みそプロジェクト

メモ
米沢市の渡辺健三さまのみそひともじです。

  小野川のいでゆの香り恋しかり古希こゆるとも心ときめく


  小野川の町に入ればセピア色 映画の世界に入りこむよう


  炎天の地這 胡瓜まさぐりて洗い味噌つけ食べる醍醐味


  白ぶかし 隅に鎮座す大根の味噌漬二枚 味は変わらず


  むすび焼き 味噌をまぶして焙りしを美味に憑かれしバイト留学生


山形市の漆山茂さまのみそひともじです。


  清流に潜む河鹿の鳴く声に偲ぶ小町の黒髪匂ふ


  誰が吹くや 木の葉の笛に誘はれし小野小町の浮かぶこの宿


山形市の沓沢和子さまのみそひともじです。

  足触るる君と炬燵に真向いて朝餉の味噌汁 豆萌の具

米沢市の齋藤よし子さまのみそひともじです。


  小野川のほたるの里のおかみ味噌 笑顔こぼれる 味の良いこと

東根市の本間小吉さまのみそひともじです。


 栗ご飯 青菜の入ったみそ汁は腹に滲みいる 殿様偲ぶ


  稗に米 わずかに青菜 味噌で炊く 昔はいつもお粥であった


  ウコギ飯 味噌で丸めた馴染み味 今は垣根と偲ぶ小野川


米沢市の安部靖さまのみそひともじです。

  味噌スープ 小野川女将の腕の技 小野小町も飲んでにっこり


  小野川の女将の味は味噌の味 その味知れる客はかみさま


  小野川のあさげの味は味噌の味 のんでのどごし 言ふに言はれず