医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック

医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック
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 あけましておめでとうございます。昨年中は皆様方には大変お世話になりました。今年もよろしくお願い申し上げます。
 この院長ブログを時々見てくれている人がいるのを知って、とてもうれしく思います。いつも書きたい放題なので、少し反省してまともなことを書かなくてはと思います。しかし、今回は正月ボケで頭が回りません。ズルをさせていただいて昨年秋に山形県医師会会報の筆硯に寄稿した文章を転用させていただきたいと思います。この文はなぜか熊本県医師会の会報にも載せていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

            「寿命」
 地球の寿命は、あとどれくらいあるのか。インターネットで調べてみるとインチキな占い話は別にして、数億年から40億年位のようです。真実はだれにもわからない。
 人間の寿命も同じです。しかし、世間の人は、「医師は患者があとどれくらい生きるか知っている。」と本心で思っているらしい。「うちの人はあとどれくらい持ちますか。」と真顔で聞いてくる(尋ねたくなる気持ちは重々わかるが。)。心の中で「神様じゃないからそんなのわかるわけありません。」と言いながら、「あとこのくらいでしょう。」と、自分が思っている余命の半分の時間を口に出して言う。医師ならそんな経験は、多くの人が体験していると思います。馬鹿正直に自分の思っているその人の余命を言ってしまった場合、その人が自分の予想余命の前に亡くなってしまうと、その本人、家族から恨まれる。自分が思う半分の余命を言って、それ以上存命すれば、本人、家族ともに「医者が言った以上に生きることができた。」と納得して本人は死に着き、また家族もその本人を送り出せる。医師は半分でたらめを言っているようなものです。
 「いつ治る?」も患者からよく聞かれる言葉です。めったなことは言えない。「2週間くらいでしょう。」と言ったら、数か月後に知らない弁護士から電話があり、「あの患者は2週間で治るとあなたに言われたので、大事な商談をその後に設定したが、病気が治らずに破談になり損害を被った。あなたを訴える。」との事で、損害賠償を支払ったという話も聞いた事があります。そんな時には「一般的には」を強調して平均的な治癒期間を言わなくてはいけない。 
 手術にしてもしかり。手術をすれば100%治ると思い込んでいる患者は、手術の結果90%改善しても残りの10%で医師を恨むという事が最近は特に多くなったような気がします。「このやぶ医者!」ということになる。100%治ると思っていても「五分五分です。」と説明しておけば、同じく90%改善すると先生は名医だという事になる。最近私はほとんどメスを執らなくなったのでよくわかりませんが、今の外科医は起こりうる合併症を術前にすべて説明しておかなければならないので、説明を受ける患者が不安になって手術をあきらめる事も多いと聞きます。ただでさえ医者は忙しいのに無駄な時間を費やしたことになる。
 医者が正しい事、本心を言えないゆがんだ医療環境が今の日本です。日本の医療はつくづくおかしな方向に来てしまったと思います。この現状は絶対に正しい方向に矯正しなければならない。毎日の外来をしながらついこんなことを考えてしまうのは、私が医療を楽しいとは思っていないからです。私の持論は「楽しくなければ仕事ではない。」ですが、今の私は正反対を行っています。
「地球の寿命はあとどのくらいあるのか。」なんてことを考えるほうが、実に楽しい夢のある話です。村山斉著「宇宙は何でできているのか」1)の中でも地球の寿命は語られていました。この本によれば、太陽はどんどん膨張を続け45億年後には地球を飲み込んでしまうほどの大きさになるとの事ですので、地球はどんなに長くても45億年後には存在していないのです。
 氏の本は地球の寿命が本題ではなくて、物質が何でできているかを知れば、宇宙がわかるという主題で書かれています。物質は、電子と、素粒子でできていてまだまだ研究段階であるという事、理論的に説明できないことがよくあって、そのあいまいさをあいまいさとして残しておくと、さらに解明が進むという事が書いてありました。とても面白い。この本を読んでいて、藤原正彦著「国家の品格」2)の中で「論理を徹底すれば問題は解決するというのは間違いであって、論理だけでは国家は波状する。」と書かれていたのを思い出しました。また、1931年数学者クルト・ゲーデルによる「不完全性定理」の証明によって、どんなに立派な公理系であっても論理的に判定できない命題が存在するという事がわかったともその本に書いてありました。
 そうであるから、この世界はすべてにどちらともいえないあいまいさは必ず存在するのです。医学でも同じです。そう考えると「楽しくない。」なんて思わずに、日常診療でも適当に答えておくのがいいかとも思えてきます。
 話は変わりますが、今や日本人は世界で一番長寿になり、平均余命は80歳以上にもなります。だから、60歳、70歳はまだまだ元気なはずだと勝手に思い込んでいる人がとても多いのを外来で感じています。体力が落ちているのに40代、50代と同じことができると勘違いして仕事、運動を続けあちこちが痛くなって「なぜだ?」と外来を受診します。「病気じゃないですよ。」と言っても納得しません。
 4,5年前の厚生労働省による日本人の体力測定で、60歳男性は20歳の60%にまで、60歳女性は20歳の65%まで体力が低下するという結果が示されました。男性の場合は年齢とともに直線的に体力が低下し、女性の場合は40歳を過ぎるとこれもまた直線的に低下しました。60歳以降は男女ともそのまま直線的に体力が低下していきます。これはスポーツクラブに所属して体を鍛えていようがいまいが同じ結果でした。
 私自信このことを強く実感しています。私は柔道三段で50歳前までは腕立て伏せ100回、腹筋500回はできました。それがどんどんできなくなって、今では腕立て伏せ30回もしようものなら不整脈が出ます。
 織田信長が桶狭間の戦いを前にして「人生五十有余年…」と「敦盛」を舞ったのは400年前以上前の事です。その頃は40歳代の侍が「おれはまだできる!」と言って戦場に行ったら若侍に組み敷かれて首をはねられたなんてことは多かったのではないでしょうか。ちなみに織田信長は49歳で、宿敵上杉謙信も同じ49歳で亡くなっています。50歳過ぎたらもう余生です。つい5、60年位前までだって60歳になったら「よくぞここまで生きた。」と赤いちゃんちゃんこを着せられて喜んで、その後数年面倒を見てもらって死んでいくのが普通でした。日本人の体格は大きくなりましたが、今だって体力の低下の仕方は400年前と全く変わっていないのです。
 日本人が80年以上生きるようになったのは医学が世界で一番といっていいくらい進歩し、日本人を死なせなくなったのと、ものすごく増えた歯科の先生方が歯をきちんと治療し、歯がなくなれば入れ歯にしていつまでも「ばくばく」と食物を口から摂取できるようになったからです。けして日本人が丈夫になったからではありません。私の外来で「なぜだ?」と鼻息を荒げるおじさん、おばさん、あなた方はもう若くないのですよ。
 老化のスピードは昔と変わっていないのに寿命ばかり延びたので、脳の老化による認知症と体力の低下によるロコモティブシンドロームによって、介護されないと生活できない期間が昔と比べて非常に長くなりました。介護されずに健康に生活できる期間を健康寿命といいますが、今年の厚生労働省の発表ではそれは男性70.42歳、女性73.62歳です。平均余命とは10年のギャップがある。病気を治すことに一生懸命に取組み、結果として日本人の長寿に多大な貢献をしてきた日本の医学界ですが、より長寿の社会を目指す前に健康寿命を伸ばし、平均余命とのギャップを埋めることが、ゆがんだ医療環境の矯正とともにこれからの日本医学界の取り組むべき重要課題だと私は思います。
 宇宙は現在137億歳、地球は45億歳、それに比べれば人間の寿命が100歳までになったとしても大した事はない。どうせ短い人生、どう生きるかに力を注いだほうがよいと思います。

