みそプロジェクト

みそひともじコンテスト
米沢市の綿貫いせ子さまのみそひともじです。


  女将味噌 香りなつかし郷愁の追憶しのび三十一文字に


  小野川の沢の真闇に宵蛍 夜の葉草に冷光放つ


米沢市の富川善朗さまのみそひともじです。


  ふるさとの小野川宿に集い来て一夜を語る初老の戦士


  ふるさとの小野川宿に還暦の産業戦士集う今宵は


  クラス会産業戦士の還暦に何語らうも小野川の宿



  青雲の旅立ち以来四十余年経ちて集いぬ今宵小野川



  春来れば斜平山を越えて小野川へこぶしの花を潜りし記憶



  小野川へ斜平山を越えて学生を連れたる亡き師想い湯に入る
米沢市の原ヤエさまのみそひともじです。


  若葉萌ゆ 霞か雲か軒積みの豆幹焚きて大釜で煮る


渡辺清恵さまのみそひともじです。


  味噌作り一役かった小学の家事の一端 担った時代


  食欲が夕餉の支度待ち切れず食い盛る孫(こ)ら味噌地蔵が好き


  おみやげに味噌と醤油のお握りをばあちゃん持って孫らと会えた


  膨らまぬ財布を持ちて昼時のコンビニへ来てお握りを買ふ


  久々におみらら5人雪の宿 紅いお膳の田楽うれし


  夕空に味噌の焼けつく香りくる歩みを緩め美味しさを吸う


  焼き握り 郭公の声を聞きながら青葉で包まる茶店に坐る


  雨の日は味噌のお握り香ばしく焼いて二人の昼時とする


  シンプルな母の味が恋しくて葱味噌作る冬の合間に


  
米沢市の宗像六郎さまのみそひともじです。


  小野川湯 知らで過ぎ行くエザベラに伝えて小町女 ケータイの声


  細奈美の湯舟湯浸る夜半の身 心の傷も小町女流せ


  湯町越え船坂峠 風涼し松川葭(あし)も立ち撓うかも


  汗垂りて源流沿いに道を行く小町湯すぐに身浸かるからに
東村山市の小関昭栄さまのみそひともじです。


  来し方は農一筋に生きて老い妻と憩へり小野川の里


  河鹿鳴きロマン溢れる小野川に小町も出でよ蛍舞う夜は


  蛍舞ふ漫ろ(そぞろ)歩きの小野川にふと擦れ違ふ小野小町か


  河鹿鳴き蛍飛び交ふ小野川に女将パワーのみそありと云ふ


  夢のせて蛍飛び交ふ小野川に小町の詠みし歌ありと云ふ


  女将衆 腕によりかけ小野川の味でもてなす旨きみそあり


  蛍舞ふ出湯の里のイベントに案内出せしか小野小町に


  縁よりロマン溢るる小野川に女将パワーの旨きみそあり


  下駄履きに浴衣姿の小野川に蛍舞ふ夜の恋の芽生える


  蛍舞ふロマンの里 小野川に来し方の労を妻と憩へり


  蛍舞ふロマンの里 小野川の闇のキャンパス恋の文字浮く