残念無念
娘が小3のときに 登校しぶりが始まった。 毎朝、昇降口で娘は泣いていた。そしてそれに付き添う日々がしばらく続いた。 誰にも相談できず、親子で孤立していました。 そこで声をかけてくれたお母さんがいました。 「よく玄関まで頑張ってきたね!えらいよ!それだけでハナマルだよ。」 と、娘の頭をなでて抱きしめてくれたのです。 「お母さんもよくやってるね。でも娘さんはこんなに頑張っているんだから、これ以上無理させないでね。」との言葉に涙がボロボロこぼれたのを覚えています。 そして、教頭先生ならきっと親身に相談にのってくれること、スクールカウンセラーの先生がいることを教えてくれました。 それからというもの、本当にお世話になりっぱなし。 おかげで娘は元気に楽しく登校できるようになりました。 自分のことのように喜んでくれたママさん。 その方は、四人のお子さんがいる 子育ての大先輩。 たとえ相手が先生だろうが誰だろうが、しっかりハッキリと物事を言う方でした。 子供のためなら何だって出来る!というエネルギーに満ち溢れていました。 いつも元気で大声で笑っていました。 そのママさんが 夕べ突然亡くなりました。 数日前に私に 「仕事ばっかりではダメ。たまにおいしいもの食べて息抜きしなよ。」って言ってくれた。 再来週、卒業式だよ。なんで死んじゃったの。これからいっぱい子供の成長する姿見なきゃならないでしょ。悔しいよ。 でも、一番悔しいのはママさんだね。小さい子供たちを残して逝かなきゃならないんだから。 さっき、お顔をみてきました。 言葉がなかった・・・ 姪っ子さんからこんなことを聞きました。 「次に大きな発作がきたら、お母さんはダメかもしれないと、子供たちには伝えていたようでした。」 そんなに悪かったんだ。全然知らなかった。 この前、ひどく咳き込んだとき「大丈夫?」って聞いたら「大丈夫!」って私に言ったのに。 心のどこかで覚悟してたんだね。 だからあんなに子供たちに一生懸命に真剣にむき合ってたんだね。 お母さんを突然失った子供たちの悲しみや、あなたの無念な気持ちを思うと胸がはりさけそうです。 まだ受け入れられないけれど、そんなこと言ってられないね。 今までいっぱい元気もらった分、今度は私があなたの子供たちに元気をあげる番だよ。 あなたからもらった言葉のひとつひとつを大切に生きていくね。
2012.03.08