みそプロジェクト

メモ
山形市の南田雪様のみそひともじです。


 蛍火に招きよせらる小野川の谷間の宿のあつき想い出


 小野川の山の冷気に触れし肌 今も昔も湯の香にとける


 温泉のラジュウムあらた小野川の素肌美人は玉子のむきみ


 千年の秘法にとける味噌汁は和みてゆかし温泉の朝餉(あさげ)


 味噌味で鯉もうこぎもひきたてる千年の技(ぎ)が旨味ひきだす


 つつましく主材ひきだす味噌の香に大和乙女の心しのばる


 まろやかな吾妻の水に育まれ香味豊かに小野川の味噌


 連綿と伝えし味噌の香りにはお袋のあじ懐かしく溶け



米沢市の西山信雄様のみそひともじです。


  雪深く山の峡(はざま)の湯の香り帰り土産はもやし雪菜よ


  ふっくらと雪はこんもり いで湯里 あと一日と長の泊りよ


  ろまん坂 下りて着くはなつかしく湯の香うれしや夕やみの宿


  もてなしの心いためる女将たち湯船につかる ときはいつかも


  夕やみに月明るくて登りけり ほたるの里の川の瀬音よ


  平安の昔を偲ぶ小野川の何にたとふか小野小町を


  旬の味 夏最高のなすがあり味噌汁ぬかづけ三に味噌あえ


  うぐいすや何を語るや夏みどり湯船につかる さなぶりのあと


  雪の夜は はるか遠くに灯りさす つかれ癒やすや小野川の里


  世が世なら我も小町をみたいもの いく度通う四季のいで湯へ


  みちのくのはるか昔を我想ふ いで湯の里の小野小町を


  いつのこと昔を偲ぶやまぶきの花うつくしく小野川の里



米沢市の高橋七郎様のみそひともじです。


 遠き世の小野小町を語り継ぐ 陸奥(みちのく)の名湯 小野川の里


 懐かしの旅物語は小野川の湯煙り匂ふ今宵の宿に


 四季に良き小野川の出で湯に夢を追ふ友等の集ひ今宵も華やぐ


 小野川の出湯に浸り 友として懐かしの思い出語る雪の降る夜は


 初夏の出で湯の夜は蛍舞ひ星も瞬く小野川の里


 小野川の出で湯を浴びて朝夕の味噌汁(もやし)の膳を友と親しむ


 小野川の出で湯に浸り友と食む(はむ)もやし味噌汁も忘れがたかり


 小野川の出湯に浸り宿の夜は小町の詠める三十一文字の歌


 小野川の出湯に浸り忘れざる愛一筋のみそ汁の膳


 小野川の出湯を浴びて忘れ得ぬ女主人(おんなあるじ)の愛のみそ汁


米沢市の佐竹敏子様のみそひともじです。


   いにしえのいで湯の里にあたらしく みそと和歌とで町おこしする


   湯けむりにかすむ山なみ小野川のいで湯の里の四季を訪ねて



米沢市の酒井次生様のみそひともじです。


   古来より老いも若きも通いつめ つきることなき小町温泉




米沢市の鈴木道子様のみそひともじです。


  湯治せし祖父につき来しトテ馬車の蹄なつかし湯の町偲ぶ