1)村山斉著「宇宙は何でできているのか」幻冬舎新書187 2010年
2)藤原正彦著「国家の品格」新潮新書141 2005年



 昨年、救急車を要請したにもかかわらず救急車が出動せず、因果関係ははっきりしませんが無念にも亡くなられた19歳の山形大学生の事件は、同じ年頃の子供を持つ身には身につまされる悲しい事件でした。
 この事件には2つの問題があると思います。一つは、救急依頼を受け付けた職員の判断、対応。もう一つはその職員にそう判断させた背景です。
 彼が電話した時のやり取りは公になっておりますが、それを聞くと、私が医師だからかもしれませんが、救急車の出動が当然と思われます。対応した職員はなぜ違った判断をしたのか。それは彼の声が若くて、受け答えがいい加減と判断されたからでしょう。若いんだから多少具合が悪くても自分で病院に行けるだろうと職員は思ったに違いありません。電話でのその後の職員の応対はまさに誘導で、そう思うと納得がいきます。また、彼の部屋がエレベーターのない4階で、大したことがない(と判断した)患者のために消防隊の同僚を4階まで階段を登らせるのがためらわれたからではないでしょうか。
 この事件の裁判の翌日全国から300件もの手紙やメールが山形の消防署、山形市に寄せられたそうです。そのほとんどが山形市と消防署の対応に抗議するものだったとの事です。あの電話のやり取りを聞けば、一般市民は皆同じ感想を持つと思います。ここは、山形市は無条件で請求を受け入れ、謝罪すべきです。
 もう一つ、その職員にそのような態度をさせてしまったのには、最近のあまりに安易な救急依頼が多すぎるという事が背景にあったのだと思います。私も公立置賜総合病院の夜間救急外来で1,2か月に1回応援医師として協働診療していますが、いわゆる「コンビニ受診」がとても多いのを感じています。「コンビニ受診」とはコンビニエンスストアに出かけるような軽い気持ちで夜間、夜中も病院を来院するという事です。正直いい加減にしろと怒りを感じることもあります。また、以前私は仙台の救急病院に日曜日に手伝いに行っていましたが、軽傷で大したことがないのに救急車で来る母親をよく見ていました。小さな子供はよく前のめりに転びますが、その時顎に擦り傷を作ることがあります。そんな子が救急車で来て、私がそこを消毒してカットバンを貼るとその子の母親が「それでいいんですか。」といかにも不満そうに声を張り上げたことがありました。「私はもう20年以上も整形外科医をしてますが、別にこの子が憎いわけでもないし、これでよいと思うからこうしただけですよ。それともお母さん、あなたはどうしても自分のお子さんを重病人にしたいのですか。」と私が言うと、鼻息を荒くしていたその母親も「わかりました。」とおとなしくなったという経験があります。救急隊員からも自分で病院に行けるのにタクシー代がもったいないからと救急車を呼んだりする輩が多いというのを聞いたことがあります。ここ15年日本人はあまりにも安易に救急車を呼びすぎるのは事実です。対応した消防署職員にもその頭があったという事は否めないと思います。
 そういう意味では、この山形大学生の死の責任は安易な救急車、安易な時間外受診をする日本人にも大いにあるのです。それがこのニュースの真相(深層)です。そのことを啓蒙して日本をよくするのがマスコミの使命であるべきです。いつもの事ですが、マスコミは意図的に山形市、消防署の責任に矮小化している。あるいは考える力がない、頭が悪いのか。この事件をとってもマスコミというものがいかに社会を誘導して害を与えているかが垣間見えます。
 以前からこの院長私見で述べてきましたが、今の日本の体たらくを招いた元凶は、官僚とマスコミです。これを変えるには日本の体制そのものを根本的に改革するしか日本を救う道はないと思います。
かわいそうな山形大学生の事件からいろいろ考えました。ご冥福をお祈り申し上げます。


