「遺伝子組み換え食品」~生活クラブやまがたニュース

12/11(土)天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室代表)を講師に
「遺伝子組み換え食品」の講演会がありました。
私は仕事のため参加出来ませんでしたが、
【生活クラブやまがたニュース】で内容を知ることが出来ました。

内容は以下―――

日本では現在、遺伝子組み換え作物は栽培していませんが、
世界で一番遺伝子組み換え作物を輸入していて、日本人は一番多く遺伝子組み換え食品を食べています。

■遺伝子組み換え作物の性質

①除草剤耐性作物―すべての植物を枯らす除草剤に抵抗力を持った作物

②殺虫性作物―作物自体が殺虫能力を持ち、アメリカでは農薬登録されている。
※目的は農作業の省力化とコストダウン


■遺伝子組み換え食品は食の安全と生物多様性をぶっ壊す

たとえば・・・
表示されない遺伝子組み換え食品 
アメリカ政府やモンサント社(除草剤ラウンドアップの)などは、世界中に
遺伝子組み換え食品を売り込むため、食品に表示させないよう圧力をかけてきました。
そのため日本でも油や醤油など、ほとんどの食品に表示がありません。

動物虐待
早く成長し、巨大化するように、他の魚の成長ホルモンが組み込まれた遺伝子組み換え鮭も開発されています。
この鮭は頭が異常に大きくなるため、呼吸が出来ずに苦しみながら死にます。

スーパー雑草・耐性害虫が広がる
遺伝子組み換え作物の栽培が広がっているアメリカなどでは、
除草剤をかけても枯れない雑草や、殺虫毒素に抵抗力を持った害虫が増えています。
その対策のため、除草剤や殺虫剤の使用量がどんどん増え続けています。

遺伝子組み換え汚染
遺伝子組み換え植物の花粉が風や虫に運ばれて拡散し、
遺伝子組み換えでない品種が知らないうちに遺伝子組み換え植物に変わってしまう。
従来品種が消えてしまう可能性がある。

■『遺伝子組み換え食品はいらない!!』
《世界の耕地面積は15億万ha、遺伝子組み換え作物の栽培面積は約9%の1億3400万ha(2009年)と拡大しています。私たち組合員はこの事実を知らない人たちに伝えて、一緒に「遺伝子組み換えを食べない」Non-Gmo運動を進めていかなくてはなりません。》

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遺伝子組み換えのメリットとして
日持ちのよい農作物を作ることができたり、
アレルギーの原因になる物質を取り除いた食品を作ることができたり、
病害虫に強い植物を作ることができる
ということがいわれています。
品種改良の延長だなんても。
しかしながら安全性はいまだわかっていません。

そのことを知った上で
私たちはどう考え行動していくのか。
遠いような話ですが 日々の食卓のとても近い話。

2010.12.27:菓樹mama:[◎生活クラブやまがた~運営委員]