みそプロジェクト

メモ
山形市の高野好男様のみそひともじです。


小野川に小野小町(こまち)の開湯(ひら)き温泉(湯)がありてホタル群れ飛ぶ味噌本醸造(ほんづくり) 


小野川に小野小町(こまち)の開湯(ひら)き温泉(湯)がありて女将の醸造
(つく)る味噌のおいしさ


よく聞く文語と口語ですが、広辞苑によるとこんな意味です。

文語・・・現代の口語に対して、特に平安時代語を基礎として発達・固定した言語の体系、またはそれに基づく文体の称。

口語・・・話し言葉を基準とした文体の言葉。広く現代語を指すことが多い。

簡単に言ってしまえば、古典の言葉が文語で現代の言葉が口語ですね。

文語の和歌はこんな感じです。

 鈴虫の声のかぎりをつくしても長き夜あかずふる涙かな

源氏物語からの引用ですが、現代人にとってすんなりこんな言葉の短歌を作るのはなかなか難しいようです。かんたん和歌講座としては、まずは口語で作ってみましょう。

ちなみに文語と口語が混じった歌もあります。

 生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る

俵万智さんの歌ですが、「買い求めいる」の部分が文語です。文語について勉強したい方は、古文単語の本や辞書の最後の方の古文法のページを参考にするとよいようです。

兵庫県のわかぼん様のみそひともじです。


  お帰りと 小野川言った ただいまと 旅人言って 荷を降ろす


短歌には、ひらがななんだけどどうやって読むんだろう?と思ってしまうような書き方を見かけます。それが旧仮名遣いです。新聞や雑誌などでは通常使われない昔の書き方ですね。

例えば、会津八一さんの「くわんおん の しろき ひたひ に やうらく の かげ うごかして かぜ わたる みゆ」といった具合。

漢字で書いてしまえば、「観音の白き額に瓔珞の影動かして風渡る見ゆ」となります。「ちょうちょう」を「てふてふ」、「おとめ」を「をとめ」と書くのが旧仮名づかいです。

それに対し、新仮名づかいは小原榮三さんの「子は巣立ち妻は還らず周りにはだあれもいない羊雲浮く」といった具合。一般的に使っている書き方ですね。

そして、どちらの言葉づかいを選ぶかですが、これは作者の自由です。しっとりと雅なイメージをだすために旧仮名づかいで書くもよし、さっぱりと読みやすい新仮名づかいで書くもよしです。

この講座は「かんたん」と名がつくくらいですから、初心者の方は新仮名づかいで自由に作るといいかもしれませんね。

ただし、仮名づかいの混用はよくありません。一首の仮名づかいはもちろん、歌集の場合も統一するのが一般的なようです。

巽敦様のみそひともじです。


  故郷を離れて想う懐かしさ 小野川に来て見る雪景色
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短歌は31音で作られるわけですが、指折りかぞえて5・7・5・7・7と考えているときに「これは5なのかな?6なのかな?」と迷ってしまうことがあります。

例えば、アスファルト、6文字だけど5音。
パステルカラー、7文字で7音。
北海道、6文字で6音。
じゃんけんぽん、7文字だけど6音。
といった具合。

実は、決まりがあるんですよね。

1.かな文字は1字1音が基本

2.拗音は2字でも1音
  拗音・・・ちゃ、にょ、ふぁ、じょ、など。

3.長音、撥音、促音は1音に数える。
  長音・・・伸ばす音「ー」のことです。ケーキは3音。
  撥音・・・はねる音「ん、ン」のことです。新聞は4音。
  促音・・・つまる音「っ、ッ」のことです。切符は3音。

覚え方としては「お母さん、ケーキストップ、おまんじゅう」。
この川柳(?)が5・7・5ですので、「ん」「ー」「ッ」「じゅ」それぞれ1音となります。