 暑い夏がやってきました。今年は例年以上に天気がよく暑い日が続いています。体力の低下した高齢者が入所している白鷹あゆみの園では、脱水、熱中症に注意しなければならない季節です。高齢者は、体の水分量が減少しており、暑いと体表から水分が蒸発して若い人より脱水症になりやすいのです。さらに脳にある口渇中枢が年とともに鈍感になっていき、脱水状態でも、のどの渇きを覚えないという状態になるので、突然倒れてしまうという事が起きるのです。白鷹あゆみの園では今年も「飲みたくもないのに何で飲ませるんだ!」という高齢者の方の声があちこちで聞こえています。
 私は夏が大好きです。外に出てむっとする暑さを感じると、もう50年近く前の小学生時代、夏休みに毎日遊びまわった感覚がよみがえってきます。結婚して子供たちが小さかった時は女房の実家が海のそばだったので、毎年泊りに行って海で泳ぎました。また、いとこが青森にいるのでねぶたの時に泊りに行ってみんなで「ラッセラー」と掛け声をかけながら踊りました。楽しかった。
 私の趣味はバイクなので夏休みにバイクで走り回り、四国にまで行ったりしました。しかし、夏のバイクは我慢大会みたいなものです。30℃以上の風を全身に受けながら何時間も走ると暑い!我慢できなくなってバイク用ジャケットを脱ぎ捨てて走ると今度は体表から水分が奪われ、1時間も走っていると脱水でぐったりしてしまう。皆さん、ドライヤーの風を全身に1時間受けていることを想像してみてください。そういう感じです。日焼けなんて大したことがありません。さらに私の乗ってきたバイクは排気量の大きいバイクばかりなので (今所有しているのは排気量2300ccもある)、夏はエンジンの熱がまともに股ぐらや顔にまで登ってきてものすごく熱いです。信号待ちしている時は熱さでバイクを降りたくなるほどです。しかし、そういう時に乗るのがバイク野郎の真骨頂です。「男は我慢」を地で行っています。
 この文章は、休日診療所で診察の合間に書いています。今日は休日診療所の当番です。最近つとに休みがなくなりました。高校教師だった父が「人は上に立てばたつほど忙しくなり、休みがなくなる。」と言っていたのを思い出します。残り少ない人生、仕事に追われるのは人生を捨てているような気すらします。今日もとても天気がいい。クーラーの効いた部屋で、外の明るい日差しを見ているのは、監獄に入れられてるみたいな気になります。医者として世のため人のため頑張るしかないと自分に言い聞かせています。


