他人に押し付けるのは悪い事なのですよ。そう考えるとおのずと在宅介護という選択肢になっていくのではないでしょうか。ケアマネージャーさん達はすでによくわかっていると思います。介護保険で指導的立場にあるのは医師ではなくケアマネージャーです。ケアマネージャーさん達も今までのご努力の一部を家族への在宅介護の啓蒙に費やしていただきたいと思います。
という事で、ごちゃごちゃ言いましたが、今年もみんなで協力してこの地の医療、介護を今までのように一層充実したものにしていきましょう。あらためまして今年もよろしくお願い申し上げます。

2017.01.01:miyuki-cl:count(3,245):[メモ/コンテンツ]
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