 時の移ろいはとても速く、永遠に終わらないのではと思うくらい長かった今年の冬もようやく終わり、冬が終わるのを待ってましたとばかりに咲き誇った桜もあっという間に散って、そろそろ梅雨の季節になりました。50基ある日本の原発の火もすべて消え、原発がないと日本は滅びるなどと言っていた輩の言葉はまったくのウソであるという事がわかりました。
日本人の人口はこれからもどんどん減る事だし(昨年ついに12000万人を切ったらしい。今後40年しないうちに1億人以下になると予想されています。)、日本の経済もGDPは1990年と同じにまで縮小している今この時こそ、代替えエネルギーを考えるよい時期に来ていると思います。
 原発は麻薬と同じです。どんどん電気を生み出し、湯水のようにエネルギーを使えるようになります。しかし、使用済み核燃料の処分方法が全く決まってないまま原発を動かし続ければ、使用済み核燃料を日本のどこかに必ずおいておかなくてはならないのです。日本はいたるところで断層の上に乗っており、今も将来も地震が起こるのは当たり前の国です。自然災害は必ず起きる国なのです。そこの上に原発や使用済み核燃料を置いておくことは将来の自滅を自然にゆだねていることになります。
 しかしながら、日本の国を実質的に支配している官僚は、今になっても自分たちの利権確保しか考えていないと思えてなりません。経済産業省は明らかに原発推進派です。原発が稼働していれば、ものすごく大きな利権が彼らの手に残ります。だから、原子力安全委員会のメンバーにも姑息な手段を使って、推進派を多く入れているのです。
 鉢呂元経済産業相の「放射能つけちゃうぞ。」「死の町」発言も、鉢呂氏が原発廃止の考えを表明していたので、経済産業省の官僚が御用新聞である国会記者クラブメディアにわざと彼の発言をリークし、国民をあおって彼が辞任に追い込まれるよう画策していたのが明らかになってきました。この話は、上杉隆氏の「新聞・テレビはなぜ平気で「うそ」をつくのか」にも載っていますので、興味のある方はご覧ください。
 過去にも官僚は、どの省庁も煙たい大臣の醜聞を国会記者クラブメディアにリークして、その大臣を更迭してきたという実績があります。実に汚い。そのような組織が、日本を牛耳っているという現実は恐ろしい事です。
 昨日も新聞に野田首相が原発稼働を決意したとの見出しが載っていました。彼は、官僚の言いなりの人間です。野党時代との言動との不一致が目立ちすぎます。彼は財務大臣時代に財務省の官僚に洗脳されたとしか考えられません。放射能が充満した核廃棄物の処理法も、わからないから決まらないのであって、日本国中に「放射能つけちゃうぞ。」となった首相として彼は名を残す気なのだろうか。
 経済も人口も日本全体が縮小傾向にあり、借金が1000兆円もある時に、以前の栄光を追い求めて虚勢を張ってばかりいては破滅してしまいます。日本は身の程をわきまえねばなりません。


今年は今までにあまり経験したことがないような大雪で、北国に住むのが嫌になっているほどです。去る1月に産業医研修で茨城県日立市に行ってきました。山形を出る時には雪が降っていたのですが、日立市はものすごく天気が良くて海もとてもきれいでした。日立市の車はみなとてもきれいで、一方、私の車は融雪剤で黒い車が真っ白になり、いやでも汚くて目立っていました。雪国と太平洋岸ではこんなにも条件が違い、ますます北国に住むのがばからしくなりました。しかし、何億もの借金をして、ここ白鷹の地にクリニックと介護老人保健施設を建ててしまったので、もうどこにも行けません。あきらめるしかない。北国の冬は過酷だが、その分春はいかにも春だという感じが、いっぱい自然の中に感じられて素晴らしいので我慢しましょう。
年々年を取って体が衰えてくると今まで趣味にしていた体力を使う事(オートバイでのツーリング、スノーボード)は大変になってきたので、いろいろと考えてつまらない人生を少しでも楽しく過ごしたいと思っています。仕事一筋に頑張ってきて、子供たちもみな成人して家を離れてしまうと、趣味のない生活は毎日さびしいものです。このまま年老いて滅びてしまうのかと最近かなりつまらなく感じていました。これがいわゆる初老期うつ病かなと思います。
そんなところに今月トヨタのランドクルーザープラドが納車になりました。車高が高く、4輪駆動車でどこにでも行けそうです。今までは、舗装道路の上ばかり走っていろんなところに行きましたが、走りすぎて、東日本の道路はほぼすべて制覇し、面白くなくなってしまいました。今度はこの車で数少ない休みの日に普通の車が行けない、自然がいっぱいの東北の山の中に分け入って、自然を荒らさない範囲で、クマから襲われず、がけから落ちない程度に自然を満喫しようと思っています。山の中は携帯が届かず、急変患者さんに呼び出された時に応じられないので、無線の免許を取って車に積んで山に行こうかとも考えています。こうして新しい車で新しい趣味を発見し、初老期うつ病を克服したいと思います。
うつ病といえば、先日うつ病の講演を聞いてきました。日本では相変わらず自殺者が3万人を超えているとの事でした。そのうちの80〜90%がうつ病の人だそうです。日本は自殺者の数が世界で11番目だそうです。1位から10位までは旧共産圏の国が独占していて、資本主義国では第1位だそうです。
それを聞いていて私は、はたと思い当たることがありました。日本は現実には官僚が規制規則で国民をがんじがらめに縛っている官僚社会主義国家です。旧ソビエトの体制と実はあまり変わっていないのです。自殺者が多いのにはいろんな理由がありますが、おおもとは日本の体制が社会主義国家と同じだから自殺者が多いのでしょう。医療体制、医療行政のみならず、最近の日本の政治を見ていると矛盾していることばかり。ここは、体制刷新のために制度を変えなければならないと思います。たぶん自殺者も減るでしょう。
日本、世界の歴史を振り返ると、いつも革命によって体制変革がなされてきました。しかし、物欲にまみれきった日本ではそれはないでしょう。民主主義と言われている(実はそうではないが)日本の体制の中で、体制刷新をするためには強いしっかりとした信念をもった指導者が必要です。幕末の坂本竜馬のような。
そういう意味では、橋下大阪市長の主張には大いに聞くべきものがあります。私は応援したいと思います。少数意見の尊重なんてせせこましいことを言ってないで、民主主義の王道である多数決で日本の進む道を決める時期にきてると私は思います。どんな考え、意見にも必ず反対の人がいるのだから、少数意見尊重なんて言っていたら何も決まらないじゃないですか。そんなのは自分の考えのない頭の悪い人がいつも言う事です。それがまさに今の日本の政治です。官僚の尻に敷かれて甘い汁を吸わされている今の政党は皆去れ!です。


あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は大震災、その後の原発事故によって日本人にとってずっと忘れることのできない年になりました。また、震災後の復興遅滞や明らかになった原子力行政のずさんさによって、この国の政治体制がいかに時代にそぐわないものになってきているかを如実に現した年になりました。でたらめだった年金制度、今もでたらめな年金制度改革、どの政策をとってもまともなものはない。素人集団の民主党は退陣願えばいいのですが、根本的には腐りきった官僚機構を解体しないといけません。そのためにはまず公務員制度改革が絶対に必要です。山形県の皆さんも「公務員はいいな。」とよく言っていますが、中央の国家公務員、キャリアと呼ばれる官僚の厚遇さは、知れば知るほどあきれるばかりです。「日本をどげんかせんといかん。」。宮崎県知事だった東国原氏や橋下大阪市長、名古屋の河村市長たちのような新しい風、勢いが日本を変革していってくれることを期待しています。
昨年は国の借金が一千兆円を超えました。それは事実なのですが、650兆円の国の資産、隠し金があることを国民はまったくと言っていいほど知らされていないし、マスコミも報道しない。国とその翼賛マスコミが一体となって国民をだましているのです。無駄の削減、規制緩和の推進をすれば大増税はまったく必要ありません。増税は政治家、官僚を肥え太らせるだけです。国の今年は選挙の年になるのでしょう。だれがなっても同じだという意見はますます、うまい汁を吸う人間の思うつぼです。国会議員定数削減(最低100人以上)、公務員制度改革をきちんとやる政党に投票して国民は怒っているという事を政治家、官僚にわからせてやりましょう。
ところで、当医療法人は、今年は人事考課制度をよりきちんとしたものとし、地域に奉仕するための自分と職場であることを一層自覚させる職員教育に努めたいと思います。職員にはプロとしての自覚と満足感が得られる職場にしていきたいと思っております。また、4月には社会福祉法人そうめい会の小規模特別養護老人ホームマイスカイ中山がオープンします。スムースな開所と運営ができるように医療法人社団聰明会としても支援していきたいと思います。皆様方のご支援もよろしくお願い申し上げます。
私は、今年も山形県医師会理事など本業以外の仕事でクリニックを休診にする日が多くなると思います。患者さんにはできるだけ前もってお知らせするなどしてご迷惑をおかけする程度を少しでも減らしていく努力をいたしますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
一般の方と多くの勤務医は、「医師会は開業医の利益を守るための団体だ。」と思っておられますが、予防接種事業、検診事業、休日診療所事業、産業医活動、学校医活動、各種スポーツ大会の救護医師活動等さまざまな公共福祉事業がその活動のほぼ半分を占めています。国や県、市町村からの委託事業も多く、医師会がないとそのほとんどが立ちゆきません。一番の存在意義は、ほとんどでたらめと化している医療介護政策を正しい方向に向けるための政策提言をする事にあります。国民の皆様に医師会を正しく理解していただくために今年も頑張りたいと思っています。
最後になりましたが、皆様のご健勝を心からお祈りいたしまして私の年頭のあいさつとさせていただきます。改めまして今年もよろしくお願い申し上げます。


 復興増税が決まりました。しかし、私は非常に懐疑的です。というよりも反対です。
 この半年間、被災地、被災者への同情、応援が日本全国に満ち満ちていました。このような変事には悪事をしでかす輩が必ずいます。無人の家に盗みに入る、流れてきた金目のものをあさる等々。しかし、そんな目につく悪事は、小悪党がやっていることで些細なことです。本当の極悪人は人の目につかないところで悪事をしている人間です。復興資金が少しでも必要な時に、どさくさに紛れて100億円もの費用で公務員宿舎を作ろうとしたり、やんばダムの凍結の解除がささやかれたりしています。
 震災前までは莫大な国の借金対策に役所にメスを入れて無駄を吐き出す努力をしてきたはずなのに震災を利用してうやむやにしようとする各省庁の魂胆が見え隠れしています。以前にも院長私見に書きましたが、この国では国家予算の3分の1だけが国会で審議され、その倍以上の税金が特別会計と称して、各省庁に流れ、そのうちの莫大なる金額が、特殊法人なる官僚の天下り機関へと消えていくのです。この特別会計、天下り機関への徹底的なメスを入れて、それでも足りない分としての増税でなければ、私は反対です。
 もう一つ反対の理由があります。日本全国の議員と名のつく人間に与える報酬は世界的に見ても多すぎる。それが、世襲、癒着を生む温床になっているのです。少なくとも議員報酬を3分の1減らし、その定数も半分にすれば、復興資金は十分に賄えます。そもそも国会議員の数が多すぎるから、政策がまとまらないで、多くの事が後手後手になっているし、官僚が暗躍する余地が生まれるのです。
 さらに、もう一つ反対理由があります。日本人は昔から良くも悪くも一方向に流されることが多い民族でした。それで、明治から昭和にかけての悲惨な戦争に一億総火の玉となってまい進していくことになり、戦後日本国民一丸となっての働きによって、驚異的な復興もあったわけです。今回も復興のためならすべて許すという雰囲気になっていると思います。ちょっと待て。三陸海岸は昔から何度も津波に襲われ、その都度先人たちは教訓を残してきました。しかしながら、その教訓を忘れ、あるいは津波が来たら逃げればいいやとの考えでかつて何度も被害にあった場所に家を建てた人も数多くいるはずです。そういった人には自己責任もあるはずです。すべて保証してあげる必要はないと思います。福島原発に対しても、福島県や地域の人々に対して今まで目の玉が飛び出るくらいの税金が投入されてきました。今でもそれが欲しくて原発誘致を叫んでいる人々、地域があります。でも、他の地域よりも圧倒的に優遇されてきたのには、そのリスクに対する補償も入っていると考えるべきでしょう。やはり、三陸海岸と同じく、自己責任はある程度あると思います。福島原発被害にあった地域は、福島原発が建設される前の状態にまでは、国が面倒を見て、その後は自分たちで頑張るべきです。
 災害による焼け太りはさらに許せません。現に宮城県、及びその周辺県の高速道路の出口は、被災証明書を手にした人々の乗った車でいつも渋滞しています。そんなに毎日他県に高速道路を使って仕事に行く必要が被災地にはあったのかと疑います。震災前はそんなことはなかった。そう被害がないのに被災証明書をもらった人間がものすごく多くいると聞いています。休日は特にひどい。高速道路料金がタダだからと遊びに行っているとしか思えない。きちんと通行料を払っている人間からすれば、不公平感は否めません。
 以上、すべての原状復帰を日本国民全体から聴取する税金で賄うのには反対です。


 院長ブログも更新しなければと思いつつ、日々の診療、仕事に追われ、もう何か月も更新していませんでした。診療、仕事がとても忙しいのは事実なのですが、実はそれはいいわけで、面倒くささが先に立ってずるずると日がたってしまったというのがほんとのところです。以前は、文章なんてあっという間に作れたのですが、最近はどうも面倒くささが先に立ってしまいます。私も来月で56歳になります。50の声を聴くまでは、午前1時、2時まで起きているのは平気だったのですが、今では午後10時半ころから眠くなってしまいます。年を取ったせいでしょうか。聰明会ホームページの更新もなかなか行われておらず、皆さんには駄目な組織と思われても仕方がないていたらくと反省しております。
 季節は春を通り越して夏の盛り、もうすぐ秋の足音が聞こえる時期になってしまいました。夏といえば夏休み、学生時代には2か月近い休みを持て余すくらいでしたが、今年の私の夏休みはお盆の3日間でおしまいです。毎年、お正月、ゴールデンウィーク、お盆休みと長期休暇を取って何十万人もの人が海外旅行を楽しんでいますが、私には無縁です。介護老人保健施設白鷹あゆみの園の入所者の健康管理に休みはありませんし、外来をいつまでも閉じておくわけにもいきません。つくづく医者は因果な商売だと思います。しかし、所変わればそうではありません。昔、私がアメリカに留学した時、アメリカの医師達は平均1か月間の夏休みを取っていました。私が、あるアメリカ人の医師に「1か月間も夏休みが取れていいね。」と言ったら、そのアメリカ人医師は、「何言ってるんだ、俺達は11か月間必死で働いてきたんだから1か月位の休みを取るのは当たり前だ。」と反論されました。価値観の違いだなとその時は思いましたが、今は日本でも医師の夏休みに関して、当時のアメリカと日本の違い以上のものがあるのです。私の出身大学医学部は今でも医師が1週間ずつ、計2週間の夏休みを取っています。一般病院勤務医は平均1週間の夏休みです。一方、私は3日間、白鷹町立病院の先生達も3〜4日の夏休みのようです。医師の数が少なくて忙しい所は、休みも取れない、医師の数が多い大学は2週間も夏休みが取れる。これでは、だれも大学から離れたくなくなるのは道理です。こんなところにも医学の世界、日本の制度の矛盾を感じるのは私だけでしょうか。長期休暇を取れる会社員がうらやましいと、ついつい思ってしまう今日この頃です。


今回の大震災にて被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。まだまだ被災の真っ只中ですが、これから日本国民あげて復興に向けて協力していきましょう。私の出身大学の後輩で同じ柔道部に属していた成田先生は宮城の気仙沼市民病院に勤務されておられ、獅子奮迅の活躍をされている事でしょう。昨日もテレビに彼の姿が映っていました。その姿を見てほっとするとともに助けに行くわけにはいかない自分をもどかしく思いました。ここ山形にもガソリンはまったくと言っていいほどなくなり、私もクリニックの患者さんと介護老人保健施設白鷹あゆみの園入所者のみなさんの健康を守ることで精いっぱいだからです。
今回の大震災では、いろいろと考えさせられることが多かったです。まずは自然の前には人間は無力であり、自然に対して想定内という事はないという事。二つ目は東北人の性格。三つ目は原子力行政のいい加減さ。四つ目はこの国の危機管理能力のなさです。
最近、地球規模で台風、地震、津波など巨大なものが多くなってきているような気がします。自然の前では人間の力は極めて無力なものであるという事を改めて感じました。亡くなられた方々には申し訳ありませんが、我々は、自然に対して甘え、油断があったと思います。地震が来たら津波が来るというのは、特に海岸部に住んでおられる人はだれでも当然知っていたはずです。今回これだけ犠牲者が出たというのは、地震が来たらすぐに逃げるという原則の徹底が甘くなっていたという事は指摘しておかなければならないと思います。昨年の地震で津波警報が出ても、逃げなかった人のほうがはるかに多かったという事実からもそれは明らかではないでしょうか。「天災は忘れた頃にやってくる。」今後何年後か何十年後にはまた必ず、こういった震災は起きます。「のど元過ぎたら熱さ忘れる。」ことなく、次代にこの経験を伝えていかなければなりません。
海外の多くのメディアで震災後、被災者の人々の冷静沈着さと、混乱のなさが驚きと賞賛の目を持って伝えられています。これは東北人の誇るべき性格と思います。農耕民族である日本人は何千年も自然の猛威に翻弄されてきました。繰り返される天災で、せっかく育てた農作物がすべて無になる経験を何度となくしてきました。その中で、自然の猛威に対しては素直にあきらめる性格が培われてきたと思います。特に厳しい自然の中で生きてきた東北人は、助け合って生き抜く知恵と性格が養われてきたと思います。テレビのインタビューで多くの被災者が、支援物資をいただいた感謝を言い、さらに自分よりもっとひどい人がいるのに自分が頂いて申し訳ないと言って,他者をおもんばかるのはまさに東北人の美徳といえるでしょう。これを日本人の美徳と考えるのは誤りだと思います。この十数年、日本人の中で自分勝手な自己中がものすごく多くなっていることは、以前から言われてきたことですから。今回東京でおきた買い占め騒動はその表れだと思います。恥ずかしい事です。恥を知れです。
 今回の原子力発電所の事故は間違いなく人災です。原子力行政を推し進める人々が「絶対大丈夫です。絶対安全です。」という言葉を私も何回か聞いたことがあります。どこが絶対安全なんだ、日本が滅びるかもしれない事故を起こして。事後の対応も悪いし、会見で「想定外」と繰り返す東電職員と原子力保安院の官僚達を見ていると本当に腹が立ちます。「想定外」で済まされる問題ではない。万死に値する。以前より、地震大国の上に54基もの原子炉が立っている事の危うさを指摘する人は多くいました。それを無視し、どんどん原子力発電所の建設を進めていった国の行政は、全国各地に要らぬ飛行場を作っていったのと同じ構図です。さらに築40年もたっている原子炉の危険性を指摘する声も無視して、あと20年は使えるとして福島第一原子力発電所を使い続け、今回の建屋の爆発などを招いたいい加減さ、この原子力行政のいい加減さこそが今回の大事故を招いたのは間違いありません。
 民主党政権になってからいいことが一つでもあったでしょうか。今回の大震災でも10日以上たつのに被災していない隣の県、災害援助の拠点となるべき山形県にガソリンがない。県民は助けに行きたくても足がない。介護老人保健施設白鷹あゆみの園の食糧調達もままならない。いくら未曾有の大災害だからと言って、10日過ぎても十分に被災地に救援物資が行き届かないのは、政府の危機管理能力のなさを露呈していると思います。民主党政権が悪いというよりも実は、この国の実務を預かる官僚組織がすでに時代に対応できない陳腐なものになっているからにほかなりません。この体制を維持している限り、過去に戦争で何百万人も殺されたように、昭和30年代に移民で南アメリカ大陸に渡って何万人も亡くなったように、これからも我々日本人は殺され続けると思います。


 2011年もあっという間に最初の1か月が過ぎようとしています。2010年を振り返ってみると、民主党政権が誕生して1年が過ぎ、民主党よ、お前もかという失望感が世の中に蔓延した一年だったと思います。民主党初代首相鳩山氏が、沖縄県からアメリカ軍基地を移転させようとして、ついぞできなかった事をはじめとして、マニフェストも実行できると分かったのはほとんどありません。民主党政権初の予算もふたを開けてみたら史上最高の国債発行高。依然として国の借金は過去最高を更新するばかり。外交に関しては、目も当てられない状況。お粗末すぎる、ひどすぎる。私はこのままでは日本は滅びるのではないかと、以前から院長私見で述べてきましたが、政権交代でその流れが加速したように思います。大きな声では言えませんが、実は私も改革を期待して民主党に投票した一人なので、責任はあるのです。
 中国は、以前より尖閣列島のみならず、沖縄も中国固有の領土であると主張していました。それは全然根拠がない話ではなく、明治になるまで、琉球王朝を中国と日本の両方が支配してきました。それを明治時代に日本の国力が増し、中国が弱小化した時に沖縄を一方的に日本が実効支配したという経緯があります。今年中国が日本を抜いてGDPが世界第2位になることが確実となり、立場は明治時代と完全に逆転しています。今度は中国が隙あらば沖縄を実効支配することを狙っているのは当然の事なのです。そんな時に鳩山前首相が、アメリカ軍基地を「最低でも沖縄以外。」なんて寝ぼけたことを言っていたもんだから、中国はとても喜んだに違いありません。民主党政権の外交音痴を見抜いた中国はだから、中国漁船事件の時もあんなに強硬な態度に出たし、ソビエトも同様にチャンスとばかりに大統領が戦後初めて北方領土を訪問し、「北方領土はソビエトの固有の領土である。」という宣言まで許してしまい、戦後70年かけてようやく北方領土の2島返還のところまでこぎつけた外交交渉を台無しにしてしまいました。また、鳩山前首相の国連でのCO2排出削減宣言は、できもしない約束、大ぼらとして世界の失笑を買いました。このように外交では、日本の権威を著しく貶めた1年でした。
 内政もしかりです。マニュフェストも権力欲しさのばらまき公約以外の何物でもなかった。払う金があるのに給食費を払わない親が急増して問題になっている時に子ども手当はばらまき以外の何物でもないし、高速道路無料化も田舎では大型トラック、営農用軽トラックまでが乗り入れる始末で、高速交通網の本来の意味が全く損なわれてしまっています。また、休みのたびの大渋滞、まさに目先の人気取りのためだけの愚策です。鳴り物入りで始めた事業仕分けもほとんど成果なし。ただのパフォーマンスに終わった。
 憲政の常道として公約が実行できなかった場合は、退陣して野に下り、捲土重来を期すべしです。政権にしがみついているのは実に醜い。われわれ日本人はいつまで政治家、官僚に騙されるのか。チュニジアに始まり、イスラム世界に飛び火している反政府デモのように日本も若者が立ち上がらないと、どんどん滅びていくだけではないのかと心配しているのは私だけではないと思います。年とった私にはそんな力はもうありませんが。


あけましておめでとうございます。旧年中は皆様方に大変お世話になりました。おかげさまで医療法人聰明会では昨年も夏冬職員にボーナスを支給することができました。ひとえにご利用いただいた皆様方のおかげと心より感謝申し上げます。今年もご利用していただいた皆様方に「利用してよかった。」と思われる組織を目指して努力していきたいと思います。今年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、当医療法人では、地域に貢献することを理念の一つに掲げております。そこで今年は新たに社会福祉法人を立ち上げ、白鷹町旧中山小学校に小規模介護老人福祉施設を建設することといたしました。来年の開所を予定しております。皆様方のご協力をお願いする次第です。
 最後になりましたが、皆様方の御健勝とご発展をお祈り申し上げまして年頭のあいさつとさせていただきます。
 

 秋も深まり、冬の足音がもうそこまで聞こえてくる今日この頃です。みゆき整形外科クリニックは、12月で開設13年になります。いろんなことがありましたが、ここまでやってこられたのは、ひとえに皆様方のおかげだと感謝しています。

 今年4月より山形県医師会理事を拝命し、会議などでクリニックの外来を休診にすることが多くなり、患者さんには大変ご迷惑をおかけしています。この場を借りてお詫び申し上げます。

 また、通所リハビリテーションも40名定員のところ、現在1日35名程度の方にご利用いただき、利用者の皆様、ご家族の皆様方に感謝申し上げます。

 私は白鷹町の介護認定委員もしておりますが、通所リハビリテーションを利用されておられる方は、要介護度が前回よりも低い判定結果となることが多いです。つまり、身体能力が改善しているという事です。きちんとしたリハビリテーションを継続すれば、身体障害も改善するという事の証明であり、介護職員、リハビリテーションスタッフとも意を強くして、今後とも更なる努力をしていきたいと思っております。

 外来は少ない職員数ですが、患者さんにはできるだけお待たせしないように工夫し、かつできるだけわかりやすく説明をするように心がけております。時間を取られたくない方には予約制とし、来院できる時間に来ていただいていますし、レントゲン、MRIは今年よりコンピューター管理で、撮影後すぐに診察室で見ることができ、前回のレントゲン、正常のレントゲン写真と並べて患者さんに説明できるようになりました。入院が必要でない手術も当院で行っており、患者さんの利便性向上に努めています。

 このように、通所リハビリテーション、整形外科診療とも常に、より良いもの、新しいものを追求して地域の皆様方に信頼されるクリニックを目指していきますので今後ともよろしくお願い申し上げます。


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